プレキシ、謎めいたまま[14]
「リューリューとご飯いくの?」
「いや、……」
「え? なんで?」
サクラにそう聞かれて、僕はほんとうに本当はリューリューとこれから卒業を祝ってご飯でも食べにいく道義的必要があるのに、どうしてそうしないんだろうという気分になった。僕は僕自身のことがよくわからなかった。今すぐヒルを探すのをやめて、リューリューのところにいくべきである気がした。彼は、僕が近づいてきたのを見るなり、飯行くからニシノもこいよ、と言ってくれるだろう、……あるいは自分から飯に行くなら連れにしてくれと言え