既に戦いは始まっていた【翔んで埼玉〜琵琶湖より愛を込めて〜】※ネタバレ無し
-これは映画はまだ観ていない状態で書いたものなので、映画の感想やネタバレは含まれません!しかしながら滋賀県のことをたくさん書いたので、映画を見るにあたり滋賀の基礎知識の予習にはなるかもしれません!-
前書き:映画本当に楽しみです
埼玉には「埼玉県民の日」なるものがあるらしいけれど、だったら「翔んで埼玉〜琵琶湖の水止めたろか〜」の公開日11/23は、滋賀県民の日にしてもいいんじゃないだろうか。と思ってるくらいには、この日に期待を寄せている。
楽しみなのに、いざツイートしてみようとすると、虐げられし県民性の出るツイートしか出てこなくて辛い。これが“育ち”か。
改めまして、滋賀県生まれ滋賀県育ち!
初めて作ったカードは平和堂のHOPカードジュニア!デュエル!!!
(注:ちなみに11/23は既に勤労感謝の日という国民の休日のため、滋賀県民の日にはなれません。)
池袋東武催事
さてそんなに滋賀好きな感じ出しておきながら、私は今は滋賀県を裏切って東京でのうのうと暮らしている滋賀解放戦線一派なわけだが、上映日も近づいてきた最中、先日久々に埼玉の植民地池袋に赴いた。
目的は闇市手芸専門店のユザワヤ東武池袋店の40%OFFセール。
……だったのだけど、なんと上階のフロアで、翔んで埼玉の催事をやっており、滋賀のお店もたくさん出店しているというのだ。
決戦日(映画公開日)を前に、もう闘いの火蓋は切られていたのである。
フロアについてまず目に入った吊るし看板に目を細めた。
【埼玉VS大阪・滋賀展】
まあ映画もそうですけど、滋賀のお店だけで催事企画するのは心細いですよね、わかりますよウンウン。
まあでもここで思うのはあれですね、これ西側として一緒に来てくれてるのが大阪でよかったと思いますね、京都じゃなくてよかtt
琵琶湖に優しい石鹸
まずは滋賀県のお店を見て回ってみました。美しいびわ湖石鹸シャンプー。
突然だけど「ふ、えいようか」って言われたら何のことかわかりますか?滋賀県民は皆小学校の社会で「富栄養化防止条例」っていう琵琶湖のための条例を習うんですが、これ文字通り、どこの小学校でも、マジでテストに出る。幼少の頃より「琵琶湖の未来は俺らが守らなきゃいけない!」っていう義務感を育て上げられる。リンの入った洗剤は敵であり、米のとぎ汁を植物にやるのは、植物の成長のためじゃない、母なる琵琶湖のためなのである。
小学5年生では「うみのこ」という学習船に乗せられ、一泊二日で琵琶湖を一周する「びわ湖フローティングスクール」なるプログラムがあったりする。
ちなみに滋賀県は「湖」って書いて「うみ」って読むし「淡い海」って書いて「おうみ(近江)」って読みます。すなわち琵琶湖は海ってわけなの。埼玉に海はないらしいですけど、滋賀にはありますからね、海。異論は映画終わってから聞くわ。
さてびわ湖フローティングスクールだけど、夏に参加できると、琵琶湖の上にボートで出て活動とかできる。これは県内の小学校全部での抽選で決まるらしい。私の年はくじ運悪すぎて、インフルエンザが猛威をふるう極寒の2月に当選。班6人いたんだけど、船内で1人、また1人と高熱を出して倒れていく様子は、まさに映画みたいだった。
最終日には友達が全滅して、皆で思い出を語りながら食べるはずの名物うみのこカレーを一人寂しく食べた。
大人になってもっと恐ろしいのは、私達の小学校は琵琶湖の南側あるのに、インフルエンザによる脱落者が琵琶湖の北側の長浜港だの今津港だので船から放出されるせいで、親御さんは片道2時間とかかけてお迎えに行かなきゃいけなかったことだよね。
