創作小説(22) カップそうめん #秋ピリカ応募
瀬戸と小倉は悩んでいた。
小規模なそうめん会社に就職したものの、業績は夏以外の時期は売上げが伸びない。乾燥そうめん以外は生産していないという夏特化型の経営方針が原因である。
そこで会社は「カップそうめん」なるものを開発、その販促を任されていた。
販促のストーリーはヒーロー物で瀬戸が悪役となり最初に登場し子どもたちを怖がらせ、正義のヒーロー役の小倉が登場して解決という流れだった。
この点、学生時代、2人ともにレスリング部だったこともあり、ヒーローショーをやることに問題はない