足関節骨折後の外側荷重について考える
以前に東大の足の外科研究会でとある先生がお話しになっていたこと。
「足関節骨折後の歩行では外側荷重になりやすい。」
確かに。臨床場面ではよく目にします。
特に腓骨骨折より両果骨折、内果骨折など脛骨骨折で見られることは多いです。
術後の免荷期間の影響もあるでしょう
ある程度その期間でやれることもあるのかと思います
免荷期間中での足部アプローチ
外側荷重になる足部機構は
・距骨下関節の回内運動制限
・1列の外旋制限
・中足骨間の可動域制限
・足趾屈筋の筋緊張の亢進
など内側縦アーチが挙上し、荷重によるmobilityが生じない状態と想定されます。
すると歩行中の荷重時衝撃干渉が為されず他関節への負担が大きくなっていく。
男性の方などで元々ハイアーチ傾向である場合もあります。その方の場合で術後に不安定性の増加や膝関節への負担が増してしまた症例に対しては、異なったアプローチとなるでしょう。
機能性を考えた場合とメカニカルストレスを逃すという観点でもアプローチの方法は異なります。突き詰めていけば一緒になることではありますが、ただ漫然と時間をかけていいものでもありませんし、早く障害を取り除くことができればそれに越したことはありません。
そのため外側荷重の問題が機能性に帰属していくのか、メカニカルストレスに帰属していくのかによって、同じ外側荷重という現象に対してもアプローチの方法は異なっていきます。
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