溢れる愛に 心が震えた日。
【今日の 聴き屋】~353日目~
今日 北海道日本ハムファイターズ 斎藤佑樹投手の
引退試合が行われた。
個人的には
「ハンカチ王子」旋風のころは 野球を観ていなかったし
ファイターズに入ったころも まだ 野球を観ていなかったし
私が野球を観だした 2016年には もう あんまり1軍で投げていなかったし
特に 思い入れがある選手 というわけでは なかった。
だけど
毎年 引退だ 戦力外だ トレードだ と 騒がれるたびに
心が痛かった。
そんな 斎藤投手が いよいよ 引退を決意。
そして 引退試合が セットされて。
優勝争いをしている オリックス戦 ということで
これまた ものすごい 批判を浴びたり
引退試合と決まった途端に 今日のチケットが 完売したり
最後の最後まで 注目度が高かった。
そんな 斎藤投手の 引退試合 の 今日。
私は 朝から そわそわ していた。
14:00のプレイボールを前に 中継が始まりそうな時間から
どっかり座って 時を待つ。
そして いよいよ プレイボール。
今日のファイターズは チーム全体の雰囲気が
まったく 違っていた。
先発の 上沢投手は 初回から ものすごい気迫で
先頭打者から2回のツーアウトまで
5者連続 空振三振に仕留めた。
いつもなら 長いイニングを投げる先発は
立ち上がり ここまで 全力で投げたりしない。
でも 今日は 明らかに いつもと 表情 や 様子が 違っていた。
ものすごい 気迫。
初回の ピッチングとは思えない マックスの投球。
ひとり またひとり と 空振三振を取るたびに
さらに 集中力が 高まっていく そんな雰囲気。
そんな 上沢投手の表情を見るだけで
胸がじーんと 熱くなる。
野手も ひとり ひとりが ものすごく集中していて
やっぱり いつもと 表情が違う。
2016年に 優勝争いしてたときのような そんな
いい意味での ピリッとした感じが びんびん 伝わってくる。
観ている方も いつ出てくるのかな いつ出てくるのかな
ひとときも 息が抜けない。
そして いよいよ。
7回に ピッチャー交代が告げられ
斎藤佑樹投手が マウンドへ。
みんなが作った この 舞台。
1球 1球 息をのむ。
7球目 フォアボール。
オリックスの バッター 福田選手も やりにくかったと 思う。
でも きっと
真剣勝負してくれての フォアボール だと 信じたい。
そして たくさんの 感謝の気持ちを表しながら
斎藤投手は マウンドを降りた。
ずーっと やわらかい 笑顔だった。
でも ベンチに下がり 栗山監督が近寄ってきて
声をかけられた瞬間 涙がたくさん 溢れた。
私も 涙がたくさん 溢れてきた。
あー 終わったんだな。。
本当に これで 彼の プロ野球生活は 終わったんだな。
しびれる展開の試合は
そのまま なんとか ファイターズの勝利で 終わった。
試合のあと 引退セレモニーが行われた。
ここでも たくさんの人から 花束贈呈が行われ
栗山監督 梨田元監督 王会長 から
こころのこもった ビデオメッセージが流れ
彼が どれだけ 愛されていたのか
苦しみながらも 頑張り続けている姿を どれだけ 見守られていたのか
が 伝わってきた。
最後に 2軍 鎌ヶ谷からの サイコーの映像が流れて
ここで 私の涙も 最高潮に 達した。
ここ数年 鎌ヶ谷で過ごしていた 斎藤佑樹投手。
2軍の彼らは 故障だったり 不調だったり 苦しみながら
そこで 奮闘している。
斎藤佑樹投手も 同じく 故障や不調を抱え
共に その苦しさと 向き合ってきた 同志。
1軍の選手とはまた 違った 深い心のつながりが
あったと 思う。
そんな 彼らが それぞれの 「らしさ」を全開にしながら歌った
斎藤佑樹投手の 登場曲。
それが 本当に 感動的で 心が震えた。
なんて 多くの人に 愛されている人なんだろう。
なんて 多くの人に 愛を贈った人 なんだろう。。。
斎藤佑樹投手が これほどまでに愛されているのは
それ以上に 彼が たくさんの愛を 贈り続けてきたからに 他ならない
そう 感じて 私の心が 大きく震えた。
セレモニーの余韻が漂う中
解説の 森本稀哲さんが 言っていた。
この数年 ものすごく 苦しんだ
自分が苦しんだおかげで 苦しんでいる人の想いとかも
すごい 自分の中で 落とし込めているはず
今度は 自分が苦しんだこと それを踏まえて
いろんなことを 言葉として発信しくれると思うし
斎藤佑樹投手の言葉だったら みんなに伝わると思う
本当に そう思う。
彼の プロ野球人生は 本当に 苦しいものだった。
でも その 苦しみがあったからこそ
苦しんでいる人 の 想いを 自分事として リアルに 感じることが出来て
そして 生きた言葉 として 発信することが 出来るのだと 私も思う。
斎藤佑樹投手。
たくさんの人に愛され
たくさんの愛を 贈り続けてきた 人。
愛がこんなにも溢れている瞬間を観ることが出来て
心 震わすことが出来て
本当に しあわせな 時間だった。
痛みを経験した 強さ。
どうか
これからの 斎藤佑樹さんの人生に 幸あれ。
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