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1回目をやってみた後に見える景色にしかヒントはない
ぼくは「九州デザイナー学院」という、博多駅のそばにある専門学校で非常勤講師を務めています。4月から始めて、かれこれ8か月は「大塚先生」をやっていることになりました。
ぼくの授業は独特で、基本的にはゲストを呼んで、社会経験の話やワークショップを行っています。今回は、社団法人日本ふんどし協会の中川ケイジさんにお越しいただいて、お話してもらいました。
中川ケイジさんとの出会いは今年の夏、嬉野で出会いました。
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中川ケイジさんが開発した「ととのうパンツ®︎」は、ぼくの「パンツ」への概念を変えてくれるものでした。
ぼくは体験後すぐに購入し、新たに始まった長ズボン版も「Makuake」で購入。届くのを楽しみに待っている状況です。
そんな中川ケイジさんがどんな授業をするのか……。ぼくはとっても楽しみにしていました。中川さんが授業の中で学生に語ったことの中で、とくに印象に残ったことがあります。
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授業のテーマは「とりあえずやってみる」。
3時間で自分のブランドを立ち上げ、ショップをつくるという大胆なものでした。今の時代、つくろうと思えばすぐにショップなんてつくれちゃうんです。ちなみに、ぼくもつくっちゃいました。
学生のみんなも3時間でつくれちゃいました。いったいどれぐらい売れるのか。何個売りたい?月に5個?10個?そして、どうやって知らせる?みんなで考えてみました。
これでスタートラインには立てた。問題はその後です。
思ったより売れないかもしれない。その時はなぜ売れなかったを考えられる。そして、また試せる。一度やったら、反省して、また違うやり方を試せるのです。これは「やった人」だけに許された特権。
考えるのが先か、やるのが先か。でもね、考えるためにはやることが必要なんです。やってみないと、情報量が少なくて考えられないんです。つまり、「考えることって、やること」なんだと思います。
いろんなことを、気軽にやってみることができる人。失敗して当たり前。
成功するために挑戦するのではなく、どんな失敗をするのかを知るために挑戦するんです。
そして、たくさん失敗のパターンを知って、失敗しないパターンを探して、成功するまで続けるんです。
もう、凡人のぼくらにはこのやり方しかないんです。逆に言えば、凡人の僕らにもこのやり方があるんです。だから、ぼくらはいっぱい戦えるんです。
中川ケイジさんは、最初に「ふんどしを売る」と言った時、全員から反対されたそうです。「売れない」と。そりゃそうだ。ぼくも、本当に愛している友人であればあるほど「やめとけ」と親身に言う気がします。
そう、「やったことがない他者」には何もわからないんです。やった者だけがわかる世界があります。早く、そっち側に行きましょう。
……俺がやりたいことって、「ふんどしを売る」よりは簡単そうかも……。
あなたもそう思いませんか?
……ふんどしを愛する中川さんに失礼ですかね。いや、ぼくとしては最大限のリスペクトから生まれている言葉です。少なくとも、ぼくは「ととのうパンツ®」から、そんな勇気をもらっています。
中川さんのnoteには、授業で使ったスライドがすべて掲載されています。ぜひ読んでみてください。
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