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馬と身体から〈あり方〉が養われる〜子どもに関わる方は必見!

馬と身体合宿の参加募集の口上文ですが、子どもに関わる方に向けた〈あり方〉の養い方についてのエッセイでもあります。

子どもに関わる方にオススメの「馬と身体合宿」です。それは、なぜか?

子どもの現場では、「〈やり方〉よりも〈あり方〉が大事」とよく言われます。
でも、どうやって〈あり方〉を養えば良いのか、いまいちピンと来ない方も多いと思います。

馬との関わりから〈あり方〉の整え方について考えていきます。
馬と関わるためには、いわゆる言語ではないノンバーバル・コミュニケーションによって行われます。

例えば、馬と一緒に歩く際に、「さあ、一緒に歩こう!」と言葉に出すだけでは、馬に対しては意味を成しません。視線や身体の動かし方など、身体的なメッセージを発する必要があります。しかも、馬の反応をみながら、即時に身体的なメッセージを変化させます。最初のうちは、考えて…そして身体を動かして、という段階を経ますが、実はそれでは手遅れ。馬の状態は既に変化しています。より深いコミュニケーションを図るためには、馬の反応に身体が自然と応答して、考える前に身体を動かす必要があります。
方条さんは、身体についての話の中でも同じようなことを言われています。「情報の更新性」と表現されていて、どんどん状況が変わっていくので、適切な状態は常に変わると話されていました。

この馬との関わりは、馬を子どもに置き換えても同じことが言えます。子どもから働き掛けがあったり、何か言動があったことに対して、考えて応えるのは、〈やり方〉に視点が置かれている状態です。考える前に身体が応答する状態が〈あり方〉で対応していると言えます。

考えないで身体が動くためには、そういう身体である必要があります。「そういう身体」というのが、まさに〈あり方〉を養う鍵となります。様々な刺激や反応に対して、考えることなく適切な応答ができる準備ができている。そんな状態は、〈あり方〉が整っていると言えます。
馬との関わったり、自分の身体を見つめ直すことで、今の身体を把握し、「そういう身体」を模索し養っていくことができます。

具体的に〈あり方〉を整えてく様子を、馬との関わりの場面、方条さんの身体の教室の場面で例を挙げます。
例えば、馬との関わりの場面。馬と一緒に歩いているときに、こちらに緊張感があると、馬の身体も緊張します。馬は、関わる人の意識にも上がっていない無意識の状態をも読み取り、馬は身体の動きとして返してきます。馬の身体の動きを通して、鏡のように関わる人の状態を映し出します。しかも、馬は固定化された関係性ではなく、関わる人の状態に応じて関係性を変化させます。
例えば、方条さんの身体の教室の場面。身体に余計な力みが入っていると、相手の状況に対して、自分の体が適切に動かない。余計な力みを抜くと身体がどのように動くのか、その時の感覚はどのようなものか、というように、方条さんの身体の教室では、様々な身体の感覚を一つ一つ丁寧に扱います。
このようにして、馬と関わったり、身体の感覚に向き合ったりすることで、〈あり方〉を整えるために必要な具体的かつ適切な気付きを得ることができます。この気付きを重ねていくことで、身体が変わり、「そういう身体」に近づき、気付いたら〈あり方〉が養われていきます。

今回の「馬と身体合宿」では、馬との関わりを通して自分自身の無意識の状態が露わにされて、その状態の気付きを持って方条さんの身体の教室で、自分の身体と丁寧に向き合う。馬と身体の時間が入り交じり、様々な感覚を味わいながら、最後は自分自身の中で一つに統合され、違った身体になる。
そんな時間にしたいと思っています。
ここまで読んで、何か心動くものがあった方は、ぜひ3日間ご一緒しましょう。(日帰りでの参加も可能です。)

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