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#362_ある決められたポーズをするときに「やりにくさ」を感じたら、それを静かに分析していきます。

小惑星に宇宙船が不時着して、パイロットひとりと、大気中の水分を飲水に変える装置だけが残った | 装置はボールくらいのサイズでボタンを押すとコップに飲み水が充たされる仕組み | 何回めか、何十回めか、あるいは何万回めかのボタンで装置は爆発してパイロットは確実に死んでしまうという設定 | パイロットは葛藤しながらボタンを押して水を飲む | しかしあるとき彼のなかでなにかが変わって、彼は何度もボタンを押してバスタブに水を満たし始める

という小説をむかし読んだことがあります。

未来を生きない。一瞬先の出来ごとを想像するのをやめることで、根源的なシバリから自由になる。つまり、いまを生きる .. というようなテーマのSF小説で、彼はそこに到達するために極限的な状況を必要としたわけですが、ある種の「切り離された状況」で同じことを体験することが可能です。

ある決められたポーズをするときに「やりにくさ」を感じたら、それを静かに分析していきます。やりにくさの理由は、過去にそれを行ったときに経験した身体の痛みや自己否定感の記憶であり、一瞬先に起こるであろうネガティブな出来ごとのイメージに対する心身の反応に過ぎないのかもしれません。

危険から自分を守る必要のない、しかし、その反応を要求する一切の関係性から切り離された環境で、「やりにくさ」の原因をゆっくり静かに手離していきます。

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