23.4度のかたむき。
季節と個性について書いてみる。
出張で福岡にいっている間に、私が暮らす札幌はすっかり秋模様になっていた。たった1泊の出張だったが、札幌に帰ってきて思ったのは「さみーな」であった。
北海道で訪れる場所でだれかに会えば「すっかり寒くなりましたなぁ」と言われ、私も同調する。
10月になった札幌の現在の最高気温は約21度前後で、日中に半袖で外を歩くと心細さを感じる。夜になると気温はさらに落ち、街を歩けば街路樹がところどころ黄色やオレンジ色に変化している。
なんでちゃんと寒くなってるんだ、札幌。
この夏はあんなに暑かったじゃないか。
それでいうとあれかい?
この冬はまた雪でもふるのかい?
ちゃんと降るんだろうなぁ。
ってな記事をいつだったか書いたことがあった。
えーと、たしかこれだ。昨年の11月に書いた記事だ。
我が国には四季がある。
北海道はそれがよりクッキリしていて、夏はほどよく暑いし、冬は雪がどっとふり一面が銀世界になる。春、夏、秋、冬。季節を感じながら生きられるのはいいね。
四季を感じるとさらに感じるのは、地軸のズレである。
地球は太陽のまわりを公転している。太陽の周りをぐる〜〜んと1周すると1年が経つ。これが公転。1年で1周ではなく、1周を1年とすると決めたのはだれなんだろう。
公転周期には微妙なズレがある。4年に一度、このズレを修正するために閏年が存在すると知ったのは20代中盤。
さらに、地球は公転しながら自転もしている。
地球がくるんと1周まわり切ると1日が経過する。地球の自転の「軸」は完全な垂直軸ではなく、実は約23.4度傾いている。
イメージにすると以下だ。
地軸が完全な垂直ではなく、約23.4度傾いている。地球がななめに傾いたまま太陽の周りを公転するからこそ季節が存在する。太陽からの距離が近いときと遠いときがあるからだ。
それを図にするとこう。
23.4度かたむいたのがなぜなのか、そういう学術的なことは知らない。何億年も前に巨大隕石が衝突したから、とか、最初からそういうもん、だとかなんか、そんな本を読んだ記憶があるようなないような。
いずれにしても23.4度のかたむきがあるからこそ、四季がある。地軸が完全な垂直だとこうはいかなかった。絶妙なバランスなのだろう。
と思うと同時に、
これは人間にも同じことが言えそうだと考える。
完全な真人間よりかは、どこか歪んでいる人間のほうが、味があってなんだかおもしろい。
完全な真人間など存在しないんだけどね。
23.4度の地球のかたむきのように、どこかかたむいた個性がそれぞれにあるからこそ、あそびの部分ができるんだろうなぁ。
個性というのは、かたむきのことなんだなぁ。
地球は23.4度だが、
私は何度かたむいてるんだろうなぁ。
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