最近こんな本を読んだ。
<善く、生きる>ための文章、に惹かれた。
文章が人そのものなら。
いい文章を書くにはどうすればいいのか。
その答えも書いてあった。
著者は尊敬する思想家に
「なぜそんなに引き込まれる文章が書けるのですか?」
と問いた。
「そんなの知らないよ」
しばらくしてから、ボソッと答えた。
「まあ、よく生きる事だね」
よく生きること。
それは完璧に生きることではない。
日々の酸いも甘いも。
全身で感じ、その経験から滲み出る言葉を綴る。
よく生きること。
それは、苦しみが多い世の中でも、おもしろくできること。
いい文章とは、その人の生き様から生まれる副産物。
その人がどんな態度で、どんなユーモアを持って人生と対峙しているか。
それが受け手に伝わり、その人の心も明るくなる。
それが、いい文章。
そんな文章を残したいから、今日も1日を、よく生きる。