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エッセイ)イルカは友達?

10年程前に嫁様と某水族館に行った話。

嫁様と行った某水族館は名古屋港水族館とかと比べるとかなりしょぼ…アットホームな水族館だった。
平日に行った為かお客さんは殆ど居なくて貸し切り状態だった。深海魚の水槽を嫁様と見ていたら暗い廊下をペタペタと変な足音が聞こえてきて何事かと思ったらオットセイが1人で散歩をしていた。暫くして飼育員さんが探しにきた。どうやら逃げ出していたらしい。

イルカショーを見にステージに行ったら時間外らしく小さなプールみたいな所にイルカが待機していた。楽屋裏的な所が通路に面していて普通に触れる感じだった。イルカをこの距離で見れる事もないしじっと見ていたらイルカと目があった。呼んだら来るかなぁって思って、
『イルカ、イルカぁ〜』って
呼んでみたらボールを鼻で突いて持ってきた。
プールからボールを取って投げてみたら犬みたい取りに行って持って帰ってくる。
なんて賢いんだ。イルカは賢いから食べたらダメだって某団体も言っていたけど本当に賢い。何回も拾いに行くんでもう友達になれたと思った。イルカと少年の物語的なものも昔見た気がするしイルカは人と分かり合えるんだと思った。本当に可愛いんでご褒美に頭を撫でて上げようと手をのばした。
次の瞬間、マイフレンドは野生の目を取り戻しあのでかい口を開けて自分の手を噛んだ!
痛いとかはなかったけれどもあの口で噛まれたら手がなくなったと思って叫んでしまった。
『うわー!』
走って来る飼育員。
そして、低いプールの壁の下を指差して
『手を出さないで下さい。注意書きしてありますよね』
とかなりキツク怒られた。

触れ合い広場的なプールじゃないんだ。
あくまで建物の設計上の問題でこうなってるわけね…。もう少し目立つ所に注意書きを貼っといて欲しかった。多分、大人が触るって事は想定してないから子供に見やすい高さに貼ってあるんだろうなぁ…。動物とお姉ちゃんが大好きな純粋なおじさんもいるんで…自分が非常識なだけですな。すいません。

因みにイルカは人を食べないみたいです。
注意書きに上から手を出すと魚を貰えると勘違いして噛み付いてしまう事があります。って書いてありました。

動物はいくら可愛いくても動物です。
簡単に心が通じるなんて思ってはいけません。
今はどうなっているかはわかりませんが、
もし、イルカが触れそうな所にいても触らないようにして下さい。
動物には、万が一があるので注意書きが必要だと再確認しました。家の玄関にも貼っておこうかな。猛嫁様注意って

終わり

※某水族館名は万が一この水族館から怒られるととまずいんで名前は伏せておきます。