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絵をかく指導2(お話しの絵)

2023.5.4【162限目】

絵をかく前に

①国語の時間に「りゅうのめのなみだ」を読み聞かせる。
図工と国語科の授業を関連させることで、あきずに最後までかける。
(「りゅうのめのなみだ」作 濱田広介  絵 いわさきちひろ 偕成社)

②あらすじ
皆が恐れている「龍」とその 龍を怖がらない不思議な「少年」のお話しです。
南の国の、山のどこかに、大きな龍がかくれていると、人は昔から言い伝えてきました。
子どもが良くない遊びをしたときなどは「りゅうがくる。良くない子を、りゅうは狙っている。」と、大人たちは脅しました。
子どもたちはみな、龍を恐れていました。
それなのに、どこかのまちに、龍を怖がらない「不思議な子どもがいる。」という、噂が立ちました。
その不思議な子の誕生日が近づいたある日、お母さんはその日に、誰を呼びたいかたずねました。
「山の龍を呼んでよ。」そう言った少年は、お母さんに「ふざけないでよ。」と、怒られます。
誕生日、少年は家を出て、龍に会いに行きます。

龍は子どもと話をして、子どもの深いあわれみに心打たれ、なみだがあふれて川になり、龍は子どもを背に乗せましたが、だんだん体が変わって、船の形になりながら、子どもを乗せて子どもの町にやってきました。

③ねらい
皆に怖がられている龍を、恐れない少年が、周りに変だと思われようと、その考えを変えず、龍に会いに行くところなど、その少年の勇気ある行動や、外見で判断しない心にとても感動します。その気持ちが絵に表現できるようにしたい。

④ お話の世界から、イメージをふくらませる
お話を聞いて、自分の思いをふくらませてかく。子どもは、自分の知らない世界、想像の世界にも、自由に思いを広げていくことが出来る。

龍は架空の生き物で、龍について子どもたちは実際に見ていないけれど、絵本の中や、絵や、なかにはお父さんのTシャツにプリントされた龍などから、自分なりの龍をイメージして、少年の気持ちを考え、表現していきます。

「りゅうのめのなみだ」の物語を読み深める中で、イメージをしっかり育てて、主題をしっかりつかんでおくことも大切です。

⑤色を楽しむ
絵をかく前に、赤・青・黄色の3原色と白で八つ切りの画用紙で色づくりを指導。

赤と黄色・黄色と青・青と赤をそれぞれ混ぜる量を変えて、色の変化を学び、それに白を混ぜて色づくりを楽しみます。 その学習を通して3原色を混ぜるとどんな色づくりが出来るかを学んでおきます。

絵をかく

用具・材料
四つ切りの画用紙・水彩絵の具・はしペン絵具(小さなビンに綿を入れて墨汁を入れて使っても良い)・はしペン(一方を削って細い線用、もう一方はそのままで太い線用)

①     龍を自分のイメージで書く(鉛筆で下書きをかく。)
龍の背中には、少年ではなく、龍に乗った自分をかきます。
②     はしペンで、龍をかき、ウロコは1枚1枚丁寧にかく。
③     龍の色塗り。黄色と青で色々な緑色を作り濃い所や明るい所など1枚1枚のウロコが同じ色にならないように色の変化を付けながら塗っていく。
④     空を飛んでいる龍の背景を好きな景色を描く。村だったり町だったり空などを、龍に乗った自分の目線で景色をかき、色を塗っていく。(空の色も、少しずつ色を変えて塗るように指導する。)

時間はかかりますが、3年生ぐらいになると、形や色づくりや丁寧に書く事に喜びを感じてかきあげます。

中学年の子どもは、現実と空想の世界を自由に行き来できるので、イメージを広げ、お話しの絵を想像画に発展させることが出来ます。イメージして自由に楽しくかくことが出来るように指導します。

楽しんでかいた絵は、子どもたちの自慢の作品になります。


作品展に出品した 4点のうちに1点 「ばらとレモン」

作品展が終りました
3日間の作品展が終りました。懐かしい友、同僚、教え子のお母さん、親戚、近所の友達夫婦や親子、ゴルフ仲間。沢山の人たちとの出会いがありました。

絵を描き続けて20年近くになりますが、絵を通してここまで長く繋がっている事を改めて感じる嬉しい時間でした。皆さんから沢山のパワーをもらい、次回の作品展に向けてまた描きつづけていこうと思いました。


【今週のけい先生】*担当:夫(父)

夫婦で参加している絵画教室の第13回洋画展が開催され、けい先生は3日間
会場に通いつめて、訪れてくれた友人、知人と出品作の鑑賞と楽しい語らいの時間を過ごしていました。


【編集担当より】
記憶にある映画館で観た初めての映画は、小学校1年生の時に観た『銀河鉄道の夜』でした。父と弟と一緒に遠出をしたかと思います。あまり欲しいものをねだることが無かった子供でしたが、帰りに絵本をねだった記憶があります。

映画の幻想的な世界観に魅了されつつも、絵本を読むとわからないことがたくさんだったので、小説を読みたくなりました。ちょうど実家にあった『風の又三郎』に、銀河鉄道の夜が収録されていたので、辞書を引きながら読みました。いくつか改稿があることを知り何回も読んだように思います。人生で一番読んだ物語です。公開された『銀河鉄道の父』も観に行こうか考え中です。

ちょうど小学校1年生の美術の授業で、グループ課題としてみんなで絵を描く授業がありました。たまたま一緒になったグループが、『銀河鉄道の夜』を観た4人だったので、その絵を描いたのを覚えています。人見知りの子供だったので、話すテーマがあったのは、楽しかったように思います。

最近弟と1・2カ月に1回、『アート×フード』をテーマにホームパーティーをしています。机を囲んで作品制作に取り組んでいると、美術の授業のまったりした時間が思い出され、気持ちがリフレッシュされます。

絵心はないですが、たまには創作活動をするのも楽しいものですね。



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