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拒食期の生活と痩せてしまった私に伝えたいこと【摂食障害のお話】#2


14歳で拒食症になりました。
この先20年も苦しむことになるなんて
思いもしませんでした。



この頃の私



交友関係は広く浅く。

少し悪そうな子ともつるんでいたので、
時には怖い先輩に呼び出されたりすることもありましたし、親が呼び出されるようなこともありました。

ぐれていたつもりもないけれど
ぐれかけてたのかもしれないし
そう考えると、その割にはまっとうに育ったなと思ったりします。

まぁ、結局こんな病気になってしまって
まっとうでも何でもないですね。
人生めちゃくちゃです。

家での反抗期みたいなものは特になかったようです。
裏表はないので、外で何かあれば学校で発散するタイプでした。

誰かと喧嘩するというよりは机蹴ったりくらいの。
こう書くと、おいおいという感じですが
そんな人は別に沢山いたので、悪目立ちもしない程度の話です。

極端に消極的でもなかったし
誰かに媚び売って従うこともなかったので
いじめられることもなければ
いじめることもなかった。

ただ残念なのは、それが悪いとか悪くないとか感じる心は何故かなくて、無関心という感じでした。
遠巻きで眺めてるといった具合で。

仲良くしていた友達に無表情だと言われたことがあったので、当時はあまり上手く笑えてなかったのかもしれません。

それから、今思えばおかしいなと思うんですが
家族に沢山食べさせたい、太らせたい、みたいなわけのわからない感情も持ってました。
油を多く使った料理や、お菓子を作っては母親や妹に食べさせたりしてました。
彼女たちより少ない量を食べてると安心でした。

勉強のこと 

親は勉強しろと言う人たちではなかったので
塾というものに憧れていました。

塾に通ってる子にも友達がいたので、一緒に短期の講習を受けることにしました。

するとぐんぐん成績が上がっていきました。
やればやるだけ点数が取れるのが面白くて
勉強が楽しくなりました。
下の上くらいだった成績は、あっという間に学年1位になりました。

これも体重をコントロールするのと同じような感覚です。
なおかつ勉強してると空腹感もしのげて
一石二鳥でした。
夕飯は太らないように早い時間帯に済ませるので、食後は時間がたっぷりありますから、温かいお茶を淹れて2階の自室で勉強するのが日課でした。好きな時間でした。

親のいる居間からも離れることができるので
一石三鳥だったかもしれません。


なるべくカロリーを消費するために、よく早足で歩くということもしていました。
ストレッチや長風呂も好きでした。
この痩せの過運動というのも拒食症の症状のひとつだそうです。

脚にラップなんかも巻いてました。
汗かいて少し痩せる的な。笑。
痩せるためなら何でもしてました。


当時の私に伝えたいこと

あなたの体は栄養が足りてなくて
悲鳴をあげてるのよ。

お米や油は敵じゃない。
ちゃんと栄養を摂らないと
髪の毛だってパサパサになってるじゃないの。
髪が細く痩せ細ったことに気づきなさい。
10年後、今度はそれがあなたの悩みになるのよ。

痩せる必要なんかないし
そのままで可愛いのよ。

そんなにがむしゃらに頑張らなくていいんだよ。

もっと周りに甘えていいんだよ。

あなたはそのままで十分価値があるのよ。

         ✴︎✴︎✴︎



まだ、たったの中学生でした。
この時期にちゃんとご飯を食べていたら
もっとスラッと背が高く伸びていたかもしれませんね。


この時に病気だと自覚していたら…

よいお医者さんに出会えていたら…

親が病院にでも連れて行ってくれたら…

そもそも、こんな家に生まれてこなかったら…



長い年月を無駄にしなくて済んだかもしれない。


まぁ、たらればですがね。




摂食障害になる人の多くは
幼少期に受けた心の傷だったり寂しさだったりを持っていると言います。

次回はこれにまつわるお話になります。


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