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【保安管理技術用語集⑽🔥】LPガスの貯蔵施設に関する正しい知識💛:高圧ガス第二種販売主任者試験対策 No.30


前回の復習✨


【試験対策】保安管理技術用語集📝

今回から、いちど勉強の原点に戻り
試験対策の一歩目として、用語の学習
を進めていくことにしようと思います。

今後、過去問の演習効率を上げていくために
いまは用語から丁寧に学習していきます👍



LPガスの貯蔵施設(2)🏭

LPガス貯蔵施設は、安全性を確保するために特定の材料や構造を使用することが求められます。以下に、それぞれの用語について具体的に説明します。

1. 網入りガラスまたは繊維入り補強プラスチック

  • 網入りガラス: ガラス内部に金属のワイヤーメッシュ(網)が組み込まれたガラスで、破損した場合でも飛散を防ぐ機能があります。これにより、万が一の爆発や衝撃でガラスが割れても、破片が飛び散らず、周囲の安全が保たれます。

  • 繊維入り補強プラスチック: 強化プラスチックの一種で、繊維(例えばガラス繊維)が混入されているため、通常のプラスチックよりも強度が高く、耐衝撃性や耐火性が向上しています。これも破損時に飛散を防ぎ、安全性を高めます。

2. 屋根総面積の1/4以下

  • 屋根総面積の1/4以下: LPガス貯蔵施設の設計において、ガラスやその他の軽量材料を使用する屋根部分の面積は、屋根全体の面積の1/4以下に制限されています。

  • これは、爆発や火災が発生した際に、屋根が破損して施設全体に影響を与えるリスクを低減するためです。

✅屋根材として、明り採りの用途のために網入りガラスを用いる場合、屋根総面積の1/4以下とする

3. 防爆構造

  • 防爆構造: 爆発のリスクがある場所で使用される設備や建物に適用される構造で、爆発が発生してもその影響を最小限に抑えるよう設計されています。防爆構造では、爆発力を逃がす経路が確保されていたり、爆発に耐えるような頑丈な建材が使用されています。

4. 耐圧防爆構造

  • 耐圧防爆構造: 防爆構造の一種で、特に内部で発生する爆発に対して外部へ影響を与えないように設計されています。構造自体が非常に頑丈で、内部の圧力に耐えることができるため、内部爆発が外部に及ぼす影響を防ぎます。主に高圧力を伴うガス設備などで採用されます。

5. 屋根材に軽量な繊維強化セメント

  • 繊維強化セメント: セメントに繊維(ガラス繊維や合成繊維など)を混ぜて強化した材料で、通常のセメントよりも軽量でありながら高い強度と耐久性を持っています。LPガス貯蔵施設の屋根材として使用することで、軽量でありながら耐火性や耐衝撃性を確保し、災害時の被害を軽減することができます。

まとめ

  • 網入りガラスや繊維入り補強プラスチックは、安全性を高めるために使用されます。

  • 屋根の材料面積の制限軽量な繊維強化セメントの使用は、施設の安全性を高めるための設計基準です。

  • 防爆構造耐圧防爆構造は、爆発に対する耐性を持つ設計で、内部または外部への爆発の影響を防ぐために重要です。

これらの要素は、LPガス貯蔵施設の設計や運用において安全性を確保するために重要なポイントであり、資格試験においても理解しておくべき内容です。
※計算方法など、詳細は以下のサイトより
ご確認いただけますと幸いです。
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則の機能性基準の運用について

消火器実践設置教室


丸暗記フレーズ📚

出入り口に掲げる警戒標のうち「燃」と「火気厳禁」の部分は、赤色文字とします⭕

貯蔵設備に設ける照明設備を、発火眼とならないように耐圧防爆構造とします📝

四方を障壁で囲った貯蔵施設において、換気口を2方向以上に分散して設けます👍

貯蔵施設を設置する際、屋根材に軽量な繊維強化セメント板を使用することが可能です🏭


安全対策として適切な個数の消化器🚒

LPガスの貯蔵施設では、安全対策として適切な個数の消火器を設置することが求められます。
以下に、消火器の設置個数の算出方法、能力単位(A-4およびB-10以上)、および火災の種類(A火災、B火災、C火災)の定義を具体的に説明します。


