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エンジニアリングをもっと身近に

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エンジニアリングを身近に感じてもらえる記事を集約します。
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2021年10月の記事一覧

失敗したなら直せばいい。チャレンジとリスク。

失敗したなら直せばいい。チャレンジとリスク。

入社3年目のことでした。

私は、やっと「設計担当者のお手伝い」というポジションを脱却し、「設計担当者」の仲間入りをしました。

初めて、「自分で考えた構造が設計できる」と、ウキウキしていました。

しかし、実際にやり始めると「お手伝い」の時とは違います。

「何を考えたらいいのか?」
「どの手順でやればいいのか?」

そもそも「設計とは何なのか・・・」

迷宮入りしたまま、何とか図面を描き、部品

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感情的に居心地の良いロジックは、問題の原因分析を困難にさせることがある

感情的に居心地の良いロジックは、問題の原因分析を困難にさせることがある

私は製品開発に携わって20年になりますが、その中で数々の失敗を見てきました。

何か新しい物を創ろうとした場合、失敗はつきものです。むしろ失敗なしで、新しいことにチャレンジするのは不可能に近いのではないでしょうか。

よって、失敗する事自体は、当たり前のことだと考えており、その失敗から次にどう動くかということを常に考えています。

しかし、組織のなかでは、しばしば失敗は責任問題に発展します。

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想定、実践、修正の繰り返しが、思考力を強くする

想定、実践、修正の繰り返しが、思考力を強くする

「思考する力」の大きな1つに、「物事のつながり」を読み解く能力があります。

この力は、仕事だけではなく、様々な分野で役立ちます。「物事のつながり」がわかってくると、未来に起こる出来事が、ある程度推測できます。

もちろん、全ての要素をインプットできる訳ではありません。したがって、そこから想定できるアウトプットの精度は良くないこともあります。

また、全ての要素をインプットしたとしても、それら全て

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学習内容の単純化と思考能力の低下

学習内容の単純化と思考能力の低下

学校で勉強する内容は、「単純化」されていることがほとんどです。

ここでの、「単純化」とは、「複数の要素から、一つの要素を取り出している」ことを意味しています。

それにより、単体の現象としては、理解しやすくなっていますが、実際の現象と差が生じます。

私が小学生の時に疑問を持った事例をあげてみます。

「りんごは、大きい、小さい、甘い、甘くない、赤色、緑色、色々あるのに、どうして、全部1個のりん

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