#読書感想文 No.37
今回は「マーケティング界の神様=フィリップ・コトラー」の本です。
コトラーの名前は、マーケティングに携わる方なら知らない人はいないと言われるくらいの超有名人。もっとも、私はマーケターではないので、初めて名前を耳にしたのは2年前ですが(-_-;)。
noteなどのSNSで集客・収益を考えている方は多いと思いますし、事実「マーケティング」に関する投稿はとても多いですよね。有料記事にしても購読者が期待できる領域でもあると思います。
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いきなり余談ですが、皆さんは「本の選び方」ってありますか?
私の読む本はビジネス書や啓発書がメインなのですが、一括りに「ビジネス・自己啓発」と言っても、内容の幅は結構あります。
「マーケティング」「ビジネスマナー」「起業・創業」「会計簿記」などなど、それぞれに専門用語があり、専門書があります。
私の選び方は、「最初は、なるべくブ厚くて難しそうな本」を選びます。これは、「現・立命館アジア太平洋大学(APU)学長」であり、「ライフネット生命創業者」の「出口治明」さんの著書の一つに書いてあった本の選び方です。
読書が習慣化する前は、そんなことはしませんでしたが、今はこの読み方に慣れています。
これは、専門分野を学習する際の選び方として紹介されていたもので、「最初に難しい書籍を、どうにかこうにか読み進めれば、2冊目・3冊目と難易度が低い本を読む過程で、理解が深まる」とのことでした。
今の時代、読書も「合理化・効率化」の対象になり、「速読・瞬読」や「必要な部分だけ読む」といった読み方が謳われるようになってきています。
確かに時間は有限なので、効率的な読書術が必要なケースもありますが、深堀りしたい分野は「真読・深読」し、「穴が開くほど読む」ことも大事なんじゃないのかな、と個人的には思っています。
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話を紹介本に戻しますが、この本は名著です。ビジネス書において「どこを切り取っても有益な情報しかない」本は、正直稀です。
その中で、あえて一部を採り上げるなら、「5A」という考え方が、この「4.0」たる所以かな、と感じました。
ところで、皆さんは「AIDA(アイーダ)」は聞いたことがあるでしょうか?
「注目(Attention)」「興味(Interest)」「欲求(Desire)」「行動(Action)」の頭文字を採ったものです。
「動機(Motive)」を加えて「AIDMA(アイドマ)」と呼ぶこともありますが、ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院のデレク・ラッカーは、これらの修正版として、「4A」を提唱しています。
「認知(Awareness)」「態度(Attitude)」「行動(Act)」「再行動(Act again)」の頭文字ですが、何でも頭文字で略すのって、覚えるのに手こずりますよね(笑)。
コトラーは、これをさらに現代に即したカタチとして、「5A」を発表しました。
「認知(Aware)」「訴求(Appeal)」「調査(Ask)」「行動(Act)」「推奨(Advocate)」です。日本語に注目してもらうと、なんとなくニュアンスは伝わると思いますが、詳細までは長くなるので、興味がある方は検索もしくは購読してみてください。
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今後のマーケティングで必要になる要素は何なのか?
コトラーは、極めてシンプルな言葉で表現しています。
「(顧客に対して)WAO!(ワォ!)を生み出すブランドになろう」です。「WAO!」と思わせるには何が必要になるのか、これが「スマートフォン時代」と呼ぶ現代においてのマーケティングの究極の法則になると本書では述べています。
マーケティングを真剣に学びたい方は、一度読んでみてはいかがでしょうか?
ということで、今回の投稿は以上です。