きびはら ゆたか

築100年を越える古民家で馬3頭と暮らし、ホースセラピーを被災地の子どもに届けるために2015年に三陸駒舎を設立。 2017年、障がいのある子どもの事業も開始。遠くは片道1時間半かけて毎月延200名の子どもが利用しています。 https://kamakoma.org/

きびはら ゆたか

築100年を越える古民家で馬3頭と暮らし、ホースセラピーを被災地の子どもに届けるために2015年に三陸駒舎を設立。 2017年、障がいのある子どもの事業も開始。遠くは片道1時間半かけて毎月延200名の子どもが利用しています。 https://kamakoma.org/

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あり方の学び方を探究する〜馬と子どもの現場を手掛かりに

第19回 森のようちえん全国交流フォーラムin埼玉で黍原が実施する分科会「あり方の学び方を探究する〜馬と子どもの現場を手掛かりに」の開催にあたっての口上です。 分科会「あり方の学び方を探究する〜馬と子どもの現場を手掛かりに」の案内文あり方って、どう学べばいいの?子どもに関わる上で〈やり方〉Doingの前に〈あり方〉Beingが大切です。毎月延200名の子どもが利用する三陸駒舎のホースセラピー実践を手掛かりに、参加者の方々とあり方の学び方を探究します。馬と深い関係を築く過程で

    • 馬と身体から〈あり方〉が養われる〜子どもに関わる方は必見!

      馬と身体合宿の参加募集の口上文ですが、子どもに関わる方に向けた〈あり方〉の養い方についてのエッセイでもあります。 子どもに関わる方にオススメの「馬と身体合宿」です。それは、なぜか? 子どもの現場では、「〈やり方〉よりも〈あり方〉が大事」とよく言われます。 でも、どうやって〈あり方〉を養えば良いのか、いまいちピンと来ない方も多いと思います。 馬との関わりから〈あり方〉の整え方について考えていきます。 馬と関わるためには、いわゆる言語ではないノンバーバル・コミュニケーション

      • スタッフも馬から学び、子どもの関わりに活かす

         私やスタッフたちは、毎日のように馬に関わり続けています。エサやりや馬の移動、馬の部屋の掃除などルーティーンで日々行う作業と馬の調教として馬の運動を行っています。ルーティーンの作業は、同じことの繰り返しですが、馬は言葉を話すわけではないので、こちらが馬の状態を観察して、変化や異変に察知する力が求められ、養われます。日々、同じ作業を繰り返す中で、その日の自分の身体や心の状態を確認することが出来ます。  馬の運動として、主に乗馬や調馬索等を行っています。調馬索とは、馬場の中で長い

        • 頭より先に動く身体~馬が言語の檻から解き放つ〜

          1 馬とトランポリン、幸せに生きるための身体 6月、最近タカシくんは、乗馬に積極的だ。学校が終わって、さんこま(三陸駒舎の愛称)に到着するとすぐに「馬に乗りたい」と訴えてくる。  ちょっと手先が不器用なタカシくんは、ブラッシングや鞍を乗せる準備に時間が掛かっているが、馬に乗りたいという強い気持ちから、最後まで一心に取り組む。準備が終わり、馬場まで馬を連れて行くときに、馬の顔が近づいて少し怖がり身体が萎縮する。「タカシくんがリーダーだから胸を張って」と声を掛けると、彼なりに背筋

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        • 三陸駒舎の記事
          4本

        記事

          馬は、子どものエネルギーの源泉

          鳥羽さんのポストから思い出したこと 数年前に中学生の子が数日滞在した。 馬の世話(エサやり、ウンチ掃除など)は、馬の暮らしのサイクルとして一緒にやってもらうが、それ以外の活動は、自分で選び取ってもらう。(どんなことが出来そうかは提案はするけど) 前半は、スマホとにらめっこする様子が目についたが、次第に焚き火したり、乗馬したり、調馬索で馬を走らせてみたり、とやりたいことがどんどん沸き起こってきた。彼の様子を見てて、馬の暮らしのサイクルがそのエネルギーの源泉にあると感じた。

          馬は、子どものエネルギーの源泉

          【報告&感謝】 JOLA(ジャパン・アウトドア・リーダーズ・アワード )2024大賞を受賞!!〜約2万文字の審査シートで約25年の活動を振り返る〜

          JAPAN OUTDOOR LEADERS AWARD (JOLA)とは、「アウトドアで未来の日本のための人づくり」をテーマにした活動に光を当てる賞です。 全国51名のエントリーから6名がファイナリスト(優秀賞)として選出され、2024/3/13(水)国立オリンピック記念青少年総合センターに集いました。当日、ファイナリストの中から、特別賞と大賞が発表されるのですが、なんとなんと大賞に選ばれました!(オンライン配信を見ていた娘が、発表の瞬間、驚きのあまり僕の体がのけぞっていた

          【報告&感謝】 JOLA(ジャパン・アウトドア・リーダーズ・アワード )2024大賞を受賞!!〜約2万文字の審査シートで約25年の活動を振り返る〜

          子どもが馬と出会い「楽しかった!」の裏側で起こっていること、幸せの身体の土台を培うこと(「ポケマル親子地方留学2022冬」の受け入れを終えて)

          2022年12月下旬に、ポケマル親子地方留学の子どもたちの受け入れをしました。 ポケマル親子地方留学とは、県外の親子が岩手に数日間滞在して、親はワーケンションで仕事などをしながら、子どもたちは農家などの生産者さんを訪れて、自然の中で過ごすというプログラムです。 ご参加いただいた保護者の方々向けに、お送りしたメッセージをこちらに掲載いたします。 なぜ、このようなメッセージを書こうと思ったのか。それは、三陸駒舎に一緒に来ていただいた親御さんから、 「現地に行って、どんな体験

          子どもが馬と出会い「楽しかった!」の裏側で起こっていること、幸せの身体の土台を培うこと(「ポケマル親子地方留学2022冬」の受け入れを終えて)

          馬が自然が子どもを癒やし成長させる 毎月延べ200人が利用する岩手・釜石市の三陸駒舎

          東日本大震災から10年目となる2021年3月に これまでの取り組みをYahooニュースに掲載していただきました。 記事の作成を通して、セラピー利用児のお母さんへ1時間半のインタビューを行いました。 これまでの取り組みの意味を再確認する機会になりました。 これらの言葉を聞いたときに、これまでの苦労が報われ、とても勇気づけられました。馬の力は、偉大だと実感。 Yahooニュースへの掲載期間は終了しましたが、2021年3月掲載時の内容をベースに加筆・修正・再編集して以下に掲載い

          馬が自然が子どもを癒やし成長させる 毎月延べ200人が利用する岩手・釜石市の三陸駒舎