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読んだ本の感想「恋とか愛とかやさしさなら」
一穂ミチさんの新刊
プロポーズされた翌日、恋人が盗撮で捕まった
男と女の欲望のブラックボックスに迫る、わたしたちの物語
まさにブラックボックスを覗いているような感覚に陥りました
きっと自分でもわからない自分は存在していて、それがどういう瞬間に出てくるかは誰にもわからない…
出てきた時に何でってなっても理由はわからないことがほとんど…
人の見えている部分を理解する事も困難なのに、人の見えていない所を理解することなんて出来るのだろうか…
でも見ようとしなければずっと理解する事はできない…
頭の中でグルグルと堂々巡り…
うまく自分の中で噛み砕けていない時に発動するいつものパターン
理解出来なくて頭はモヤモヤするけれど、このパターンの時は、乗り越えたら今まで自分に無かった新しい価値観を手に入れられるチャンス
嬉しいさとキツさが両方感じられる幸せな時間
こういったことを考えられる本に出会える事はとても幸せな事です
確かに恋愛小説だけど
単なる恋愛小説じゃない
人間模様が描かれた小説が大好きな僕にはたくさんの事を考えるキッカケをくれる小説になりました
毎回キッカケをくれる一穂さんに感謝です!