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【読書感想文】『ポチらせる文章術』

#読書感想文

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商品の魅力を伝える際や告知、企業のブランディングに用いられるキャッチコピー。そんなキャッチコピーは言葉一つで売上や宣伝の効果を変える力を持っています。
例えば、セブンイレブンの「セブンイレブン、いい気分」やインテルの「インテル、入ってる」などがその代表例です。
このようにキャッチコピーは商品や企業のイメージを定着させることができます。

私自身、業務でWebライティングを行うことが多く、効果的なキャッチが作成できないことに課題を感じていました。
そんな中でキャッチコピーの力をつけたいと思った際に出会ったのがこの『ポチらせる文章術』でした。

本書では、Web、ブログ、SNS といった様々な媒体に活用できるキャッチ作成テクニックが学べます。
セールスコピーのプロと呼ばれる大橋一慶氏がわかりやすくそして丁寧に、
ポチらせる文書術について解説しています。
キャラクターの会話形式で構成されており、とても読みやすかったです。
広告の以外にもWebページの訴求や構成方法についても書かれているため、早速、参考にしてみたいと思います。

このnoteでは、『ポチらせる文章術』についての感想と内容について書きます。
あくまで、私個人の感想ですので、参考程度に見ていただけたら幸いです。

全体の感想

本書は売れるための文章にするためのテクニックについて実例とともに解説しています。著者である大橋氏とキャッチについての学びを得たい、いろはちゃんとの掛け合いで展開。
会話文のため1文は短いですが、具体例が多くとても分かりやすい内容となっています。

キャッチコピーの作り方はもちろんのこと、他者に自分の伝えたいことを的確に伝えるための方法についても学ぶことができました。
実際に今、行なっているWeb媒体での戦略もあり、参考にして見たいと思います。

特に売れるためのキャッチコピーを作りたいと考えている人やキャッチは作らないけど文章力を上げたいという方におすすめの1冊です。
内容が広く浅くといった印象を受けた部分もあったため、より本格的にキャッチコピーを学びたい場合には同じ大橋氏が著者の『セールスコピー大全』を読むと良いでしょう。
『セールスコピー大全』についても感想文を書いていますので、もしよければご一読下さい。

印象に残った内容と感想

ここでは印象に残った内容を章ごとに感想とともに紹介します。

第1章

第1章では、売れる文章と売れない文章の違いやコピーライティングの本質について書かれています。
中でも、読まれない文章と読まれる文章の違いの部分が特に印象に残っています。
売れる文章と売れない文章はの違いはまず、読まれないのは当たり前ですが、読まれない前に興味がなく、必要ないと思われていること。
つまりは、読まれない=どうでもいいということになります。

読まれない文章というのがどうでもいいということに衝撃を受けたのとともに、文章をより魅力的にする工夫をしなくてはいけないと感じさせられました。

また、1章では他にキャッチコピーの本質は文章表現をこねくりまわしセンスよく見せるのではなく、読み手が気になるところにあるということを述べています。

改めてこの章を読んで読みやすさや興味を持たせられるかといった視点を今一度、考えるようにしていきたいと思います。

第2章

第2章は商品を売る相手、つまりはターゲットを想定することについて述べている章です。
改めて、この章を読む中で大切だと感じたのは「ベネフィット」を意識すること。
なぜ、ベネフィットが大切だと感じたかというと、ベネフィットは顧客が真に求めているものだからです。

最初は商品を買うことはその商品を求めていることが全てだと考えていました。
しかし、実際は商品を得てどんな結果を得たいかが重要になるため、これまでの考えが間違っていたと気づかされました。
今後は例えば記事を書く際にこの記事を読んで得られるベネフィットは何かをより意識していきたいと思います。

この章では他にも「メリット」と「ベネフィット」の違いや読まれる提案のための3ステップについて解説しています。

章全体を通してもやはり、新規の顧客創出のためには商品の価値や特徴といったメリットを把握し、そのメリットを元にベネフィットを考えることが大切であると感じました。
私自身、メリットの洗いだしをあまりできていないがゆえに売れない・読まれない文章になっているため、メリットを考える時間を多く取ろうと思います。

