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集中力を高める方法は呼吸にあり

ここ半年くらい、某プロボウラーのXのスペースに頻繁にお邪魔している

ボウリング復帰にあたり、なんとなくボウリング関連での仲間を増やしたくてXの投稿もボウリングのネタが8割くらいになっているんだけど

スペースでボウリングのちょっとマニアックな話ができてしまうというのも僕がXをSNSのメインに使っている理由のひとつ


ただ、スペースまでやっているボウラーってめちゃくちゃ少ない


そんな数少ないボウラーのスペース、しかもプロ入りした人がホストやってるなんてかなり貴重


彼は、実は大きなくくりでは大学の先輩後輩にあたるということでボウラーとは別の感じでの縁もあり、夏に承認大会に初挑戦したのもその関係からだった


彼の座右の銘は「ボウリングは執念


スペースでテキトー喋りが多いキャラからはちょっと想像できないが、プロ入りは「執念」が乗り切った一番のものだろう


あ、もちろんそのテキトー喋りもおもろいんだけどねw


ボウリングのプロテストはとても過酷だ

特に実技の1次試験。15ゲームを4日連続、そこで200以上のアベレージを求められる。


レーンコンディションもタフな場合が多いと聞くし、緊張感も半端ないからいつも以上に体力も使うはずだ


その彼のスペースで、集中力の高め方ということが話題になったので自分なりに考えてみた




自分自身、ボウリングや音楽で集中力を高めていることは頻繁にある



例えば、以前も記事にしたマイコンディションを整える、これにもかなり集中力を使っている


夏に初挑戦した承認大会は、それこそ自分の限界を引っ張り出す以上の集中をしていた(おかげで途中スタミナ切れになったのだが)


自分の身体のセンサーを最大限に上げている状態
脳内で一瞬の時間管理を最大限にしている状態


集中力が高まっている状態はすぐに思いついた



でもそれは集中力を「高める」ためのものではない


実際に、その状態にまで至らないでトーナメントが終わっていることも多い



では、一体自分はどうやって集中力を上げているのだろうか?




以前、大会でこんなことがあった

ボックスの人数にバラつきがあったことも原因だけど、それ以上に投球順の牽制が全くできていないグループが隣にいた

そのせいで、その周辺のメンバーが上手く投げられていなかったんだけど


なぜか僕がいたボックスに、問題のボックスのひとつ先の人が注意しにきたのだ


しかも、同じボックスのまだキャリアの短い人に言いに行っていて


おいおい、そりゃちょっと違うんでないか?と思ったわけ



ちなみにこういうことがあると、自分のダークサイドが顔を出す


表面上は乗り込んできた人に、「すみませーん、気をつけまーす」みたいに対応するんだけど


腹の中では「は!?見当違いなところに文句言うなよ!」みたいになってて


けど、その場で言い合いしても虚しい喧嘩になるし、何より周りの空気が悪くなる

やっぱ楽しく投げたいのは皆一緒やと思うし、それを自分から壊したくはない



で、この怒りの持って行き場を、「スコア打って黙らせる」って感じにする
打てて上位に入れば結果自分も楽しいし、一石二鳥じゃない?


話がそれたけど、こういうのも集中力を高めるトリガーとなっていたりする


ただ、こういうことって頻繁にあるわけではないから普段の方法としては使えないよな



トリガーか・・・


集中力を高めるためのトリガーがきっとこのへんにあるんだろう

集中力を高め、それをある程度の時間維持しているのはなんだろう?



数日考えて、今日その答えがひとつ浮かんだ


「呼吸」だ



トーナメントでもリーグでも練習でも、よく集中できているときは深く呼吸をしている

いい感じで投げられたあと、「ふぅぅぅぅぅぅ」みたいに長く息を吐いている


周りと談笑しながら投げていても、この呼吸を切らさない
種火を消さない、みたいな


数ゲーム投げるトーナメントで、状態やコンディションの変化でスコアが伸び悩むゲームが混ざることが多い


今思い返すとどこかでこの呼吸が維持できていないときにミスやロースコアが目立つ

ボウリングのことを考えているようでできていない


逆に言うと、ハイスコアが維持できた時はこの呼吸が切れていない
というか、自分が「どう呼吸しているか」を終始冷静に感じ取っている


トーナメント全体で自分が投球に使っている時間というのは、トータルするとかなり少ない

ということは大切なのは自分が投球して、またその次に投球するまでの間の過ごし方にあるのだと思う


ボウリングは執念、と言っている某プロボウラーの彼は、実は周囲を楽しませるためのパフォーマンスが非常に上手く面白い


ただ、パフォーマンスに注力するあまり、自分のチャレンジではスコアが二の次になってしまうことがあると悩んでいた


笑い話だけど、さすがにこのスコアじゃまずい、と思った時にパフォーマンスを忘れてスコアに集中したときは殺人鬼の表情だったとか(笑)



人斬り抜刀斎かよ!w



投球とパフォーマンスの切替えを上手くすれば良い、と言うのは簡単だが、実際にそれをやるのはとても難しい


ボウリングの投球より圧倒的に近い関係にありそうな、演奏とパフォーマンスですら簡単ではないのだから



ちなみに僕はライブで演奏するとき、1曲の中で、身体の動きや表情で客席に向けて楽しんでもらう部分と、完全に演奏に集中する部分を分けている


自分の技術的に余裕のある部分は前者、ちょっと複雑で技巧的なフレーズを含む部分とその前後は後者、みたいにしている


そのつなぎ役になっているのが「呼吸」の使い方


パフォーマンスと投球、全振りで切替えるのは至難の業だと思う

種火を絶やさないように、いつでも執念を出せるような呼吸を維持しながらパフォーマンスもするというのがコツかもしれない



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