コンステレーション
constellation
星座という意味だ。
ユング心理学において重要な概念であり、敬愛する河合隼雄先生の京都大学での最終講義でも取り上げられた内容だ。
彼はこの言葉の訳語に悩み「布置」という訳語を作った。
夜空の星々に意味なぞない。
あるのだとしても俺たちのような定命の子たちには解らない。
しかし俺たちは星々を繋げそこに意味を見る。
ギリシャ神話だけではない。
中国などでも星座にエピソードがある。
こうした「意味なぞおそらくないものに意味を見出す」「夜空の星々の運行がまるで自分の過去や未来を暗示しているように見える」
転じて、心の治癒が起こる場合、セラピストやクライエントの外界(身の回りや周辺)に心の中と似たような暗示的現象が起こる事をユング心理学では「コンステレーション」と呼ぶ。
シンクロニシティとほぼ同義だ。
俺はこのコンステレーションを大きく3度経験している。
たまたま。
そう、ただの偶然で因果関係なぞあるわけがない。
人が夜空の星々に意味を見出すようにただの「バーナム効果」である。
ただ…余りにも「意味」があり過ぎるのだ。
つぶやきでもちょいと載せたんだが、アクティブイマジネーションを日本に紹介した精神科医が「スサノオ」にこだわっていたり、彼の著書のとある一冊があまりにも俺の心象風景と対照を成していたり。
俺の自我が溶ける心的クライシスで浮かんだ言葉
「機織り女(はたおりめ)」
こいつの意味が何かをさまざま考えていた。
ヒントというかフワっとしたものは解っているが結論らしい結論は出ていない。
「アクティブイマジネーションの理論と実践3」のイマジナーの物語はまさに機織り女の物語。
冥府に行き機織りをし、陰の母性元型である「魔女」と対峙する女性のイマジネーション。
彼女は琴と弓を供とし「ケルベロス」を最初の相棒にし彼女の冥府、無意識へと降っていく。
やがて彼女の「弓」はギリシャ神話の処女神にして狩猟の神であるアルテミスの弓であるがごとく変化していく。
目に浮かぶような鮮烈なイメージで純粋に読み物としても上質のファンタジーだった。
なんなんだ。
俺の内世界の「物語」と見事に対比されている。
しかも彼女は俺が心的クライシスを迎えた「ウロボロス=蛇」を描写しているんだがそれが酷似している。
本が出版されたのは2000年代、当然俺は今日までこの本は読んだことなど断じてない。
最近いろいろあって「陰の母性元型」との対峙は終わり、いよいよ次のイマジネーションをしようと思っていたところにこれだ。
いくらなんでも「意味ある偶然」としては出来過ぎている。
「見えない世界」をあるがままに認め、さまざまあった父母との関係にも感謝や哀惜の念を覚え、新しい「旅」を始めようとした矢先に俺の求めていた「対(つい)」になる「物語」に出会う。
もう少し信心深ければカミサマに感謝の念を持つところだ。
夜空に瞬く星々に意味なぞない。
数千万年、一億年前に輝いた星が俺に何かを示すなどと言うことは「因果」としてあり得ない。
たまたま起こった偶然が俺に何かを示すなぞ天文学的な確率ですらおこがましいレベルで起こらない。
これらは全くの偶然であり統合失調のケがある俺の魔術的思考だ、と考える方が論理的には妥当だ。
だが、科学を愛する身として、このコンステレーションとそれを導いたかも知れない量子力学における因と果を超えた10次元のひもの存在を一回だけ信じてやろうと思う。
差分
俺が内世界の「蛇」に翻弄され自我が溶けかかり、その後「蛇を討つ英雄神」を調べていた際に「かむがたり」の名が降りてきて、それが草薙の剣が祀られている神宮付近で起こり、俺を乳幼児の頃虐待したははqとよく遊んだ片田舎の神社の祭神が「スサノオ」であった話を「ライブ」で見ている某SNSの「証人」は10数名居る。
ちょうど一年前くらいだったな。
その後、父親と和解し「最初の父性の回復」が起こったくだりも某SNSの「裏日記」で見ていた方がいる。
信じなくていい。
因も果も超えた量子力学的な「特異点」はひょっとしたらあるのかも知れない、というヨタ話を信じてみようかな、という気分になったから。
映画「君の名は」でヒロインの祖母が語った「神はむすびじゃよ」と組紐を編みながら言ったあのセリフ。
スーパーストリング理論、超ひも理論だとすればちょっと面白いよね。
素粒子を10次元のひもだとするなら量子力学を説明出来るとするこの理論と「君の名は」について誰も語ってないのがなんでよ、ってなる。
新海監督の劇場2作品(君の名は、天気の子)はある意味コンステレーションの物語でもある。
天気の子はコンステレーションにおいてユング心理学でよく引き合いに出される「レインメーカー」の逆バージョンだ。
特に「君の名は」を読み解こうとするならユング心理学は「必須」だと思うし、スッキリ理解出来ると思う。
3次元モデル(点、線、立体、立体はまた時空にも影響を与えうるとしたアインシュタイン物理学、この3.5次元的な矛盾よ)の物理学は今後どれくらい覇権を持つのだろうか。
因と果を超えた世界。
それを踏まえてアジカンの「前前前世」を聞くとすごく感慨深い。
まあ今日はオカルティストモードね。
そんなもんを全面に出すほど「失調」気味にはなりたくないけど、なんだろねー信じたいような信じたくないような。