【絵本】『おかあさん だいすきだよ』
あらすじ
感想
行動が遅かったり、
服を泥だらけにして帰ったり、
お手伝いで失敗したり。
そんな子どもの一挙手一投足を、つい叱ってしまうお母さん。
にっこり笑ってくれたら、
「えらいぞー」って言ってくれたら、
ぎゅうって抱っこしてくれたら。
「おかあさんのこと もっとだいすきだよ」
と思う男の子。
男の子とお母さんのやりとりは、
まるで私と息子を見ているよう…。
「早く!急いで!」
「何でこんなことするの!」
「いい加減にしなさい!」
息子よ、あなたに何度こんな言葉を浴びせてしまったでしょう。
今までたくさん厳しい言葉を投げ掛けて、
息子もきっと優しくて笑顔のお母さんがいいと思っていて、
それでも「ママ、大好きだよ」って言ってくれて…。
そんなことを思い、泣きながら読んでしまいました。
この絵本や育児書の内容をプレッシャーに感じるお母さん、きっといるんじゃないかな?
子どもの気持ちは分かる。
だけど、
親にだって人間。
完璧じゃない。
注意をしても何度も同じことを繰り返されたらイライラしてしまう。
時間や体力や気持ちの余裕がないときだってあるし、
子どものことばかり優先させられないときもある。
それは当然。
私だってそう。
だから、すべてこの絵本や育児書の通りにする必要なんてない。
でも、
この絵本のような理想論があっていい
と私は思う。
だって、子どもは怖い顔より笑顔のお母さんの方が好きだし、
頭ごなしに注意されるより、明るく前向きな言葉を掛けてもらった方が嬉しい。
それは本当のことだもの。
怒りの感情の裏側で、子どもの気持ちをしっかりと受け止めておかなければならない。
そして、子どもに寄り添った声掛けをしたい。
そんなことを思わせてくれる絵本でした。
といいつつ、また叱っちゃうんだろうな😂
そんなときもあるよね😂
最後に。
絵本のお母さんと同じで、私もこれだけは確かに言える。
「うまれてきてくれて ありがとう
おかあさんね あなたが
ずっと ずっと ずーっと だいすきだよ」
***
母の日から1ヶ月半経ちましたが…
この絵本がたくさんのお母さんに届きますように。
書誌情報
『おかあさん だいすきだよ』
作・絵:みやにしたつや
出版社:金の星社
発行年:2014年