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異物混入は事件なのか事故なのか?

私の小さい頃は、今よりも缶詰や食品の封入品に本来入ってはいけないモノが入っていた気がします。

ですが、避ければ食べれるとか、加熱すれば食べれるとか、そんな程度の他愛もない出来事だという認識でいました。

しかし、今では僅かなミスも企業にとっては命取りです。

信用は一瞬で瓦解する、怖ろしい言葉ですが、非常に的を得た格言だと思います。

さて、今回は異物は異物でも、ビジネスの人財について書いていこうと思います。

…要するに「ミスマッチ」です。

いろいろ考える余地がありそうな領域ですね(*'▽')。

最後までお付き合いいただけると幸いです。

オレンジ・柑橘類・異物・一つだけ違う・並んでいる

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まずは一言、お断りを入れさせてください。

先に述べたように、今回は人に対する表現として「異物」という言葉を使うことになります。

言葉自体に差別的な意味合いを感じる方もいるでしょうが、決してネガティブな用途で使う言葉ではないことを先にお伝えしておきます。

そして、特定の誰か…というよりも、すべての人が、何らかの他人と異なる部分を持っていながら、それを忘れ、平均や普通といった言葉で同一化する思考の方が、個人的にはネガティブな発言ではないかと思うのです。

あなたは、そんなに平凡ですか?

そもそも平凡とは、どんな人物像なのでしょうか?

私は、どんな言葉も、その言葉を用いる人の意思が意味合いを持たせていると考えています。

例えば、人に「バカ」という場合、見下すように言葉を突き刺すこともあれば、敬愛の感情をもって言葉を贈ることもあると思うのです。

ですから、「異物」という言葉も、ネガティブな印象があるとは思いますが、そうではない部分もあり、今回の記事では、むしろプラス思考とも取れる意味合いで用いています。

ご了承いただければと思います。

オーストラリア・エアーズロック・一枚岩・草原

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日本語には、一枚岩という言葉があります。

【一枚岩】
1枚の板のように平らで大きな岩。また、そのように、組織などがしっかりとまとまっていることのたとえ。
(デジタル大辞泉より)

会社などの組織では、半ば暗黙知として根付いているところも多いのではないでしょうか?

会社には社会的意義があり、理念やビジョン・バリューといった会社独自の文化や哲学が存在します。

その思想を元に、採用などでは会社の在り方にマッチした人財を求めるといった風潮があると思います。

しかし、どんなことにも絶対はありません。

幾重にも審査を重ねても、人財のアンマッチは一定数発生します。

このアンマッチは、果たして、事件なのでしょうか?

それとも事故なのでしょうか?

あなたは、どのように思いますか?

日本の城・キャッスル・松本城・石垣・堀・風光明媚

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ところで、日本には復元したモノもありますが、多くのお城が存在しています。

私も好きで、全国のお城を観光で廻ったりしているのですが、この大きな建造物を支える石垣も、大変価値のある日本が誇る技術だと思っています。

さて、お城の石垣は一枚岩とは対照的に、いくつもの石を精巧に積み上げ完成します。

地方によっては、引用することもあるのかもしれませんが、「お城の石垣のような組織を目指す」といった言葉を私は聞いたことがありません。

…それは何故なのでしょうか?

物理的に考えれば、一枚岩よりも石垣のほうが、「土台」や「支える」といった意味合いとして整合性が合うような気がします。

また、お城の石垣は、そもそもすべての石が同じ形、同じ質量ではないという前提のもと、緻密に積み上げられています。

つまり、人間に例えるなら、それぞれの個性を活かして、会社という大きなお城を支えていると言えるのではないでしょうか?

「一枚岩の組織」を目指すのであれば、その組織にマッチする人財というのは、非常に限られていると思いますし、そのような理想の人財など、そうそういるわけではないので、必然的にミスマッチは起こると思うのです。

であるならば、会社における異物混入とは、もはや偶然ではなく必然であり、「会社にマッチする人財採用」とは、事故ではなく会社自体が変化することを拒否したがゆえの事件だと言えるのではないでしょうか?

人々・チーム・支援・支える・手をつなぐ・多様性・友好

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会社とは、それを支える人によって成り立っています。

人が変われば、会社も変わるのが自然な姿だと思います。

時代も世界も社会も変化していきます。

そのような変化の潮流に逆らうことは、会社にとってどのようなメリットがあるのでしょうか?

異物混入は事件なのか事故なのか?

明確な正解はないのでしょうが、会社の変化には異物は必要不可欠であると同時に、採用された人財は、個性という異物感を損なうことなく、主張し続ける意思が必要だと思います。

その結果、異物と言われた人財が、やがて事件でも事故でもない、奇跡となって会社に変革をもたらすこと。

そんな人財を受け容れられる会社、異物であり続ける強さを持つ人財。

この二つの意志が揃ったとき、はじめて採用マッチングは成功したのだと言えると思うのですが、あなたはどのようにお考えになるでしょうか?

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ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。

今日は残業&下書きのストックゼロ状態だったこともあり、投稿がこの時間となりました( ̄▽ ̄;)。

以上となります。

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