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”こだわり”を共有できる人とだけ付き合ってみては?

「こだわり」
みなさんにも、こだわりの1つや2つ、きっとあることだろう。私もある。こだわりはたーくさんある。今日はそんな「こだわり」について、昨日書いた「信頼」と紐づけて書いていこうと思う。


※昨日の記事はこちら↓


「こだわり」について書く前に、昨日「信頼」について書いちゃった手前、まずは「信頼」について、少し自問自答してみる。




私は誰かから「信頼」されているかな?


この質問に対しての答えは「YES」の人もいるだろうし「うーん、そう言われてみると…」という人もいるだろう。 

私はどうだろう。誰かから信頼されているかな。そう考えると、正直、自信はない。

「俺のこと信頼してる?」なんて聞いたこともないし、逆に聞かれたこともない。普段生きていて「信頼」について、深く考えることはごく稀だ。


世間一般では「信頼」って大事なことだとされてるけど、なんでこの「信頼」が大事なんだろう?と考えてみると、とてもシンプルで、その答えは「必要だから」にたどり着く。


みんなが生きていくために、信頼は必要だから。だから私たちは信頼されようと努力する。
無理をして。

「嫌われないように、嫌われないように」

「いい顔しなきゃ、今日もニコニコ」


そうやって。で、疲れちゃう。

で、何が言いたいかといえば、 

「そんなに無理しなくていいじゃん」

「付き合いたい人とだけ仲良くなろう」


これだ。これが言いたい。
相手を選ぶ側に回ってはどうだろうか。


昨日書いた記事の正確な続きではなくなっちゃうので申し訳ない。ごめんなさい。

続けて、私がなぜそう思うのかについて説明するために「こだわり」について書く。こんなエピソードを紹介したい。


●ある資産家夫婦と保険外交員

これは、ある保険外交員の男性から聞いた話。
決して私の話ではない。


保険の営業を仕事とするその男性は、ある日、お客さんからとある夫婦を紹介された。どんな夫婦かといえば、大変な資産家のようで、歳は2人とも高齢だそうだが、豪邸に住んでいるらしい。

保険外交員は、早速連絡をして訪問日程を決め、資産家夫婦に会いに行った。



聞いた通りだ。豪邸である。「これは今までお会いしてきた、そのどの方よりも富裕層だ」と思ったらしい。



世の保険外交員の営業スタンスが「正しい在り方」「正しくない在り方」の2つに分けられるとすれば、彼は「正しい」側の人だった。いくら資産家で富裕層だろうと、不要な保険は絶対販売しないぞ、と決めていたらしい。

家にお邪魔して席に着くと、ご婦人がコーヒーを出してくれた。「どうぞ」と言われて「では、いただきます」と言ってひと口。資産家の夫婦はニコニコとコーヒーを飲んでいる。余裕がある。雑談しながらも、コーヒーを飲む夫婦の手元を見て、その保険外交員はあることに気づいた。  


夫婦と自分のマグカップの種類が違う。


夫婦のマグカップはお揃いだが、彼の手元にあるマグカップとは少しデザインなどが異なるように見えた。しかもよくよく見れば自分のは高級マグカップだ。マイセンだ。これは高いぞ。自分のものと夫婦のものを見比べてみると、さらにこう見えた。


目の前の夫婦が使っているマグカップは
おそらくマイセンではない。


高級品ではありそうだが、少し地味だ。

なるほど」

保険外交員の男性は思ったらしい。つまり、

このご夫婦は私をもてなしてくれている。それも、こだわりをもって。


だから商談の最中彼は、自分が気づいたこの夫婦のこだわりを指摘し、その心遣いに感謝を述べた。夫婦は驚きながらも「よくぞ気づいてくださいました」と喜んでいて、保険の提案も採用、契約を結ぶことになったらしい。


契約から数日経って、その保険外交員はまた資産家夫婦に会いに行った。そこでこんなことを質問したらしい。


「〇〇さんご夫妻ほどの資産家でいらっしゃると、多くの優秀な保険営業マンから提案を受けていらっしゃるはずです。なのに今回、なぜ私と保険契約を結んでくださったのですか?」

夫婦はニコリとして、こう答えた。

「人のこだわりに気づける方は、自分自身にもこだわりを持っているものです。〇〇さんはあの時、私たちのこだわりに気づいてくれました。だから思ったんです。『この方は自分の仕事にもこだわりを持って働いているはず』。だから信頼できると思って契約したのですよ」


なるほど〜。
こりゃあ、保険営業マンとしては嬉しい。
武勇伝だ。デンデンデデンデンって言っちまう。



…。
でも、私はこのエピソードを通して、一体何が言いたかったか?それは先に書いた、

「そんなに無理しなくていいじゃん」

「付き合いたい人とだけ仲良くなろう」

これを言いたいのだ。
なので、このエピソードを保険外交員からの視点ではなく、資産家夫婦からの視点で見てみる。


するとどうだろう?
資産家夫婦から見れば、

保険外交員を紹介された

保険外交員が家に来た

有象無象の保険外交員が気づきもしない夫婦のこだわりを、その場で指摘され感謝された

彼を気に入って、選んで契約した

そう。
資産家夫婦は営業マンを「選んで」いるのだ。
「付き合いたい人とだけ付き合っている」
とも言える。


ここから学べることは、誰彼かまわず好かれようと無理をする必要はないということ。私たちはただこの人生に「こだわり」を持って生きればいい。するとそのこだわりを「良い」と思ってくれる人が現れる。

そういう人とだけ付き合えば良い。
選ぶ側に回ってみよう。

極論だけどね。

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