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すばらしきエッセイとの対話

さるのこしかけがこしかけていた

その様子に思わず「さるのこしかけ」を手にとってしまった

「さるのこしかけ」とは言わずと知れた、さくらももこさんのエッセイ集

昨日家に届いて、椅子に置いていたのを忘れていた

寝る直前だったので、ちょっと目次だけでも、と表紙をパラパラめくった

「痔の疑いのある尻」

えっ痔?一発目から痔?

気になってしょうがない

早く寝ないと!

という頭の指示は余裕で無視され

手が勝手にページをめくっていた

・・・・・

・・・・・

・・フッ・・

・・ハハッ・・

フハハハハハ・・・

・・・・・ヘェ・・フフ・・

・・・おっ、次の話は、

「ポール・マッカートニーに会う」か、

どれどれ・・

・・・・・・

って、おぉおおおい!

せいせい、ちょ、ちょっと待って

おいおい、寝るつもりだったろ

なんでドンドン読もうとしてるんだよ

っていうか、読みやす過ぎるだろ

あと、いつの間にか声出して笑ってたし

えっなにこれ、こわ、、えっどういうこと

さくらももこって何者、、すごすぎない

さくらももこさんのエッセイの凄みを体感してしまった

これまでにも、さくらももこさんのエッセイは読んだことがある

そのときも、もちろん世界観が面白くて、とても好きだった印象がある

でも、昨晩のインパクトはもっと違った

というのも

noteで投稿し続けて、書くことの難しさ

相手に伝えることの難しさ

まさに痛感していたところだった

この異常なまでに違和感がなく、

スッと理解してしまう文章

スッとその世界の虜になってしまう文章

畏怖を感じた

どんどん読んでしまう

なにも考えずに読めてしまう

一言一句、飛ばすことなく読みたくなる

しかも、いつのまにか、笑っている自分がいる

ノグチさんみたいに笑っている自分に驚いた

というか、もはや文章ではなかった

そこにさくら先生がいて

話しかけてくるようだった

「ねぇねぇ、ちょっと聞いてよ、こないだこんなことがあってね」

それで、ふむふむ話を聞いていると、

普通に聞き入ってしまう

普通に笑ってしまう

途中で詰まることなく、よどみなく、

さくらワールドを見せつけてくる

これが、本との対話というものか…

恐るべし、エッセイ

恐るべし、さくらももこ

文章はさくらももこさんの化身のようだった

自分らしく書くを突き詰めるとこんなレベルになるのか

エッセイって、相手に話しかけることなんだなぁ

勝手に理解して

勝手に満足して寝ることができた

~~~~~~~

さくら先生との思い出は、

もちろん最初はちびまる子ちゃんで知った

でも、虜になったのは

コジコジを観たときだった

一瞬でその世界観に虜になってしまった

あんなシュールな笑いが、どうやったら生まれるのか

どうやって世界を捉えたら、あんな世界を考えられるのか

とても不思議だった

でも、エッセイを読むことで、その片鱗を覗けた気がする

あぁ、読んで良かった

これからもエッセイを、

そして、さくらももこさんを読み続けよう

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