【保安管理技術用語集⒀💚】複数の家庭や施設に1つの大型供給設備からガスを供給する方式🏙️:高圧ガス第二種販売主任者試験対策 No.33
前回の復習✨
【試験対策】保安管理技術用語集📝
今回から、いちど勉強の原点に戻り
試験対策の一歩目として、用語の学習
を進めていくことにしようと思います。
今後、過去問の演習効率を上げていくために
いまは用語から丁寧に学習していきます👍
1. LPガス集団供給方式の定義と設備
LPガス集団供給方式とは、複数の家庭や
施設に1つの大型供給設備から
ガスを供給する方式になります。
これは、複数のLPガスボンベやタンクを
集合住宅やコミュニティ向けに設置し
供給管で各家庭へガスを分配します。
主な設備について🏭
ガスボンベまたはタンク: 集団供給に必要な大量のLPガスを貯蔵する。一般的に50kgのボンベを複数設置、または1トン以上の大型タンクが使われる。
調整器: 高圧のガスを各家庭に供給する前に低圧(通常1.5-3.0 kPa)に調整する装置。大容量の供給が必要なため、業務用の大きな調整器が使われる。
供給管: 各家庭にLPガスを分配するための配管。配管は耐圧性の高い材質が用いられる。
安全装置: 各家庭にはガス漏れや圧力異常時に自動的にガス供給を停止する安全装置(逆止弁、過圧防止装置など)が設置される。
2. 容器設置本数の基礎数値
容器設置本数は、使用する施設や
家庭の最大消費量に基づき決定されます。
たとえば、50kgボンベを使用する
場合、各ボンベのガス供給量を
以下の基準に基づいて計算します。
1ボンベあたりの標準蒸発能力: 外気温25°Cで約6kg/h
設置本数の計算
$$
\\【設置本数の計算】 \\ \\
\\N = \frac{Q_{\text{max}}}{Q_{\text{1本あたり}}}\\
$$
ここで、$${Q_{\text{max}}}$$は最大消費量、$${Q_{\text{1本あたり}}}$$は1本あたりの蒸発能力です。
たとえば、最大消費量が30kg/hの場合
最低でも5本のボンベが必要です。
3. 供給管で発生するマクロセル腐食
マクロセル腐食は、供給管が異なる環境に
接触する部分で生じる腐食の一形態です。
特に土壌条件や水分、酸素濃度が不均一な場合に
発生しやすく、以下のメカニズムで進行します。
陽極(アノード): 供給管の一部が酸化されやすい環境(例:湿潤土壌や高塩分環境)に接触し、金属が溶解します。この部分が陽極(アノード)として機能し、腐食が進行します。
例:鉄の供給管が水分の多い土壌に接触している場合、$${Fe → Fe²⁺ + 2e⁻}$$
陰極(カソード): 他の部分が酸素豊富な環境に接触し、還元反応が発生。ここで電流が流れ、陰極が守られます。
例:$${O₂ + 2H₂O + 4e⁻ → 4OH⁻}$$
これにより、異なる環境に接触する
配管部分間で電位差が生じ、腐食電池が形成され
マクロセル腐食が進行します。
4. ミクロセル腐食の発生原因
ミクロセル腐食は、金属表面の微小な領域で
局所的に発生する腐食で、主に不均一な
金属表面や微小な化学的な違いが原因です。
金属表面の微小な異質領域(例えば結晶構造の違いや不純物の存在)が、局所的にアノードとカソードを形成します。アノード領域で金属が酸化し、腐食が進行します。
例:金属表面に微小な異物や不純物が付着している場合、そこがアノードとなり、周囲の金属がカソードとして機能します。
水分の付着: 特に湿度の高い環境では、金属表面に薄い水膜が形成され、局所的な腐食が進行します。
鉄の場合:$${{Fe → Fe²⁺ + 2e⁻}}$$
その結果、周囲の金属部分が守られ、局所的な腐食が進む。
5. 中規模集団供給方式
中規模集団供給方式は、マンションや
小規模な集合住宅、地域コミュニティに
対応したLPガスの供給方式です。
集団供給方式と同様に、中央のタンクや
ボンベ群からガスを供給し、各家庭に
分配しますが、供給規模は比較的コンパクトです。
設備容量: 50kgのボンベ数本から、1トン未満のタンクまで。
供給圧力: 1.5-3.0 kPa程度で、各家庭に安定したガス供給を行います。
メンテナンス頻度: 集団供給設備は定期的に点検され、特に供給管の腐食やガス漏れ対策が重要です。
まとめ
LPガスの集団供給方式と中規模集団供給方式
では、腐食防止や安全装置の設置が重要です。
マクロセル腐食やミクロセル腐食の理解は
設備の長寿命化と安全性の確保に不可欠です。
第二種販売主任者とは?
