withコロナ禍で、どうやってインバウンド集客するのか?(一)|インバウンド対策の紹介
皆様、こんにちは!日本滞在歴11年、約200社ぐらい中国進出の実績を持つ日中越境ビジネスの架け橋_Kelvinです。
前節には、Webマーケティング全体的なことを紹介しました。もちろん、自分の経験値がそこまで豊富ではないし、まだ若干理解が浅い部分があると自覚しております。
本日は、自分が当初担当していた中国インバウンドマーケティングの部分でお話をさせていただきます。
インバウンド市場規模
それを理解するために、まず、コロナ前のインバウンド市場規模を振り返ってみましょう。
上記2つの図表で表示されるように、コロナ前に、訪日観光客数もすでに3000万人超え、かつインバウンド客からの年間消費額は4.8兆円、日本全体GDPの約1%近く占めているレベルです。(2021年日本国内実質GDPは531.6兆円)残念なことに、2020年世界中コロナウィルスの流行によって、そこのGDPがほぼなくなってしまいした。現在は、観光客の入国規制が緩和され、回復の兆しを少しずつ見え始めるものの、当初の水準に戻すにはまだ少なくとも1年がかかると個人的に思います。
最近、株式会社USEN Mediaが運営する訪日外国人向けグルメサイト『SAVOR JAPAN(セイバー・ジャパン)』が、インバウンドの飲食店予約に関する動向調査を実施しました。
インバウンドの飲食店予約、8月比25.1倍、9月比5.8倍
詳細のインバウンド関連の調査結果もPRTIMESのリリースより詳しく紹介されていますので、👇興味ある方は下記のUrlからご確認ください👇
一方、Googleトレンドを見たら、『日本旅行』『日本観光』『地名+旅行』という検索ニーズも今年日本政府が観光客の入国規制緩和が発表される際、一気に跳ね上がっています。
準備期間も含め、インバウンド施策は実施してすぐ効果が見えるものではないため、『いつやるか』と聞かれたら、即答で『今でしょう』。では、インバウンド施策のそれぞれ項目を見てみましょう。
集客するためのインバウンド施策
インバウンド施策をやってみたいが、実際はどんなものがあるのか、どんな対策が効くかが全くわからない企業様も多くおられるのではと思います。インバウンド施策を実施する前に、一旦観光客の消費行動パターンを理解しておかないといけないと思います。
◆旅前
観光スポットの情報、実際大まかなスケジュールを定めるのに、事前に旅行計画、観光地の選定、宿の予約など諸々手配しないといけません。その段階で、いろんな媒体で情報収集し、ネット上で他の観光客から口コミの反応もチェックしながら、自分が行きたいところをピンポイントで抽出することが多いです。
◆旅中
目的地に辿り着いたら、周辺は何があるか、マップでチェックすることが多いです。もちろん、旅前で事前に調べて予約を取る方もいらっしゃいますが、現地にて飲食店、ショッピングができる店舗を探す観光客のニーズもいるはずです。そこの需要に対して、マップ対策や媒体対策を打つと有効です。
◆旅後
せっかく観光客がわざわざと海外から来日され、お店まで足を運んでくださるのに、そういう顧客をうまく掴め、継続的にお店もしくはブランドのコアファンになっていただくには、旅後でもお客様とコミュニケーションやオンライン上での販売が可能な施策を打つことが大事です。
下記の図で旅前、旅中、旅後それぞれ可能な対策について解釈していきます。
旅前
🔍百度検索
日本国内では、Google&Yahooで何か検索される際よく使われますが、そこと同じように、中国の消費者も情報を調べる際、Baiduで検索することが習慣化になっていました。ただ、若者に対して、広告表示が多いことで、だんだんbaidu離れになりつつあります。また、中国語ホームページまで作る余裕を持たない企業にとっては、そこでのSEO対策を行うことも難しいので、おすすめはできかねます。
🛫旅行系媒体
日本国内で旅行に出かける際、皆様はおそらくじゃらん、楽天旅行、るるぶなどのメディアを使って情報収集することが多いでしょう。下記は中国現地の旅行系メディア『馬峰窝』のアプリ画面です。ご覧の通りで、ホットスポットのチケット販売もされていますし、自分で旅行プランを計画するのに参考できるコンテンツがテーマごとに紹介されています。
📱ソーシャルメディア
Z世代の若者の検索エンジン離れに伴い、日本国内市場と同じように、SNSでトレンド&コンテンツを情報源として検索、入手する人がものすごく増えてきています。その代表例はREDとBilibiliです。Tiktokは無論使う人が多いが、国民一般的なアプリと変化しているので、配信するコンテンツのカテゴリーも幅広いです。そこで日本関連のコンテンツ、トレンドが割合多いのがREDとBilibiliです。そこで旅前の施策として、観光地のPRコンテンツを徐々に上げていたら、露出効果が大いに期待できます。
旅中
📍マップ系
中国だけでなく、海外観光客が自分知らないところに行ったら、よく開くのがやはり地図アプリです。特に店舗ビジネスを経営している企業は、Google my businessで観光客を意識した英語表記の対策を入れておくと外国人観光客に親切でしょう。
🍴グルメ系媒体
中国人の観光客に対して『大衆点評』、欧米系観光客よく利用するのは
『Yelp』『tripadvisor』などです。どこの観光客を狙いたいのかを事前に調査し、アプリの対策を実施するのも外国人客をフックにする大事な要素です。
旅後
🔗SNS系
考え方は日本国内のWebマーケティングと同じ、売上を向上させるには、新規顧客の獲得+リピーター客の重複利用を如何にさせるかが決め手になります。一度自社サイトに訪問したユーザーを、再度販売促進させるリマケ広告を打つのが日本のWebマーケティング手法です。
ロジックは全く一緒で、一度オフラインで辿り着いた顧客をウェブ上でリーチできるように、自社SNS公式アカウントのファンになっていただきます。また、公式アカウント上でコミニティ構築やマーケティングキャンペーンを実施することで、Web上で商品またはサービスをリピート購買していただくことは売上の増加につながります。日本ではLINE公式アカウントを使ってマーケティング施策を打つのが普通でして、そこと同じように、中国消費者に正確に届けるのにWechatを利用しておくと便利です。コンテンツを定期的に送ることができるし、Wechat内でのミニアプリを利用することで、越境ECの店舗を構築し、売上を増加させるのも対策として可能です。
まとめ
以上、旅前から旅後で、それぞれ実施できそうな施策の一例をご紹介させていただきました。後続きに、それを実施・運営にあたっての具体的な手順やポイントを紹介していきます。
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