
JW313 出雲来訪
【丹波平定編】エピソード20 出雲来訪
第十代天皇、崇神天皇(すじんてんのう)の御世。
出雲(いずも)へ戦勝報告に向かう、彦坐王(ひこいます・のきみ)(以下、イマス)の一行。
同乗するのは「イマス」の息子にして、四道将軍(しどうしょうぐん)の丹波道主王(たにわのみちぬし・のきみ)(以下、ミッチー)。
そして、黄沼前来日(きぬさき・の・くるひ)(以下、クール)である。
船路は順調に進み、一行は、出雲に到着したのであった。


イマス「ようやく辿(たど)り着いたぞ。」
ミッチー「ここが、出雲・・・。」
クール「こにゃぁな、たくさんの人を見たんは、初めてだわいや!」
するとそこに、出雲君(いずものきみ)の息子、飯入根(いいいりね)がやって来た。
飯入根「ようこそ、出雲へ! お待ちしておりましたぞ。」
イマス「おお! お初にお目にかかりまする。我(われ)が『イマス』にござる。」
飯入根「お話は、遠い出雲まで聞き及んでおりまする。大変な御活躍だったとか?」
イマス「お恥ずかしい限りにござりまする。」
飯入根「そのような御謙遜(ごけんそん)を・・・。さあ、立ち話もなんです。早速、出雲君の元まで案内(あない)致しましょう。」
こうして「イマス」たちは、出雲君に拝謁(はいえつ)することとなった。
出雲君の世毛呂須(よけろす)(以下、ケロロ)が、渋い顔で応対する。

ケロロ「遥々の来訪、た・・・大儀(たいぎ)である・・・プッ。」
イマス「ん? 如何(いかが)なされましたか?」
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