1. 消火器の設置個数の算出方法

消火器の設置基準

  • LPガス貯蔵施設においては、施設の規模や危険度に応じた適切な能力の消火器を設置することが求められます。

  • ここでは、消火器の能力単位として「A-4およびB-10以上」が指定されているケースを考えます。

能力単位の意味

  • A-4: これは普通火災(木材、紙、布などの燃焼)に対する消火能力を示し、「4」は消火面積や火災規模を基にした指標です。

  • B-10: これは油火災(ガソリン、油脂類などの燃焼)に対する消火能力を示し、「10」は消火能力を表します。

設置するべき消火器の個数は、当該貯蔵施設の床面積50㎡当たり1個(能力単位A-4およびB-10以上)として計算した個数以上、または2個のうちいずれか大なる数🔖

床面積15㎡の貯蔵施設では、15㎡÷50㎡=0.3で1個と算出し、1個以上または2個のうちいずれか大なる数ですので、2個の設置となります👍

算出方法

  • 消火器の設置個数は、施設の延べ床面積や防火対象物の区画ごとに求めることが一般的です。

  • 施設の延べ床面積に対して必要な能力単位を満たすように消火器を配置します。

計算の具体例:

  1. 施設の延べ床面積を求める: 例えば、貯蔵施設の延べ床面積が1000平方メートルであるとします。

  2. 能力単位の設定: 例えば、A-4およびB-10の消火器が1本設置されるとします。これは、1本で「普通火災A」に対する能力単位4、「油火災B」に対する能力単位10をカバーします。

  3. 必要な消火器の個数:

    • 通常、50平方メートルごとに1単位の消火能力が必要だとすると、1000平方メートルの施設には、1000/50=201000 / 50 = 201000/50=20単位の能力が必要となります。

    • 1本の消火器でA-4とB-10をカバーできるので、20単位の能力をカバーするには、20/4=520 / 4 = 520/4=5本の消火器が必要となります。

したがって、この施設には
5本の消火器」が必要となります👀

✅親切の床面積3㎡の貯蔵施設には、能力単位A-4およびB-10の可燃性の粉末消火器を2個設置します👍

液化石油ガス(LPガス)関連の施設や設備には、高い能力単位の消火器を設置することが求められています。
対象施設の種類や規模によって必要本数が定められており、能力単位B-10以上の消火器を設置することを求める基準が多く存在します。

また、バルク貯槽には、貯蔵能力が2,000kg以下の場合は2個以上、2,000kgを超える場合は3個以上の粉末消火器等を、その周囲の安全な場所に設置する必要があります。

生成AIより

2. 火災の種類とその定義

A火災:普通火災(木材や繊維製品などが燃える火災)
B火災:油火災(ガソリン、桐油、石炭、合成樹脂などが燃える火災)
C火災:電気火災(変圧器、配電盤など電気設備の火災)

A火災(普通火災)

  • 定義: 木材、紙、布、ゴムなどの「固形物」が燃焼する火災。主に炭化する燃え方をし、後に灰を残す特徴があります。

  • : 家具、建築材料、紙類などの燃焼。

B火災(油火災)

  • 定義: ガソリン、灯油、油脂類、塗料などの「液体」または「液化可能な固体」が燃焼する火災。油が燃えるため、普通の水で消火すると逆に火が広がる危険性がある。

  • : ガソリンスタンドの火災、油脂を使った調理器具の火災など。

C火災(電気火災)

  • 定義: 電気設備や電線などが原因で発生する火災。電流が流れている電気設備が燃えるため、消火に水を使うと感電のリスクがある。

  • : 配電盤の火災、電気機器の過熱による火災など。

✅消化器の能力単位で「A-10」という表示は、この消化器がA火災に適用可能で、消火能力単位が10であることを示しています。

まとめ

  • 消火器の設置個数は、施設の延べ床面積や火災の種類に応じて計算されます。具体的には、施設の面積に対して必要な消火能力単位を満たすように消火器を配置します。

  • 火災の種類には、普通火災(A火災)、油火災(B火災)、電気火災(C火災)があり、それぞれに適した消火器を選ぶことが重要です。

これらの知識は、LPガス貯蔵施設の安全管理や資格試験において必須となります。



第二種販売主任者とは?

