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【絵本】『ようちえんがばけますよ』
夏休みも残すところ1週間となりました。
新学期がはじまったら…
息子、また登園渋りになるかなぁ。
登園日や習い事で園に行く日もあったけど、40日も休んだんだもん。そりゃ行きたくなくなるよね。
1学期も最初はスムーズに通っていたのですが、次第に園の前で「ママと離れたくない」が始まって。
担任の先生が門までお迎えにきてくれるようになったのをいいことに、先生が来るまで園に入らないっていう…。(先生いつもすみません💦)
でも、園に着いたら楽しく遊んでいること、ママはちゃんと知っています。仲良しのお友達がいて、優しい先生達がいて、家ではできない遊びもあって。
ただ、門をくぐるまでちょっと勇気が必要なんだよね。
その勇気のお手伝いをしながら、2学期も息子の登園を見守ろうと思います。
前置きが長くなりましたが、今回はきつねの呪文で変身する幼稚園の絵本『ようちえんがばけますよ』をご紹介します。
あらすじ
「ばけますよ ばけますよ。ようちえんが ばけますよ」
きつねが呪文をとなえると、幼稚園が、次々に姿をかえるこの絵本。姿をかえるのは、幼稚園だけではありません。幼稚園にいた人も、窓も、げたばこも、み~んな変身してしまいます。
人気作家・内田麟太郎と西村繁男発、めくるのが楽しい、へんてこ変身絵本。
感想
「ばけますよ ばけますよ ようちえんがばけますよ」
きつねが呪文を唱えると、幼稚園が大変身。
先生や園児達だけでなく、園舎や遊具など幼稚園がまるごと変身してしまいます。
息子は2歳頃からこの絵本がお気に入り。特に妖怪に変身したページが好きで、隅々まで見ていました。
入園してからは、絵本の園児達を自分やお友達に当てはめて楽しんでいます。
作者は、内田麟太郎さん×西村繁男さん。この名コンビが織り成す世界が好きなんです。
『がたごとがたごと』とか『おばけでんしゃ』とか、何の説明もなくだんだんと非日常に連れて行かれる展開がたまらない。
『ようちえんがばけますよ』では、幼稚園が動物や虫、魚、妖怪、恐竜などに変わるのですが、登場人物が変身したのに気づいているのかいないのか、誰も不思議がらずに過ごしているところに可笑しさを感じます。
クライマックスも内田麟太郎ワールド全開のカオスな展開。
ただ、単なるナンセンス絵本ではないと思わせてくれるのは、最後にこんな言葉があるからかもしれません。
だれでも どうぞの ようちえんです。
みんな おいでの ようちえんです。
いろんなものに変身した園児が入り交じった幼稚園のイラストと温かなメッセージ。
どんな子も受け入れてくれる、そんな思いを感じます。
園って本当にいろんな子がいますよね。
いろんな子がいて、いろんな事情があって、それでも迎え入れてくれる「みんなおいでのようちえん」。
そんなメッセージが、息子の心にも届くといいな。
書誌情報
『ようちえんがばけますよ』
作:内田麟太郎
絵:西村繁男
出版社:くもん出版
発行年:2012年