一般家庭等で生活の用に供するLPガスを
販売するLPガス販売所の業務主任者又は
業務主任者の代理者(液化石油ガス法)
として選任されることができます👍
また、工業用のLPガスの販売主任者
(高圧ガス保安法)として
選任されることができるようになります💛
第二種販売主任者試験(国家試験)はこちら
第二種販売主任者講習はこちら
高圧ガス第二種販売主任者資格の試験内容
試験は2科目から構成されており
9:30~10:30が法令
11:10~12:40までが
保安管理技術の試験です。
それぞれ20問ずつ択一式の正誤の組み合わせ
を選択して解答していくことになります。
法令、保安管理技術両方とも
6割以上の正解で合格となります🔖
法令が60分、保安管理技術が90分と
試験時間にも差があるように
保安管理技術の方が難しいとされています💦
また、試験当日の15:00より
高圧ガス保安協会の特設サイトで解答が
発表されるので自己採点ができるそうですね👍
受験者と合格率の推移📊
出所サイト:令和五年度合格率
なお、高圧ガス販売主任者試験の合格率は
全科目受検の場合30~50%程度
科目免除の場合は50%以上
となる試験が多いように思います。
難易度としては、全科目受検の場合は
非常にやや難しい~難しい
科目免除を受けた場合は
普通~非常に易しいレベルでしょう。
e-GOV法令🎓
高圧ガス保安法
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律
本日のアウトプットはここまでとします!
社会人生活も始まり、大学生の頃と
比べて、相対的に可処分時間も少ないですが
毎日30分でも継続できるように精進します!
資格勉強という手段を有効活用したい💖
私の趣味の1つである「資格勉強」という
手段を活用して、これから本格的に突入する
社会人生活をより良い時間にしていきたいです🌈
大切なことは「目的」と「手段」を明確に
区別して、取り組むことであると思います。
要するに、試験に合格し、資格を取得することが
目的ではないということです。
資格勉強という手段を講じて、仕事に繋がる
学習を効率良く進めていくことが本望です!
私がこれから挑戦していく予定である
第二種販売主任者試験(国家試験)は
エネルギー業界の仕事に携わる方々の
なかでも需要が高い資格である
と言われることが多いと思います。
なぜならば、高圧ガス販売主任者の資格を
取得するメリットとしては、ガス販売業界での
有資格者に対するニーズが非常に高い
ということが挙げられるからです💚
高圧ガス販売主任者とは、高圧ガスの販売業務に
携わる場合に必要となる、経済産業省が
認定している国家資格を持つ専門家です。
具体的には、高圧ガス販売主任者免状の交付を
受けており、経済産業省令で指定する23品目に
該当する高圧ガスを扱う販売店において正しい
知識を持って保安管理に努める責任者です。
そのため、高圧ガス販売主任者の仕事に対する
責任は、人の命にも関わってくる非常に重いもの
になれると考えられますね👍
なお【高圧ガス第二種販売主任者】試験対策
向けの投稿を作成する上で、以下の3点には
あらかじめご了承いただけますと幸いです。
①会社の守秘義務を徹底して遵守すること
②参考資料の適切な引用を心がけること
③収益化をせず、趣味として継続すること
毎日コツコツと、計画的に勉強を進めていき
なるべく早く受験&合格を目指します🔥
これから、11月の試験に向けて私と一緒に
第二種販売主任者試験(国家試験)対策
を進めていくことにしましょう💖
試験対策用の勉強記録投稿は
以下のマガジンに整理してまいります🔖
おすすめマガジンのご紹介🔔
今後、さらにコンテンツを
拡充できるように努めて参りますので
何卒よろしくお願い申し上げます📚
最後までご覧いただきありがとうございました🌈
まだまだ浅学非才な私ですが
noteという最高の環境を活用して
日々、成長できるように精進します🔥
アウトプット前提のインプットを体現する
ことができるのは、本当に有意義であると
思いますし、成長の記録としても残るので
非常にやりがいを感じています。
社会人になってもnoteはなるべく
継続していきたいことではありますが
あくまで趣味としての取組みになりますので
優先順位を大切にして活動していきます!
お気軽にコメント、スキ&記事の共有
そして私のアカウントをフォローして
いただけると大変嬉しく思います✨