遠出の相棒サンドウィッチについて
おはようございます。
今日もエッセイご覧いただきありがとうございます。
GWも佳境、あいにくの雨模様ですが、何をしますか。
僕は仕事なので無縁ではありますが(仕事の方は、ありがたき恩恵をいただいております)、少し贅沢にお刺身なんて買って夜に食べちゃおうかななんて。
今日の食日記
小旅行が大好きだ。一人旅行がなによりも好きだ。
そんなマインドセットになってしまった2023年。
新卒で会社員になり、ある程度経済的な自由と時間の中ができた僕がこの上なく愛する食と向き合った結果、一人で小旅行に飛び回り美味しいものとひたすらに向き合うというその時間は、今最も取りたい豊かな時間なのだと気がついた。
働いては次の小旅行の予定を練って、現地では優雅に食体験に没頭する。もちろん一人で。
そんな清々しさがあるとは、昨年までの自分には全く分からなかった世界だ(これが大人になったということなのだろうか?そうだろう)。
小旅行、僕は慣れてしまったしその先の美味しい食に出会えるのならばどれだけ遠かろうと、案外平然とした顔つきでどこまででも旅をしてしまう。
平気で鈍行列車に乗って2時間はぼーっとできるし、お尻だって痛くない(嘘)。
外を見ることは忘れない。
朝ご飯から抜かりなく準備をしていきたい僕は、驚異の早起き習慣を身につけ、8:30〜9:00には現地入りしてしまう食への根性をあわせ持つ(この体力に関しては誰にも負けない自信がある)。
ただ、さすがに朝ごはんは無理よーというのが一般論なのも承知の上で、駅で買ったり、するのも知っている。
鈍行列車はなかなか電車内で食べるわけにはいかなさそうで、
そんな時、サンドウィッチを持って着いた先の楽しみにするのが、美味しい記憶になるということが分かってしまったのだ。
そんな食体験をぜひ共有したい。
上井草から、高尾に用事があった。
なかなかの長旅になりそうなのだが、お昼をきちんと食べていなかった(珍しくお昼難民)。
手軽ななにかを探すと近くにサンドウィッチ専門店があるとかなんとか(タイミングって食の神様が恵んでくれたものなのだろう。本気でサンドウィッチに目がぎらついた)。
今日のお店
と、どこかの雑誌か何かで見たことがある老舗のサンドイッチ店ではないか(まさに運命。食の神様にいただきますはきちんと伝えておこう)。
突如現れた老舗の売店「カリーナ」。
それはレトロでそのまま残っているのだろうお店は、人情が染み出した昔ながらのサンドイッチショップだ。
店内飲食はあるようなないようなだったので、とりあえずテイクアウトを選びに行くことに(よし、電車のお供にしよう)。
ラインナップは、”the sandwich shop “という感じ。
どれも食べなくてもわかる味わいなだけに、懐かしさが突き上げてくる。
それにしても安い。
一つ一つが手作りで、あたたかみがおにぎりのように込められているのだ(何の変哲もないサンドイッチ。いつどんな気分の時だって、きっとこのサンドイッチは励まして、笑顔にさせてくれるのだろうなぁ)。
とりあえず、食べられそうな2種類を選んで、テイクアウト。
電車はそこそこ迫っていたし、何気に時間がないことに気づいてしまったから、颯爽と去ってしまった(カリーナよ、さらば!ありがとう!)。
早く食べてくれよーと覗かせるサンドイッチ達。
我が子を見守るように大切に大切にそっと運んだ(ふわふわそうなパンだったし、原型を留めておかなければ。カリーナの美味しさよ)。
結局電車は鈍行列車、中で食べる勇気はなくって、お腹を空かせながら40分ほど揺られた。
この時間がまた電車時間を豊かにさせるわけだ。
ガタンゴトン揺られながらサンドイッチ達の顔を思い浮かべ、お腹は空くし、今この瞬間の自分を映画のワンシーンのように切り抜いて俯瞰してみるのも贅沢な時間だった。
そうこうして、着いた道端に腰を掛け、サンドイッチを取り出した(見事な仁王立ち!)。
ふわっふわという言葉しかしか似合わないサンドイッチ達。元気そうでよかった。
ふわっふわで薄めのサンドに、ふわっふわのコクのある卵。こってり濃厚な卵が敷き詰まって、はむっと頬張るたびに勝ち誇った顔になってしまう。
ハムも変わらずやっぱりふわっふわのパン。
ドアの隙間から覗くようなさりげないきゅうりのシャキッと感が良いアクセントに。ハム、ピリリと辛子マヨネーズ、分かりやすい1番のバランスで整えられたサンドイッチはすいすいと胃袋に消えていった(もはや小腹満たしか)。
ここまでの電車に揺られた時間がそんな美味しさをさらに引き出し、染み渡たらせたに違いない。
小旅行にサンドイッチ持参の提案。
きっとその旅をわくわくさせてくれるだろう。
拝啓サンドウィッチ様へ
美味しいひとときに、ごちそうさまでした。
では、lまた次回。
今日のお店:サンドイッチとコーヒーの店カリーナ(東京都杉並区井草5丁目19ー6)
*Instagramでは暮らしにある食をすきなだけ発信しています*
暮らしのヒントになれば、と。
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