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わからなさを楽しむ

『シュガータイム』

「『異常な食欲』の調子は?」
「うん。そっちも特別、変わりなし」

奇妙な病を抱える主人公の、そのわからなさと同居する様子が驚くほどあっさり描かれていて、原因を知ろうとすることの無意味さを突きつけられる。

わかることに重きを置かず、わからなさを楽しむ小川洋子さんの世界を知ることができた。


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