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【コンテナ船の船積作業🚢】コンテナ船に船積みする場合の手順と書類の流れ📚:貿易実務検定C級対策 No.69
今回は「コンテナ船への船積み」
というテーマについて、一緒に
学習していくことにしましょう🚢
具体的な内容としては
・コンテナターミナルの仕組み
・FCL貨物とLCL貨物の違い
・コンテナ船への船積作業と書類の流れ
という3つのポイントを整理していきます。
貿易実務のエキスパートを目指したい🔥
私が挑戦する貿易実務検定®は
貿易に関連する自分の実務能力・知識が
どの程度のレベルにあるのかを客観的に
測り証明することができる検定です。
実際に、商社・メーカー等においては
勤務年数ごとに貿易実務検定の各級合格が
必須となっている企業もあるそうですね👀
貿易に携わる企業への勤務・転職・就職等を
お考えの方、インターネットによる個人輸入を
行う方や国際舞台で活躍を目指す方にとっても
「貿易実務検定®」は幅広く活用できますので
活躍のチャンスが広がるのではないでしょうか?
きっと私たちの生活に密接な「貿易」実務に
対する知識を身につけることで
これからの人生における選択肢も増え
もっと有意義なものになることでしょう✨
私も2024年4月から商社へ勤務する予定ですので
貿易実務のエキスパートを目指していきたいです!
そして、私の将来的な理想像である
「世界と日本を繋ぐ架け橋のような人財」を
体現できるように努力していきたいと思います🌏
まずは、初級レベルの該当するC級の取得を
目標に、コツコツと勉強して参ります🔥
最終的には、B級、そしてA級の取得を目標に
英語学習も含めて取り組んでいきます!
※なお、本稿はあくまで試験対策の内容です。
したがって、実際のケースとは異なる場合や
簡略化した点が若干ありますが、その点に
関しましてはご了承ください🙏
これからnoteでアウトプットするなかで
皆さまに「貿易実務」の魅力を
お伝えできたら幸いです!
ぜひ、最後までご愛読ください📚
前回のお復習い💖
コンテナ船の普及
コンテナ船の普及は著しく
定期船(liner)ではほどんとの貨物が
現在は、コンテナ船で運ばれています。
コンテナ船の港湾での積卸しには
専用の巨大な施設が必要であり
そこでの作業も在来船とは異なります。
豆知識ですが、コンテナ(船)は1950年代に
アメリカの運送業者によって
近代物流史上最大の発明と称されました。
コンテナ発明前は、積荷を何度も
出し入れする手間や交通渋滞
盗難の問題が山積みだったことも考えると
コンテナ船の登場は、貿易や物流業界に
おける革命であったように思いますね✨
コンテナターミナルの仕組み
コンテナ船専用の巨大なしせうとぉ
「コンテナ・ターミナル」と言います
コンテナ・ターミナルは面に
コンテナヤード(CY)と
コンテナ・フレート・ステーション(CFS)
から構成されているのです。
コンテナ船の接岸するバース(Berth)は
各区画ごとに特定の船会社に貸渡され
各船会社がヤード・オペレーター
(Yard Operator)としてCY全体を管理します。
FCL貨物とLCL貨物の違い
コンテナ船に積み込まれる貨物には
一荷主の貨物だけで1コンテナを
満たしている大口貨物「FCL貨物」と
複数の荷主の貨物を1コンテナに
混載する小口貨物「LCL貨物」の
2種類があります。
それぞれの船積みの準備は
以下のように行われます🔖
FCL貨物(Full Container Load)
一荷主の貨物がコンテナ1個分あるときは
荷主が自分でコンテナに貨物を積み付け
封(シール)をして、FCL貨物を
直接CYへと持ち込むことになります🔖
具体的には、必要なコンテナをCYから
引き取り、コンテナ詰め(Vanning)を
行う工場へ梱包場所へ回送します。
そして、貨物を積み込んで封をした後
「コンテナ内席付表(CLP)」を作成します。
※CLP=Container Load Plan
本来、船会社から指名されたCY
オペレーターは、コンテナが搬入されると
ドック・レシート(D/R=Dock Receipt)の
荷主控用を荷主に渡すものですが
実務上の流れとして、海貨業者
すなわち、荷主の代行人に渡しています。
LCL貨物(Less than Container Load)
輸出する貨物がコンテナ1個に満たない
小口貨物のことをLCL貨物と呼びます。
LCL貨物は、他の小口貨物と混載するため
CFSに搬入されることになります🔖
そして、船会社側の手によって
他のLCL貨物と混載され、封がされます📦
この際、コンテナ内積付表(CLP)も
(CFSオペレーターによって)作成されます。
したがって、このLCL貨物の場合には
