あなたの記事は、誰に届くのか?
noteの投稿スタイルは大きく分けて二つあります。
一つは、多くの人の興味関心に訴求する市場浸透型の投稿パターン。
そして、もう一つは投稿者の発信欲求を主軸とする市場開拓型の投稿パターン。
前者をマーケットイン、後者をプロダクトアウトと位置付けることもできるかもしれません。
どちらにも言えることは、読み手という市場が存在しなければ記事は読まれないということです。
ということで、今回は手短にnoteの読み手市場について考えてみようと思います。
最後までお付き合いいただけると幸いです。
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はっきり言ってしまえば、noteでは圧倒的にマーケットイン型に支持が集まります。
マーケットインとは、多くの人の興味関心があるジャンルについて発信することです。
各種の数値(PV数・スキ数・フォロワー数)を意識される方は、こちらを加味した情報発信を心掛けましょう。
例えば、ビジネススキルや金融知識、家事や育児の情報などです。
ビジネススキルは、投稿者がすでに習得したスキルを発信することもあれば、習得中あるいは興味のあるスキルを読み手とともに掘り下げていくスタイルなどが考えられます。
金融知識では、NISAやiDeCoを含む資産運用情報や、家計簿の活用による節約術などが挙げられるでしょう。
飯テロ(食欲を掻き立てる)画像は、どの世代にも一定数のファンがいますし、育児情報は孤立しがちなお母さんたちを繋ぐ、貴重なコミュニティになるかもしれません。
そもそも、多くの人は時間を消費して娯楽を求めており、そこに有用性を感じられれば、情報収集という大義名分(言い方)が成立するので、さらにのめり込んでいくことでしょう。
すでに世の中には、多くの方がどのような情報にアクセスしているかについての各種データがありますので、大きな規模のニーズがある情報を発信することは、すなわち、あなたの記事の読み手となる方が確実に存在することを意味します。
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一方で、noteはクリエイターを支援する側面があり、個人のアカウントに対して直接サポートできるシステムは、他のSNSとは一線を画すサービスだと思います。
ただし、「投げ銭」として捉えれば、読み手のニーズに合致しなければならないことや、記事を書く行為そのものが一種のハードルとなっており、このハードルが、逆にnoteという仮想空間の治安維持に貢献しているとも考えることができるでしょう。
そのような環境にあって、自らの個性を主張するプロダクトアウト型の投稿は、広範なニーズには応えられずとも、ある一部の二ッチな層の欲求をしっかりと掴むコンテンツであり、ディープな固有の市場を開拓することが可能だと思います。
個人の活動を伝えたり、自身の思想を発信することが、このプロダクトアウト型と言えそうです。
さて、ここまでは読み手を見つけることを主眼に書いてきましたが、忘れてはいけない視点があります。
それは、読み手の人格です。
読み手は数字ではありません。
あなたが想定する読み手は、あくまで想像上の架空の人物像に過ぎません。
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「noteの書き方」について、私も幾度となく記事にしていますが、「読まれる記事の書き方」を突き詰めてコモディティ化してしまうケースも見てきています。
せっかく個性的で素敵な記事を投稿されていたのに、「読まれる記事の書き方」に走ってしまい、自ら個性に封をして投稿活動を断念しまっては、本末転倒だと思います。
あなたの記事は、あなたの魅力で溢れています。
読み手を求めて彷徨うのではなく、あなたの個性をあなた自身が信じて、腰を据えて居を構えていれば、きっと誰かが立ち止まります。
届けに行くのではなく、手に取ってもらう。
投稿とは、とどのつまりは書き手の欲求でありアートです。
デザインという市場に溢れる商品に成り下がることなく、美術品としてのあなたの作品の価値を、どうかあなた自身が否定しないでほしいと思います。
あなたの記事は、誰の届くのか?
それは、なによりもまず、あなたの心に届かなければならないのではないでしょうか?
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ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の投稿は以上です。