一般家庭等で生活の用に供するLPガスを
販売するLPガス販売所の業務主任者又は
業務主任者の代理者(液化石油ガス法)
として選任されることができます👍

また、工業用のLPガスの販売主任者
(高圧ガス保安法)として
選任されることができるようになります💛

第二種販売主任者試験(国家試験)はこちら
第二種販売主任者講習はこちら

高圧ガス第二種販売主任者資格の試験内容

試験は2科目から構成されており
9:30~10:30が法令
11:10~12:40までが
保安管理技術の試験
です。

・高圧ガス保安法及び液化石油ガス法に係る法令(60分)
・液化石油ガスの販売に必要な通常の保安管理技術(120分)

それぞれ20問ずつ択一式の正誤の組み合わせ
を選択して解答していくことになります。
法令、保安管理技術両方とも
6割以上の正解で合格
となります🔖

法令が60分、保安管理技術が90分と
試験時間にも差があるように
保安管理技術の方が難しいとされています💦

また、試験当日の15:00より
高圧ガス保安協会の特設サイトで解答が
発表されるので自己採点ができるそうですね👍

【第二種高圧ガス販売主任者資格受験料】
・インターネット申請の場合:5,700円
・書面申請の場合:6,200円

受験者と合格率の推移📊

出所サイト:令和五年度合格率

なお、高圧ガス販売主任者試験の合格率は
全科目受検の場合30~50%程度
科目免除の場合は50%以上
となる試験が多いように思います。

難易度としては、全科目受検の場合は
非常にやや難しい~難しい
科目免除を受けた場合は
普通~非常に易しい
レベルでしょう。

e-GOV法令🎓

高圧ガス保安法

液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律

本日のアウトプットはここまでとします!

社会人生活も始まり、大学生の頃と
比べて、相対的に可処分時間も少ないですが
毎日30分でも継続できるように精進します!

資格勉強という手段を有効活用したい💖

私の趣味の1つである「資格勉強」という
手段を活用して、これから本格的に突入する
社会人生活をより良い時間にしていきたいです🌈

大切なことは「目的」と「手段」を明確に
区別して、取り組むことであると思います。
要するに、試験に合格し、資格を取得することが
目的ではない
ということです。

資格勉強という手段を講じて、仕事に繋がる
学習を効率良く進めていくことが本望です!

私がこれから挑戦していく予定である
第二種販売主任者試験(国家試験)
エネルギー業界の仕事に携わる方々の
なかでも需要が高い資格である
と言われることが多いと思います。

なぜならば、高圧ガス販売主任者の資格を
取得するメリットとしては、ガス販売業界での
有資格者に対するニーズが非常に高い
ということが挙げられるからです💚

高圧ガス販売主任者とは、高圧ガスの販売業務に
携わる場合に必要となる、経済産業省が
認定している国家資格を持つ専門家です。
具体的には、高圧ガス販売主任者免状の交付を
受けており、経済産業省令で指定する23品目に
該当する高圧ガスを扱う販売店において正しい
知識を持って保安管理に努める責任者
です。
そのため、高圧ガス販売主任者の仕事に対する
責任は、人の命にも関わってくる非常に重いもの
になれると考えられますね👍


なお【高圧ガス第二種販売主任者】試験対策
向けの投稿を作成する上で、以下の3点には
あらかじめご了承いただけますと幸いです。

①会社の守秘義務を徹底して遵守すること
②参考資料の適切な引用を心がけること
③収益化をせず、趣味として継続すること

毎日コツコツと、計画的に勉強を進めていき
なるべく早く受験&合格を目指します🔥

これから、11月の試験に向けて私と一緒に
第二種販売主任者試験(国家試験)対策
を進めていくことにしましょう💖

試験対策用の勉強記録投稿は
以下のマガジンに整理してまいります🔖


おすすめマガジンのご紹介🔔

今後、さらにコンテンツを
拡充できるように努めて参りますので
何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご覧いただきありがとうございました🌈

まだまだ浅学非才な私ですが
noteという最高の環境を活用して
日々、成長できるように精進します🔥

アウトプット前提のインプットを体現する
ことができるのは、本当に有意義であると
思いますし、成長の記録としても残るので
非常にやりがいを感じています。

社会人になってもnoteはなるべく
継続していきたいことではありますが
あくまで趣味としての取組みになりますので
優先順位を大切にして活動していきます!

お気軽にコメント、スキ&記事の共有
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いただけると大変嬉しく思います✨

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