これら作業手数料(handling charge)として
輸出者にCFSチャージが請求されます。
そして、混載されたコンテナはさらに
CYに移送され、そこから船積みされます。
コンテナ船への船積み🚢
コンテナ船へと貨物を積み込む場合には
海貨業者は貨物をコンテナ・ターミナル
内のCY(FCL貨物の場合)、または
CFS(LCL貨物の場合)に持ち込みます。
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それでは、以下に簡単ながら
コンテナ船への船積みと書類の流れ
について整理していきましょう。
➀船腹予約(スペースブッキング)📞
輸出者が船会社に対して
船腹予約(スペースブッキング)をします。
※多くは、電話で行われるそうです。
②船積作業依頼書(S/I)の提出
輸出者が、海貨業者に対して
「Shipping Instructions」で
通関・船積みの手続き依頼をします。
③D/Rの提出(海貨業者→船会社)
海貨業者がShipping Instructionsに基づき
船会社にドック・レシート(Dock Receipt)
の書式で船積申込書を提出します📝
※8枚程度の複写書類
④輸出申告(E/D)
海貨業者は、税関に対して輸出申告書
(Export Declaration=E/D)を提出します。
⑤輸出許可(E/P)の受領
海貨業者は、税関から輸出の許可を受け
輸出許可書(Export Permit)を受領します。
⑥D/Rの受領(船会社→海貨業者)
海貨業者が船会社からD/Rを受領します。
※③の複写書式のうち必要な部分
⑦貨物の移送🚚
FCL貨物の場合には、海貨業者が
D/R(ドック・レシート)
E/P(輸出許可書)
CLP(コンテナ内積付表)と共に
FCL貨物を直接CYへと持ち込みます🔖
LCL(小口)貨物の場合は、LCL貨物は
D/R(ドック・レシート)とE/Pと共に
CFS(コンテナ・フレート・ステーション)
にいったん持ち込まれて、そこで混載
されたあとに、CYに持ち込まれます📦
※CFSチャージが作業手数料となります。
⑧船積み🚢
CYに集まった貨物は
船積みされることになります。
※船積みの手配はCYで行います。
⑨船積の確認
税関は、E/P(輸出許可書)と
D/R(税関用)の書類から
船積みを確認します📝
⑩書類の返却(CY/CFS→海貨業者)
CYまたはCFSから、海貨業者に
D/R(荷主控用)
D/R(B/L交換用)
E/P(輸出許可書)が返却されます。
⑪D/R(B/L交換用)の提出
海貨業者がD/R(B/L交換用)を
船会社に提出します。
⑫受取式船荷証券の交付🌟
⑪の引き換えとして、船会社から
船荷証券(受取式)の交付を受けます。
なお、CIF(運賃・保険料込み)や
CFR(運賃込み)契約の場合には
運賃を支払ってから交付を受けます💰
⑬書類の返却(海貨業者→輸出者)
海貨業者は、荷主である輸出者に
受取船荷証券(Received B/L)
D/R(荷主控用)
E/P(輸出許可書)を返却します。
なお、⑫で船会社から交付されるB/Lは
貨物をCYまたはCFSの運送人に引渡した
ときに、発行されるため
受取船荷証券(Received B/L)となります🔖
なお、信用状(L/C)取引の場合において
船荷証券は受取式(Received)ではなく
船積船荷証券(Shipped B/L)であることが
要求されますので、この場合には
B/L上に船積証明(On Board Notation)
が必要となるのです🔖
本日の解説はここまでとします💖
コンテナ船への船積みの一巡
ならびに、FCL貨物とLCL貨物の違い
についてご理解いただけたでしょうか?
次回も引き続き「貨物の船積み」、特に
「在来船(Conventional Vessel)の場合」
について整理していきたいと思います💚
なお、本投稿シリーズ作成における
参考資料は、以下の通りです。
英語の学習にも繋がりますので
勉強するモチベーションが
より一層高まりますね✨
おすすめマガジンのご紹介🔔
今後、さらにコンテンツを
拡充できるように努めて参りますので
何卒よろしくお願い申し上げます📚
最後までご覧いただきありがとうございました🌈
まだまだ浅学非才な私ですが
noteという最高の環境を活用して
日々、成長できるように精進します🔥
アウトプット前提のインプットを体現する
ことができるのは、本当に有意義であると
思いますし、成長の記録としても残るので
非常にやりがいを感じています。
社会人になってもnoteはなるべく
継続していきたいことではありますが
あくまで趣味としての取組みになりますので
優先順位を大切にして活動していきます!
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