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季語の絵日記

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季語の生きものたちの考察記録🌾
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#エッセイ

人の頼みをつっけんどんにはね返すという意味の言葉で「けんもほろろ」というのがある。この「…

春の蝶

満開の桜がはらはらと散る。そんな儚い無常に美を感ずるのが我ら日本人の常である。 若い緑の…

今日の春の季語は「鰆」。 魚偏に春と書いて「サワラ」と読む。 サワラはサバ科の回遊魚で北…

春の雄鹿は密かに語る

花盛りにはまだ少し早いけれど、奈良公園の桜もぽつぽつと蕾をほどいて顔をほころばせはじめた…

初燕

空高くで声がしたから見上げてみると、それはツバメたちのにぎやかな談笑であった。 私はかつ…

啓蟄

今さら啓蟄の話か、と思われるかもしれない。今年の啓蟄は三月六日であったから、かれこれもう…

雀の子

雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る これはまたずいぶん乱暴な一句である。 歳時記を開いて頂ければお分かりの通り、雀の子は立派な春の季語なのである。俳句の主役は季語なのだ。その主役にそこのけそこのけとは何という口のききようか。 などと二百年も昔の句に文句を言っても仕方がないが、実際スズメたちは何となくいつもないがしろにされているようで気の毒だ。 私は野鳥が好きでとくに身近な鳥たちのことを愛しているが、雀にはたいして関心がないというのが正直なところである。それは彼らがあまり

春の鴨

今日は近所の池でオオバン観察だ。 と言われてもオオバンが何か分からない人もたくさんいるだ…

望潮

今日の春の季語は「望潮」である。こう書くとめったには読める人もいないだろうが、望潮とはつ…

鳥帰る

鳥帰る。 何と哀しい季語だろう。 春の訪れに舞い上がってばかりいた私は、それが冬の終わりで…

続 春の鹿

今日は先週の発言を撤回せねばならない。 私は先週の記事の中で、「角川書店の『俳句歳時記』…

鴉の巣

大変なことが起こった。 私がいつも通る道の途中にカラスが巣をつくったのだ。子育てに奔走す…

春の日

ふと気がつけば池にはもう亀がいた。 どうやら冬眠から目覚めたばかりらしい。 亀は水面に浮い…

うららか

春の一日は暖かい。 原っぱで二羽のつぐみがぼーっとしている。 今日の彼女たちはとりたてて何の用事もないのだから、ただじっと柔らかな空を眺めたりして、終日ぼんやりとして過ごしている。 私はそんな二羽のツグミに「春うらら」を感じたのである。 「春眠暁を覚えず」とはよく言ったもので、ここ数日は眠くて寝床から抜け出すのが大儀で仕方ない。やっと布団を抜け出してからもまだまだ眠い。今朝もトーストが焼けるのを待つ間にうたた寝をして、冷めて固くなったパンをかじっているところだ。 昼になれば