滋賀県は真ん中に琵琶湖があるせいで、目的地への直線移動ができない。まあでも、流石に三世代に渡ってトンネル掘ったりはしないないけどね……(煽)
ちなみにびわ湖シャンプーは精油成分たっぷりとのことで、ご興味ある方通販もやってるそうなのでぜひ。ヘッドスパ受けてみたかったけどチキンすぎて声かけられなかった。絶対気持ちいいよね。
布引焼
滋賀県×焼き物と聞いたら、やはり皆さま六古窯の信楽焼を思い出すかもしれないけれど、東近江市で作られている布引焼もぜひお目に留めていただきたい。
ちょっとお堅めにかくと、信楽で太陽の塔の背中の「黒い太陽」を岡本太郎氏と共に手がけた小嶋太郎氏が、新しい焼き物のカタチを探してたどり着いたのが布引焼。
系譜を辿ると、平安時代に一度途絶えているのだけれど、1000年の時を経てもなお美しい色彩の美しさに魅せられた小嶋氏が、この色味の出し方を現代風に整えて「七彩天目(ななさいてんもく)」と名付けて復活させた分野です。
透明感のある色味なのに、奥行きもしっかり感じられる色づかいで、シグネチャーの柄は桜。暗闇にほわっと光るような幻想的な桜はは、壁に飾ったりするのにも良さそう。
オーソドックスな布引焼もいいけど、私は今回こちらの子達を紹介したいです。
ネコチャァン!!!!(狂)
カップとソーサー!上から見ると香箱座りになる!!!!可愛!!!!!!スプーンも猫ちゃんのあんよになってる。左手らしい。かわ!!!!いい!!!!!
こんな、布引焼の個性を立たせつつ、ネコチャンをモチーフにした欲張りな作品もございます。猫好きは即刻お迎えせよ。
小休止。見上げれば煽られし。
繰り返すけど京都じゃなくてよk
近江牛
我らの岡喜。近江牛の岡喜。
私は岡喜の牛さんと栗東のトレセンのお馬さんを見て育ちました。でも、東京で、滋賀出身ですって言って一番に栗東トレセンの話する人にろくなやついない。(これはシンプルにド偏見)
岡喜は本店もあるけど、東京日本橋にもお店があるから、ぜひ行ってみてね。
鮒寿司
さて、鮒寿司。
よく関東の人に伝えるときは「へしこみたいな……」って甘んじて言いながら同時に心の中で「全然違うけどな」って悪態ついてる。
これも、好きになるには幼少の頃からの英才教育が必要かもしれない。でも、日本酒好きな人とか、秋刀魚の内臓好きな人とか、一旦試してみる価値あると思う。好きになって欲しいな……
私の実家では、父が冷凍庫に常備していた。ひとたび間違えて冷蔵庫なんかに入れてしまえば、他の食材が全て芳しく香りづけされてしまって、ママンがブチギレる。
私は、そのまま食べると塩辛いので、お茶漬けにするのが好き。
展示ブースで背水の陣を知る
さて一通り滋賀ブース廻ったので、映画展示ブースに足を運んで見ることいした。
実際の撮影に使われた小道具なんかが飾られていたのだけれど、ここがもう、滋賀県にアイデンティティがある人間には背水の陣の布陣すぎた。
圧倒的埼玉推し。
そうだった、ここ、アウェー・グラウンドやったん忘れてた。
まだ映画見てないのに、美術さんの圧倒的努力が見受けられるこの煤け具合から、映画内での滋賀の扱いが秘境群馬的立ち位置であることが容易く想像できるな?
しかし、それ以上に、上に画角をずらすと、
これ、敢えて分電盤の下に貼ってる????
ブラックバスの旗も同様。もうちょっと他にも置く場所あるじゃん!
てかそもそも池袋東武の8F催事場、何個分電盤あるねん。
琵琶湖の旗は、コンセントカバーの上をまたいでて笑う。
いやまじでさ、中学校の文化祭でももうちょいマシなところ貼るでしょ。
スタンプラリーもしていたんだけど、
スタンプの柄、さいたマラリアじゃん!
