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君羅文庫

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毎日一冊の本を紹介するマガジン「君羅文庫」 その日読んだ本の中から記憶に残る一文を書き出して感じたことを綴ります。
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記事一覧

2022年 君羅文庫 50選

今年も君羅文庫ではたくさんの本を紹介してきました。先日は【2022年 #君羅文庫 10選】と題して印象に残った10冊を選んで発表しました。 このツイートでは紹介しきれなかった本たちも含めて「2022年 君羅文庫 50選」として、twitterの君羅文庫に載せた感想文や君羅文庫note記事とともに紹介していきます! 50選と言いつつ、50冊を少しはみ出してます!ご愛嬌! 1.『献灯使』 多和田 葉子 / 講談社鎖国状態の日本で虚弱な子どもと彼らをケアする屈強で死ねなくなっ

大学生の夏休み図書におすすめ #君羅文庫 2022上半期読めて良かったよ10冊

はじめに試験期間が終わった大学生は夏休みですね。もう計画たくさん立てた人も、何しようかな〜と楽しみにしてる人もいると思いますが、長ーい大学生の夏休みに本を読むのいかがでしょうか?君羅が読んでおもしろかった本を紹介している #君羅文庫 から、2022年上半期に読めてよかった10冊をご紹介します。それぞれにAmazonのリンク貼ってありますが、買わなくとも大学や近所の図書館で借りて読むのも良いですね。夏休みの読書の参考になったら嬉しいです。 ■1冊目 『考える教室』 若松英輔

2021年 君羅文庫 50選

今年も君羅文庫ではたくさんの本を紹介してきました。先日は【2021年 #君羅文庫 10選】と題して印象に残った10冊を選んで発表しました。 このツイートでは紹介しきれなかった本たちも含めて「2021年 君羅文庫 50選」として、twitterの君羅文庫に載せた感想文や君羅文庫note記事とともに紹介していきます! 1.『LISTEN 知性豊かで創造力がある人になれる』聴くことに集中し、後で相手の言葉を思い出すことで自分の心に招き入れる。聴くは学びであり、友情にもつながる。

自分のナラティブからは見えていないものを見ようとすること

『他者と働く』 「なんであの人はこんなことも出来ないんだ?」と思った時にちょっと立ち止まって考えてみる。そこには自分のナラティブからは見えていなかった相手のナラティヴが存在する。それを否定するのではなく、よく見ようとする。そして、よく観察した上で相手の実践を支援することを心掛ける。するとその対話は自分を助けることにもつながる。自分か他者かの対立関係ではない、両者が生きられる新たな関係性を生むナラティブアプローチ。

自分で自分を幸せにしよう

『趣味で腹いっぱい』 上手じゃなくて自己満足を目指す「趣味」が人を支えることもあるし、社会を回してる!自分で自分を幸せにしよう!と思えました〜

自分の中の固まりが溶ける時

『ほろよい読書』 「おいしいもんですね。ご飯とお酒は・・・・・・」 (『定食屋「雑」』) 自分の中で固まってしまっていたものが象さんがつくった甘くて酸っぱいチキン南蛮とビールが溶かしてくれる。 原田ひ香さんの文章やはり沁み入る。

わからなさを楽しむ

『シュガータイム』 「『異常な食欲』の調子は?」 「うん。そっちも特別、変わりなし」 奇妙な病を抱える主人公の、そのわからなさと同居する様子が驚くほどあっさり描かれていて、原因を知ろうとすることの無意味さを突きつけられる。 わかることに重きを置かず、わからなさを楽しむ小川洋子さんの世界を知ることができた。

理解につながる「聴く」を努力して実践する

『 LISTEN』 とにかく僕は人の話を聞くことできないんです。「聞くこと」のできない自分を意識したのは娘が生まれてから。言葉を話し出し、会話ができるようになった娘の話を遮って話してしまうことがあるなと自覚した瞬間があったのです。 「昨日ね、〇〇ちゃんがね、保育園をね、」と娘が言ったところで、「あら休み?風邪ひいちゃったかな?」と娘がこれから話すであろう言葉を予測し、娘の言葉を奪って会話してしまったことがありました。 娘が言いたいことを娘の言葉が終わる前から予測して補足

問いに対する「答え」を出そうともがく

『水中の哲学者たち』 どこかで「間違い」や「失敗」を予感しながらも、自分に正直に、世界に切実に立ち向かって投げる決死の言葉 「正解」を求めるから、とんでもないことを言ってはいけないと思う。自分の「なんで」に正直に、問いに対する「答え」を出そうともがいてみる。

うつわとして生きる

『「利他」とは何か』 利他とは「うつわ」のようなものではないか…相手のために何かをしているときであっても、自分の計画に固執せず、常に相手が入り込めるような余白を持っていること。それは同時に、自分が変わる可能性としての余白でもある 相手のためにやってあげようと、相手を助けてあげようと考えて行う利他は相手を支配することにつながる。 自分の行為の結果はコントロールできないと考え、その不確実性を認識しながら、相手が「いる」ことを肯定し、聞くことで他者を発見し、その行為から自分に

愛を持って「いる」を見る

『観察力の鍛え方』 いい観察は、ある主体が、物事に対して仮説をもちながら、客観的に物事を観て、仮説とその物事の状態のズレに気づき、仮説の更新を促す。 最近心掛けている読書にも通じることだと思っていて、その本を読む前に自分の仮説を持っておくことで本の内容をよく観察できるし、自分で持っていた仮説の更新も促されていく。 なんとなく読みたいなぁの読書は、結局なにも観察できない。 読書だけでなく、学生のこと、研究のことに対して「いい観察」をするためには、仮説を持ち、物事をみる姿

自分で決めて実行する

『企画 』 企画とは「無限にある可能性を断ち切って、方向性を決めていく作業」 企画とは「つくるもの」ではなく、「決めるもの」。物事を決めて、無限にあった可能性を断ち切ることで進むべき道筋をはっきりさせ「実現させる」ことができる。 決めた結果に起きたことは、すべてあなたの企画です。 この本を読むと「決めて」読んだことも自分の企画。天賦の才がなくても「企画」はできる!自分で決めるってとっても良い! 実行できなかったことで後悔するよりも、自分で決めて実行した結果で信用を積

動機と覚悟

『最澄と徳一 』 ここに述べた様々な疑問は、おそらく謗法の罪となり、無間地獄に堕ちる報いを招くことになるかもしれない 堕地獄のリスクを背負ってでも言葉によって問答し、異なる教えを批判し、理解しようとした徳一の覚悟と仏教理解への好奇心を感じる一文。 これほどの迸る動機を伴って、ここまでの覚悟を持って僕は何かを理解しようとしているだろうか? 最澄と徳一の論争には直接関係のない、徳一が空海に宛てた『真言宗未決文』からの引用。ずっと心に残ってる。

問いの立て方を変えることで勉強の意味を考える

『勉強するのは何のため?』 唯一絶対の答えを求めて「なんで勉強しなきゃいけないの?」と問うんじゃなくて、「自分はどういう時に勉強に意味があると思えるんだろう?」と問うことが重要 問いの立て方を変えることで勉強の意味を考えてみる。 勉強することの理由に絶対の正解はないのだから、自分なりの答えを出して、それを実感するための条件を整備する。