野菜【ハクサイ】の英単語・漢字・特徴の紹介
野菜のハクサイは漢字が良く知られているのですが、英単語があるんですよ。ハクサイを表す英単語には意外な野菜の英単語も含まれているんですが、知りたくないですか。
この記事では野菜のハクサイに関する英単語、漢字、特徴などを紹介していきます。
ハクサイに関する情報
ハクサイはアブラナ科アブラナ属の二年生植物になります。日本では冬の時期になると鍋などで使われることが多いですね。
ハクサイは日本でよく使われているから日本発の野菜のように思われることがありますが、中国から始まった野菜なんですよ。
中国でいろいろな品種改良が行われる中でハクサイが誕生しました。11世紀頃(今から約1000年前)には「本草図経」にハクサイが記録されていました。
日本にハクサイが入ってきたのはそれよりももっと後で1875年のことになります。このときには日本でうまく育てられなかったのです。
今から120年前に日清戦争や日露戦争が起こりましたが、戦争に参加していた人々が現地で食べたハクサイを美味しいと感じたそうです。そのことをキッカケに日本で大きく普及することになったんですよ。
ハクサイの漢字
ハクサイは漢字で「白菜」です。この漢字は元々中国で使われていました。
白菜が日本に入ってきたときには「バァィツァィ」と発音されていたんですよ。当時の日本人は、「バァィ(白)」が「ハク」、「ツァィ(菜)」が「サイ」と聞こえたそうです。
このようなことから、日本では「白菜」が「ハクサイ」と呼ばれるようになったんですね。
ハクサイの英単語
ハクサイは英語でChinese cabbage です。この英単語を見て少し疑問に思いませんか。野菜のキャベツを意味する cabbage が含まれていることです。
キャベツとハクサイはともにアブラナ科なので、同じ仲間になります。そして、ハクサイはキャベツのように葉を巻き込むような形状になるんですよ。
また、ハクサイは中国から始まった野菜ってことで、同じアブラナ科の植物を区別する必要があったんですね。
そのようなことからハクサイは英語で Chinese cabbage と表されます。
Chinese cabbage以外ではChinese leaves、Hakusai(ローマ字そのまま)で表されることもあるんですよ。
なお、cabbage は英英辞典では次のように表されます。
a large round vegetable with thick green or purple leaves
「濃い目の緑もしくは紫色の葉がある大きくて丸い野菜」
引用元:cabbage(ロングマン英英辞典)
ハクサイの英語で使われているcabbage(キャベツ) のことについてもっと知りたくないですか。キャベツはハクサイのようによく知られている漢字じゃないんですよ。
ぜひキャベツの記事を御覧いただければ嬉しいです。
ハクサイとキャベツの違い
ハクサイはキャベツの仲間ってことを知ると、ハクサイとキャベツの違いを知りたくないですか。
結論からいうと、大きく異なるのは形の違いになります。
ハクサイは葉の先端が中央に集まるので、縦長になる特徴があります。ハクサイではキャベツのように丸くなることはないんですね。
ヨーロッパではハクサイが人気があるようです。
一方のキャベツはきれいに丸まって球状に近い形になります。
アメリカでは緑色のものが食べられますが、ヨーロッパでは赤キャベツがよく食べられるそうです。
ハクサイは元々球状になりにくい野菜だったのです。ハクサイが日本に入ってからは丸まるように品種改良され、結球白菜と呼ばれるハクサイが作られるようになったんですよ。それでもキャベツほど球状のように丸くなることはないのです。
ハクサイに似た品種「しろ菜」
白菜は「ハクサイ」と読まれることがありますが、よく食べられているハクサイとは種類が少し異なる「しろ菜」という品種があるんですよ。
しろ菜は白菜と漬け菜を品種改良したもので、結球しない、すなわち白菜やキャベツのように葉が巻かない品種になります。
漬け菜自体も中国から入ってきた品種で、白菜よりも遥かに早い時期に各地で作られていたそうです。
白菜と漬け菜を品種改良させたのは大阪の天満(大阪市)が起源とされています。天満でよく作られていたことから、「しろ菜」を「天満菜」と呼ぶこともあるんですよ。
まとめ
漢字でもよく知られているハクサイの漢字は小学校でも習うことが多いことから日本で育てられてきたものだと思われがちなのですが、日本の歴史の中ではまだ100年くらいしかない野菜になります。
そのハクサイは120年くらい前の日露戦争などをきっかけに、今では日本を代表するような野菜になっていて、鍋・餃子の具・漬物などにして食べられています。韓国だとトウガラシなどで漬けたキムチも有名ですよね。
海外ではサラダとしても使われることがあり、調理しない状態で食べられることがあるので、食の文化の深さを感じています。
次回も野菜の英単語を元に深堀した記事をアップしたいと思います。
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