あとマジで申し訳ないねんけど、東武東上線乗ったことないからわからないんだけど、滋賀でいう湖西線とか草津線的ポジションの認識であってますか?
映画館対決
催事だけじゃなくて、実は映画館イベントももう既に始まっている。
映画館の劇場装飾コンテストなるものもしているので、ぜひ清き一票をお願いします。できれば西に、できれば滋賀に。アレックスシネマ系列だとなお良いかと思います。
高槻アレックスシネマ
特筆すべきは高槻アレックスシネマ。
高槻というのは、大阪なんですが……はい、まあ、大阪です。はい。
※これは京都の山科にも同じ表現が使えます。
さてそんな高槻にあるアレックスシネマの装飾をぜひ見て欲しい。
謎の滋賀推し。
あれ、もしかして高槻ってやっぱり滋賀だったのかな。
これは確実に、滋賀から電車で関西大学だとか大阪大学だとかに通ってる滋賀解放戦線のスパイが映画館にアルバイトとして潜り込んでいる予想される。
追記
画像くまなく見てたら
まさかの館長がスパイだった!
おそらくこれには、アレックスシネマの設立に我ら滋賀県民の星「平和堂」が大きく関わってる影響が大きい気がします。
あとこれは大きな声では言えないんですが、多分山科と高槻はそのうち滋賀県に併合されると思います。
水口アレックスシネマ
そしてご覧の通り中間発表では高槻アレックスシネマが1位なわけなんだけど(高槻アレックスシネマのスパイ活動、全うに活発で笑う)4位につけてる水口アレックスシネマが私の推しです。
平和堂最高!アレックスシネマ最高!!
最後に:琵琶湖博物館水槽修復クラファン
ここまで読んでくれる人、多分滋賀県のこと好きですよね。ね?
滋賀県民が社会見学やら何やらで必ず1回は連れて行かれる琵琶湖博物館という博物館がありまして。その博物館の、ビワコオオナマズの大型水槽が、今年の2月に突然大破する事故がありました。
飼育されていたビワコオオナマズちゃんは水と共に流れ出ちゃって、6時間後に生きた状態でがれきの中から発見されたらしい。怪我してたけど、今は完治。よかったねえ、ほんとよかった。
その他いろんな水槽も、奇跡的としか言えない状況で無事だった。
こんなんもう琵琶湖の奇跡じゃん。
専門家の方々が調べてみたら、大破した水槽以外にも小さな傷がたくさんあることがわかり。今ほとんどの水槽から水を抜いてるそうです。その中には、日本の絶滅危惧種も多くいた名物「トンネル水槽」も含まれてるんだって。
今、復興に向けてクラファンしています。美術館や博物館のクラファンに賛否両論はあると思うんだけど、リターンめっちゃ面白いからみてほしい。
ライト層にはトンネル水槽特別内覧会招待。マニアにはバックヤードツアー。チョウザメの餌やり楽しそうすぎる。
話聞くのが好きなタイプのオタクのためのDEEP解説コースも展示室別にある。何より館長(ゾウ研究者)と回るA展示室激アツ。どでかいゾウの模型が出迎えてくれるところね。氷期体験とかできるよ。
副館長(カワウ研究者)とのC展示室もアツい。昔の家とかあって、行くたびに家族ごっこしてたエリア。足元にめっちゃでかい滋賀県の地図あって、冒頭フローティングスクールのところで話した、湖南に居住する人間が長浜や今津に車でお迎えに行くというのは一体どういうことなのかを身を以て体感できるエリアになってます(震)
しかもこれふるさと納税でできるので、ご興味ある方ぜひ。
クラファンのページには我らが西川貴教さんのコメントもあるよ。
(ていうか破損事故当時、すぐにコメント出してて、やってること知事じゃんって思ったわ。)
改めまして、映画楽しみです!!!!(二回目)