【初心者あるある】やってはいけない3つの文末表現
「終わりよければ全てよし」
文章の終わりとはどこを指すのでしょうか?それは句点「。」がつく場所です。
文章とは句点の積み重ねでできるものですから、いかに綺麗な句点を作りつづけるかが文章の良さを左右します。
だからこそ難しい。語尾って本当に難しいんですよ。基本中の基本でありながら、めちゃくちゃ奥が深いんですよ😭
そこで今回は文章の基本でありながら、あまり言及されることがない「文末」について、徹底的に解説していこうと思います。
これで今日からあなたも(私も)文末マスターだぜ!!
同じ語尾が続く
同じ語尾が続くと文章が単調になります。読んでいて面白味に欠けますし、何より幼稚っぽい印象を与えてしまいます。
「しました」が3回も続いているため、小学生が書いた作文っぽいイメージになっています。
2つ目を現在形に変え、3つ目は言い換えることで単調さを緩和しました!
まずは「話すように書く」ことを意識してみましょう。話すように書いていくと、自然と文章にもリズムが出てきます。また語尾が連続することもなくなるはずです。
今日は晴れだ。休日だ。仕事はない。
人間としての感情を失った歴戦の兵士みたいな話し方ですよね笑 フィクションならともかく、現実でこんな話し方をする人は滅多にいません。
今日はいい天気ですねー!しかも休日だし。仕事もないし、最高ですね!
テンションに差はあれど、大体こんな言い方しますよね。これをそのまま文章にすればいいのです。語尾が単調になるのを防げます。
私もそうなんですけど、ライター初心者は気をつけていても、どうしても語尾が単調になってしまいがちです。質の良い文章を書くことももちろん大切ですが、それ以上にまず基本の基本から学んでいく姿勢が大切です。
まず「質」の部分は一旦置いておいて、話す感じで言いたいことをバーッと書いてしまいましょう。もちろん会話調で書いてしまうと文法や文章の前後の流れがおかしくなってしまうかもしれません。
しかしそういった箇所は後でいくらでも修正ができるため問題ないです。あとで読みやすい文章に変えちゃいましょう!
体言止めの連続使用もNG
体言止めは歯切れのいいリズムをもたらすため、初心者はついつい多用してしまいがちです。
語尾の連続使用とは違い、幼い印象を与えることはありませんが、体言止めの連続使用は読者にぶっきらぼうな印象を与えてしまいます。
なんかイヤイヤ言ってる感じがしてきますよね笑 なるべくネガティに見えてしまう要素は無くした方がいいです。
体言止めを上手く使うコツは1〜2行に1度くらいの割合で使用することです。語尾の連続使用をなくし、リズム感のある文章が作れますよ。
夏休みの絵日記みたいな文章も、コツを使うとガラリと印象が変わります。
体言止めの他に「〜ですよね」や気持ちを表す「楽しみ!」「〜(だ)なぁ!」という表現を入れています。
例文を見るとわかる通り、文末表現は文章を左右する重要な要素です。特に段落や記事全体の終わりは、読後の余韻に強く影響します。
文末表現というカードの手札を、いかに多く持っているかが、文章力の指標の1つと言っても過言ではないのです。
最後に文末表現の基本パターンを覚えておきましょう。
「です・ます調」「だ・である調」の混在
ライティング初心者の意外な落とし穴として有名なのが「です・ます調」と「だ・である調」の混在です。
この2つを混在させてしまうとリズムが悪くなるだけでなく、ちぐはぐな文章になってしまいます。
どうですか?なんか迷惑メールみたいですよね。
こうならないためにもまず「です・ます調」と「だ・である調」の特徴や違いを理解するところから始めましょう。
です・ます調
です・ます調の文章は親しみやすく、柔らかい印象を読者に与えます。そのため、エッセイやハウツー、商品紹介など、様々なジャンルに対応できます。
上記の記事は現在noteで一番フォロワーの多い「けんすう」さんが書かれたものです。こちらの記事では「です・ます調」と「だ・である調」についてこう言及しています。
もちろんそれぞれ強みはありますが、どうやらnoteに関しては「です・ます調」を使った方が良いみたいですね。
とはいえ「です・ます調」にも明確な弱点が2つ存在します。
・「です」「ます」の繰り返しになって、単調になりやすい
・「である調」よりも文章が冗長になりやすい
私もそうなのですが「です・ます調」は語尾の変化がつけにくいため、毎回書くのに少し苦労してしまいます。
語尾の連続は最低でも2回まで。それ以上は変える工夫が必要になります。
しかしこれは見方を変えれば「です・ます調」で書いた方が文章は上達しやすいということでもあるので、頑張ってみる価値は大いにありますよ💪🔥
「だ・である調」
「だ・である調」は、簡潔で説得力を持たせる文体になります。パッと見とっつきにくさを感じてしまうかもしれませんが、一方で真面目さを演出できるのも強みです。
そのため政治経済やニュース、論文など、堅めの内容を執筆するときに役立ちます。
逆にこれ以外のジャンルで使うと、どうしても「怖い」という印象を持たれがちなので、あまりオススメはできません💦
私的にはあえてエッセイとかくだらない内容を「だ・である調」で書くの好きなんですけどね笑 森見登美彦さん的な。
「だ・である調」のシリアスな感じと、内容の噛み合ってなさがツボだったりします。
まとめ
✅同じ語尾を連続で使わないためにも「話すように書く」を意識する。
✅体言止めは1〜2行に1度くらいの割合で使用すること。
✅「です・ます調」と「だ・である調」の混在に注意しよう。
✅「です・ます調」は親しみやすく、柔らかい印象を与える。
✅「です・ます調」は幅広いジャンルに対応できる。
✅「です・ます調」は語尾のバリーエーションが少ないのが弱点。
✅「だ・である調」は簡潔で説得力のある文章を作るのに便利。
✅「だ・である調」は政治系やニュース、論文などで使うのがオススメ。