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箱庭療法と心象風景

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分析心理学をメインとした、イマジネーションを活性させるカウンセリングを受けた経過や箱庭療法による内世界の暴露など。 内世界のイマジネーションをなんの説明もなくブッこんだりするん…
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2022年5月の記事一覧

心象風景の旅0  真なる終わりをもたらす者

心象風景の旅0 真なる終わりをもたらす者

「女神の塔の探索」が終わって数ヶ月。
細かく内世界の変遷はあったものの大きな変革はなかった。

あえて言うならば新たに「剣」が生まれた事か。

俺はどうやら父性と母性の調和が取れ安定しているようだ。
仕事で悩む事は数あれどクライシスと呼べる類のものはなかった。
ああ「ユンギアンなのに見えない世界を肯定出来ない」という葛藤はあったけどね。

あるオフの日の午後、あまりに平和過ぎて猫どもと一緒にデッキ

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イシュタルの塔10 虹色の闇


俺の中には「二つの世界」があった。
思えば俺の境界性パーソナリティ障害は母を乞い求め母を憎み、己を律しようとする一方でコントロール不全になり、生きる事を渇望しながら希死念慮に悩まされ、科学を愛しながら見えない世界に思いを馳せ、何かを救いたいと願う一方で全てを破壊したいという欲望に駆られていた。
矛盾。
この矛盾がどこから来たのか、どこへ向かうべきか解らないままただのたうち回り「今」を生きるしかな

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コンステレーション

コンステレーション

constellation
星座という意味だ。

ユング心理学において重要な概念であり、敬愛する河合隼雄先生の京都大学での最終講義でも取り上げられた内容だ。

彼はこの言葉の訳語に悩み「布置」という訳語を作った。

夜空の星々に意味なぞない。
あるのだとしても俺たちのような定命の子たちには解らない。

しかし俺たちは星々を繋げそこに意味を見る。
ギリシャ神話だけではない。
中国などでも星座にエピソ

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「行かなきゃいけない場所」

「行かなきゃいけない場所」

本日カウンセリング。

治療は終わってるしだいぶ「生き易い」のだが自分の認知の偏ってる場所がもはや自分ではわからんので心理学の初学者として自分の認知の不適応的な部分を「見つけ出す」ために通っている。
カウンセリングは治療のためだけにあるんじゃなくて「自分を超える」きっかけが欲しい方も行ったらいいと最近思う。

最初は前回の箱庭をながめて悩んだ結果を話す。
ここに書いてるけど「見えない世界」に開かれ

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