不登校は問題なのか(14)
子どもの将来の何が不安なのか?
子どもが学校に行かなくなったときに、お母様も「このままどうなるのだろう。学校には行けないのか、将来はどうなるのか」とご不安になられることは、よくわかります。
「将来どうなるのか」という不安は、「何」についてなのか、お考えになったことはありますか?
将来というのは、いつのことでしょうか?
お子さんが小学生か中学生だとしましょう。
将来の何について、不安なのでしょうか。
動けないでずっと家にいるかもしれないと思うことですか?
高校に行けるかどうかですか?
大学に行けるかどうかですか?
仕事ができるかどうかですか?
他のことしょうか?
この中のどれであっても同じなのですが、お母様はお子さんを信じていますか?
動かないでずっと家にいることなんてない、と信じていますか?
高校に行けると信じていますか?
大学に行けると信じていますか?
仕事ができると信じていますか?
子ども自身が元気で幸せになると信じていますか?
お子さんが不登校になって、家にいるようになっただけで、信じる力を失っていませんか?
信じることは、学校に行っているか行っていないか、元気でいるかいないかなど、子どもの状況によって変わるはずないのです。
信じるのはお母様であって、子どもの状況になんて関係ありません。
子どもが学校に行くか行かないかは、子どもにとっては、たいへんなことです。
でも、それは、お母様が子どもを信じることには、何も関係はないはずです。
将来が不安なのはなぜか?
何に不安なのか?
をはっきりとさせながらも、子どもを信じられない自分と向き合うことが必要だと、私はずっと思い、ご相談いただくお母様にお考えいただいています。
子どもが不登校になったときに、お母様がご自身と真剣に向き合い、まずは、子どもを信じることが、お母様に最初にお願いしたいことなのです。