生きものたちが集えるお家の庭だからこそ可能な無農薬野菜と果樹の「里庭」ガーデニング
人も動物も共存する里庭が増えることが私の願いでもあります。
里庭とはどんな意味を持ち風景なのかを写真とあわせてご紹介します。
全て無農薬が当たり前
豊かな里山には様々な動植物が互いに関わり合って暮らしています。里庭の自然はそんな里山の自然環境を最も身近なところ(庭やベランダ)に再現した小さな里山の自然です。
豊かな自然は人の心と体も、小さな生き物から植物たちまで元気いっぱいに育てる庭やベランダが完成します。たくましい免疫力を育んだ環境で育つ野菜や果樹たちには農薬など必要ありません。
元気な野菜や果樹、お花など全てが無農薬で育ち私たちの暮らしと健康を守ってくれるのが里庭です。
無農薬の畑には
マルチなどのビニールも一切必要ありません。
無農薬の野菜には無農薬の野菜の育て方。
無農薬の果樹には、特別な剪定方法や育て方のコツがあります。
花にも花の手法があります。
農薬の役割は病気を予防したり、
害虫の大量発生や発生を防ぐために使われます。
ではなぜ、病気が発生すると思いますか?
なぜ、特定の昆虫達が集まってしまうのでしょうか。
・・・
「植物」自体が、健康で元気であれば
優れた免疫力を維持しているので簡単には病気にはなりません。
ですから、まず「植物」を元気にしてあげることが大切です。
元気な源は土づくりです。
また、多様な環境があれば、
特定の昆虫(害虫とされるもの)ばかりが
発生することはできないのです。
チョウなどの幼虫は、食草と言って、
食べる食物がほぼ決まっているのです。
例えば、アゲハチョウはミカン科(例外もいますが)
モンシロチョウは、アブラナ科
その中でも特に好きな植物が昆虫ごとに決まっています。
自然界で生き残ること
自然観察をしたことがある方なら、ご存じだったり、
実際に観察したことがあるかもしれませんが、
自然界で「生き残る」ということは、類稀なことなのです。
例えば、蝶類の蛹を見つけて、
観察された方はご存知かもしれません。
何頭の、蛹が無事に蝶になったでしょうか。
稀に、全て孵ることがありますが、それは本当にものすごいことです。
お庭だからこそ、自然の力を生かす事ができる
お庭はさまざまな種類の植物をコンパクトに配置できるので、
さまざまな動物達が訪ねてくることができます。
言い換えると、特定の昆虫ばかり集まったりできません。
そんなご家庭の庭やベランダだからこそ、
無農薬の野菜や果樹の収穫は普通に可能なのです。
かのこ環境大学の庭には
花壇(薔薇も)、畑、果樹園、樹林地、ビオトープに動物達のエリアがあります。
そのほかにテーブルサイズの里庭、
数坪の里庭とさまざまな大きさの里庭があります。
一坪の畑もあります。
テーブルサイズの小さな里庭
全て基本は同じ里山なのです。
里山を小さく再現しているが「里庭」です。
最近は自然環境への関心が高まり
多くの方が、興味を持って
畑を始められたり、
果樹を植えてみたりと街に色々な楽しい緑が誕生しています。
ご自宅のお庭は、お庭の
農家さんには農家さんの規模のそれぞれの管理方法があります。
ご家庭の庭には庭の管理方法を実践すれば良いだけです。
さまざまな植物をコンパクトに植えることが可能な庭では
たとえ、多少の昆虫類が発生しても
そればかりが生き残ることは難しいのです。
そして植物、樹木には適した配置や環境があります。
それが、里山で受け継がれてきたものでした。
東西南北、好きな場所が植物ごと決まっています。
それは見た目の問題ではなく、多くの恵を受け取るための、
死活問題であったため、動植物の特性を観察し理解し、
長い年月の中で、代々作られてきたものだったのです。
でも結果的には、美しい景観につながるものでした。
無農薬野菜の作り方や、無農薬果樹剪定の方法を
多くの人に伝えたいと思っています。
ご家庭で完熟収穫した、取れたてを大切な人と共に
楽しんでもらいたいと思っています。
香り、歯触り、食感、質感が全く違います。
無農薬の野菜や果樹を楽しむことはワクワクの連続です。
昔の良いところ、現代の良いところ
かのこ環境大学の現地では庭園内を実際に目で見て、五感で感じて
体験していただくことでさまざまな真実を肌で知ることができます。
現代は写真や動画でほとんど全てのことを知り得る本当に便利な時代です。
noteでは、より多くの方に「里庭」を知っていただいて
幸せな里庭ライフを楽しむ方が増える情報を発信する場としたいと思っています。
神保賢一路
2011年に出版された書籍「里庭ガーデニング」
神保賢一路の「かのこ環境大学」のブログ
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