第3章

第3章では読まれるための提案手法について解説しています。
どんなに高いものでも読まれるための工夫をすれば、売れるようになるため、改めて2章で書かれている読まれるための文章提案の手法を駆使していきたいと感じました。

また、内容には商品のPRのみに目線を向けるのではなく、顧客の悩みや欲求を深掘りづることが大切だと述べています。
私自身、この顧客の悩みや欲求の深掘りができていなかったと感じました。
それゆえにベネフィットが見つからず、読まれる提案に至っていません。

ベネフィットを見つけるために、商品や訴求したいもののニーズを見極めていくことを行い、改善をはかっていきたいと思います。

第4章

第4章では売れるためのコピーライティングテクニックが事例とともに数多く解説されています。

キャッチコピーは読み手の心を一発でつかむ最初の一言であるために表現が重要です。
またキャッチコピーはWebの場合ブラウザを閉じてもメッセージの内容を覚えていると商品の購入に繋がりやすいため、いかに記憶に残せるかが重要になります。

この章にはこうした記憶に残すためのコピーテクニックが紹介されており、すぐに実践出来るようになっているためとても良かったです。

また、用途に応じてWebのバナー広告向けなどのテンプレもあったため、すぐに使ってみたいと思います。
これまでコピーを考える際には多くても5個など少ない数になっていましたが、この章には最低30個を考えよと書かれており、今までの数が少ないことに気付かされました。

今後は、数を多くしてどれがいいのかを選ぶようにしていきたいと思います。

第5章

第5章ではボディコピーについて解説しています。
キャッチコピーと合わせて重要になるボディコピー。

ボディコピーと商品やサービスの詳細を紹介する文です。

この章で書かれているようにボディコピーがキャッチコピーと合わせて重要になるため、しっかりとした構成を心がけなくてはいけないと感じました。

また、営業などでも使える6つの構成テクニックがとても参考になりました。
6つのテクニックはキャッチコピー、リードコピー、証拠の提示、ベネフィット、ベネフィットの理由、今すぐ動いてもらう条件です。

文章が苦手な場合は録音することから始めると良いと書かれていたため、まずは録音をして形に当てはめるようにしていきたいと思います。

第6章

第6章ではネット媒体向け抑えておくべきポイントについ解説しています。

主に、ネット媒体向けには購買ステージや商品の認知ステージに合わせたコピーの作成やパターンを変えて試すと良いと述べています。

購買や認知ステージに合わせてのキャッチ作成はキーワードを調べ、ベネフィットを考慮することが大切。

これまで、商品認知や購買のステージといった部分はあまり意識をしてこなかったが、
改めてターゲット設定の段階からどのレベルの人に刺したいのかを考えていかなくては
いけないと感じました。

また、無関心な状態から成功に導いた例を読み、ターゲット設定は商品を元に一つに絞り込むのではなく、複数の選択肢を持っておくことが必要ではないかと思います。

第7章

第7章では媒体別のコピーライティングについて解説しています。
どこにでも共通して言えるのが、「商品認知ステージの理解」。

商品認知に合わせたコピーを作るとターゲットに合わせた訴求ができる点や、明確なターゲットを思い浮かべられるのではないかと感じました。

これまで、商品認知の視点があまりなかったためにこの視点を今後は片隅に置いておき、キャッチの作成を行いたいと思います。

まとめ

今回は『ポチらせる文章術』についての内容と感想について書いてきました。
改めて、キャッチコピーは考え8割と表現2割でベネフィットをいかにうまく伝えられるかが鍵になります。

私自身、ベネフィットを考えることができていなかったため、これを機にベネフィットをより意識していきたいと思います。

本書は終わりの部分に書かれていますがコピーライティングについて専門書50冊分のポイントが詰まっています。
50冊が詰まっていますが内容は難しくなくスラスラ読めるため、初心者の方におすすめの1冊です。

これからコピーライティングを身につけたいと考えているはぜひ、1読してみてください

私は、この本踏まえてもう一度、『セールスコピー大全』を読み返してみようと思います。

最後まで、読んでいただきありがとうございました。

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