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主観的考察

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臨床で感じたことを主観的にまとめたものになります。疑問に思ったことや可能性を感じたことなどを書いています。
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記事一覧

「臨床のコツ」を教えるということ

「同僚から尊敬される理学療法士になりたい」
「一目置かれるセラピストになりたい」

そうやって向上心を持って勉学に励むことは悪いことではないと思う。
モチベーションの理由はどうあれ結果として患者様に還元されるのであれば問題はない。それに私自身若手の頃は「誰よりも素晴らしい治療かでありたい」と思っていた。今現在もその野心を捨てたわけではないが、そこに向かうためのプロセスの考え方は変わったと思う。

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足部機能障害と変形性膝関節①

変形性膝関節症(膝OA)の患者さんの足部機能を見ていると思うことがある。
扁平足のようなアーチの低下はあるが、ある一定数扁平足とは違う機能的破綻をきたしていると感じる。

基本的に正常足部であっても、足部内在筋の筋性疲労であっても舟状骨の低下をもたらす。(DL Headlee, 2008)これは座位から立位での非荷重位から荷重位への移行時の舟状骨の高さを測定するもの。(Navicular Drop

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疼痛

外来新患時の問診時間はどの程度割いているだろうか?
その施設での一人当たりにかけられる時間によっても異なるとは思う。例えば1単位20分の介入時間の場合、評価・治療、自宅でのコンディショニング指導まで含めたら、患者さんと座った状態で話をする時間=問診の時間はだいぶ限られてくる。
ただいわゆる徒手療法を行いながらの問診では、患者さんが身体情報ばかりに意識が向けられ、オープンな質問とは言い難い。出来るこ

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足関節骨折後の外側荷重について考える

以前に東大の足の外科研究会でとある先生がお話しになっていたこと。
「足関節骨折後の歩行では外側荷重になりやすい。」
確かに。臨床場面ではよく目にします。
特に腓骨骨折より両果骨折、内果骨折など脛骨骨折で見られることは多いです。
術後の免荷期間の影響もあるでしょう
ある程度その期間でやれることもあるのかと思います

免荷期間中での足部アプローチ外側荷重になる足部機構は
・距骨下関節の回内運動制限

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臨床を行う上で忘れてはいけないこと

臨床で患者様とリハビリテーションを行なっている中で、自分自身も時どき忘れてしまうことがある。
それはきっと何十年臨床をやっていようと忘れてはいけないことだと思うし、漫然と行なっていると次第に意識が薄れてしまうことでもあるかもしれない。
自分の中で大切していることをここに挙げていこうと思う。

徒手療法技術
言わすもがな治療技術はあったに越したことはない。これに関しては臨床知識とともに常にアップデー

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「問診」という技術

評価治療にセラピストは魅力を感じやすいが、「問診」はどうだろうか。
ただ何となく患者さんの訴えを聞く時間になっていないだろうか。
その時間を少し変えて、技術論としての問診を考えていきたい。

開かれた質問のスキル
1)沈黙
2)非言語的な激励
→ボディランゲージで相手の話を促す
3)当たり障りのない相槌
→短い曖昧な相槌を使う
より焦点を絞る場合
1)オウム返し
→言葉やフレーズを繰り返すことで更

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自己紹介

自己紹介

初めまして

以前同様の記事を書きましたが、ある程度時間が経ったので再度書き直しています

私は現在15年目の理学療法士です
総合病院で勤務していますが、新卒では整形急性期病院、その後スポーツクリニックを経て現在の職場で仕事をしています。

この場ではあくまで自身の学習した内容のアウトプットを主体にしています。
また日々の臨床業務で感じたこと、考えたことを含め書いています。そのため時間が経つと「こ

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