【建コンの仕事紹介#3】交通・都市計画技術者編
若手の会に所属しているメンバーを紹介する本コーナー。第3弾は、交通・都市計画技術者編です。
1. 自己紹介
入社13年目 広島県出身
専門分野:空間情報→都市計画
2. 建コンに出会うまで
空間情報技術者を目指した理由
私は農学部出身で、大学院ではラオス天水田の伝統的な農地環境「産米林《さんまいりん》」について研究しました。小さい頃から田舎の緑豊かな環境が好きだったため、日本の灌漑《かんがい》水田とは異なる様相の天水田で、農地内に多く残る樹木を現地踏査や航空写真判読等で調査し、GISを用いて分布傾向を研究していました。
就職時はリーマンショックによる景気後退を受けた就職難の時期だったため、GISの技能が活かせる仕事として空間情報技術者を選択しました。建コンの存在を知ったのは、空間情報部門から都市計画部門に異動した後でした。
3. 建コンを知ってから
空間情報技術者の仕事
GIS(Geographic Information System:地理情報システム)は、さまざなま情報をデジタル化して電子地図上に表示するシステムで、カーナビなどは代表的なGISの1つです。道路、橋、建物などの紙の台帳資料をGISに登録して総合的なシステムを構築するほか、災害危険区域との組み合わせからハザードマップ作成等に携わっていました。
都市計画技術者の仕事
都市計画は、都道府県や市町村が定める「○○計画」の策定・改訂を支援する業務です。私は、4年目に都市計画部門に異動となり、都市施設、防災、空家等、公共施設、環境、創生総合戦略などさまざまな都市計画業務に携わっています。
都市計画業務の工程は、「分析」「方針・施策の検討」「合意形成」の3パートに分かれます。「分析」は、人口減少やSDGsなどの社会経済動向、各自治体や地域の状況を踏まえ、現行計画の施策実績を評価し、アンケート調査等により住民意見を収集するなど、まちの課題を分析します。
「方針・施策の検討」は、課題を踏まえ、次の計画期間(短期5年、長期10~20年)のなかでも、地域住民にとって住みやすい環境を維持し、これからも地域・まちが続くように、「方針・施策の検討」を行い、関係各課や関連団体・住民との「合意形成」を図るため、庁内会議や住民説明会を支援します。
自治体職員の意思決定を支援し、各工程を円滑に進めることが都市計画技術者の重要なミッションです。
4. 建コンでの未来
今後の目標
都市計画技術者として、SDGsやカーボンニュートラルなど持続可能なまちづくりに向けた課題や取組事例等を整理し、意思決定支援のネタ帳として多くの知識・知見等を習得することが喫緊の目標です。また、GISは、各種統計データの可視化マップによる地域課題の抽出、リアルタイムデータの活用など、円滑な合意形成や意思決定支援に役立つことから、日々進歩するGIS技術の習熟に努めたいと思います。
5.さいごに
都市計画技術者は、土木の専門知識等がなくても、建設コンサルタントとして活躍できます。SDGsなどの社会課題や、人口・産業・環境等の地域課題を整理し、これからも住みやすいまちの在り方=「持続可能なまちづくり」を提案するなかで、地域や自治体と一緒になって、まちの将来像を描くことができます。
「まちづくりに関わりたい」と思う人は、一緒にまちの将来像を描いてみませんか?
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