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【日々の記録】読んだ本・マンガのまとめ
読み終わった本・マンガの感想を記録していきます。
翻訳とは何か:職業としての翻訳 山岡洋一
まさにタイトルどおり「翻訳とは何か」を教えてくれた、いや教えていただけた、と丁寧に言わないと申し訳ないと読了後に感じさせられた。
19年前の2001年に刊行されており、読む前はちょっと古い本だから情報も古いんだろうなーと思ってたけど、翻訳という職業を歴史から紐解いて、そこから現在の翻訳技術、翻訳市場へと結びつけているから、情報はまったく古くなく、むしろ洗練されているように感じた。
次の言葉は翻訳を行う上で、いつも心に留めておきたいと思った。
「翻訳とは、原文の意味をみて、訳文を作り上げていく作業ではない。翻訳とは、原文の意味を汲み取り、読み取った意味を母語で表現する作業である」
まだまだ僕は翻訳者としてほんの少しだけ足を踏み込んでるだけなんだ、もっと勉強しなくてはと身が引き締まり、そして、筆者の翻訳に対する情熱、愛情が伝わってくる一冊だった。
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング 唐木元
2020/05/05追記
ライティングの受注が増えてきて文章の書き方をもう一度勉強したくて購入。
もっと早く読むべきだったと後悔した。
文章を書くときに気をつけたいポイントを各チャプターに分けてて、すっごくわかりやすく解説してくれてる。
これからライティングを初めたい人にはぜひおすすめ。
ぼくみたいにライティングしてて、さらに文章力を向上したい人も読んでほしい。
(ナタリーって人の名前かと思ってたけど、メディアの名前なのね)
風の海 迷宮の岸 十二国記 小野不由美
2020/05/05追記
王を選別する麒麟として生まれた泰麒は、自らの役目を果たせないで、悩み苦しむ。
中盤から終盤にかけての泰麒の成長ぶりには、夢中になって読み進めたな。
十二国記シリーズはまだまだあるから、ゆっくり楽しみながら読み進めていきたい。
3月のライオン 羽海野チカ
2020/05/05追記
前に読んでてまた読みたいなーって思ってたら、妻が14巻までまとめて買ってくれた。ありがとう。
特に5巻から6巻にかけて主人公の成長の描き方には感動した。
しいたけ占い 12星座の蜜と毒 しいたけ
2020/08/11追記
Amazon kindle unlimitedで読んだ。
もともと占いにはあんまり興味はない。でも、しいたけ占いはなんだかチェックしてしまう。
この本では12星座ごとにその人の特徴が書かれてて、自分のみずがめ座を読んだけど、けっこうあたってるところもあって、参考になった。
以下、自分の参考書。
・ファンタジーな部分と現実主義者の顔を併せ持つ
・「他人からの期待」を自分に課しすぎてしまう
・クールに見えて中学生のような心で夢を追う
・一生学び続ける人
・仕事は「縁」でやってくることが多い
・恋愛は「誰かと一緒に」がテーマ
著者しいたけさんの言葉はやわらかくて、あったかくて、やさしい。
読んでると、悩みがなくても救われる気がしてしまう。
自分の特徴やパートナーの性格をより深く知ることは大事だなと感じた。
ペンギン・ハイウェイ 森見登美彦
2020/09/04追記
Amazon kindle unlimitedにて。
研究好きな小学4年生のアオヤマ君と、ペンギンを作り出せるお姉さんが繰り広げる不思議な話。
舞台設定が夏で、ちょうど暑い時期に読んだから情景がすっと入ってきてよかった。
アオヤマ君とお姉さんの掛け合いが楽しくて、ずっと読んでられるような気もしたな。
森見登美彦さんの他の作品も読んでみよっと。
マリーの愛の証明 川上未映子
2020/09/07追記
Amazon kindle unlimitedにて。
川上未映子さんの作品を初めて読んだ。
女性特有の目線が新鮮で心の底がむず痒い気もした。特に愛に対する考え方は一読ではなかなか難しく、何度も読み直したくなる。あと、湖に対する表現がきれいで素敵だった。
芥川賞を取った『乳と卵』も読んでみよう。
きみと暮らせば 八木沢里志
2020/09/21
Amazon kindle unlimitedにて。
血がつながっていない兄妹と猫の話。
ほのぼのとした展開で気軽に読めた。後半は作品のテーマになっていた「幸せ」について丁寧に書かれている。
兄・陽一のどこか抜けてるキャラクターが好きだった。
風の歌を聴け 村上春樹
2020/09/26追記
ふと、村上春樹の作品をまた読みたくなってkindleで購入。大学生の頃に読んだ記憶が蘇った。
映画のワンシーンを切り取ったような情景が目に浮かんできて、しっとりと村上春樹さんが描く世界に浸れた。
1973年のピンボール 村上春樹
2020/10/10追記
淡々と過ぎていく日常の中で出会いと別れに焦点をおいた物語。
『風の歌を聴け』の続編だけど、内容はまったく別のもののように感じた。
ジェイがやってるバーには1回行ってみたいな。
スクラップ・アンド・ビルド 羽田圭介
2020/10/24追記
本屋に行ったときに、そういえばこの本芥川賞取ってたなーって思って読んでみたくなった。読点があまりなくて最初は少し読みにくかったけど、気づくと物語に引き込まれてた。
人間が老いることに対して色んな感情が湧いた。祖父に対する主人公の行動は正しいのか、悪なのか。読み手に取ってはどちらにも取れるから、読んでて興味深かった。
ハリー・ポッターと賢者の石 J.K. Rowling
2020/10/24追記
一度読んだことが合ったけどkindleで読み放題になってたので、また読んでみることにした。
マルフォイとは制服買う場面で出会ってたんだとか、映画では描かれてなかったことがたくさんあっておもしろい。
エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする グレッグ・マキューン
2020/12/13追記
仕事が伸び悩んでいるというか淡々としすぎてて、前から気になってたので読んでみた。
「仕事や生き方において、とにかく自分自身の選択を心がけることが大事である」というメッセージが受け取れた。
最近、時間は有限だよな―ってよく感じてるから、何に時間を使うかが大切だよなーって改めて実感できた気がする。
自己啓発に関する本はあんまり読まないけど、たまに読むと刺激になってよかった。
自分を操る超集中力 メンタリストDaigo
2021/01/06追記 Amazon Kindle Unlimitedにて
集中力について科学的根拠から書かれてて、集中力するためのノウハウは勉強になった。
特に、集中力は鍛えられると学べたのはよかった。
これから取り入れたいのは
・ウルトラディアンリズム(90分集中→20分休憩)
・しんどいときほど積極的に運動を取り入れる
・休みを設定してスケジュールに余白を作る
の3つかな。
日々の仕事でうまく集中できないと感じてる方は参考になると思う。
最高の体調 鈴木祐
「人間の進化とのミスマッチは何か?」という観点から、現代人が陥っている不調や不安を解消するために書かれた本書。
具体的な実践方法がいろいろ書かれてて参考になった。
運動や睡眠に対するアプローチはもちろんのこと、スマートフォンなどのデジタル機器、SNSなどの現代特有の問題への対処法もあった。
とりあえず一番大事なのは「自然と触れる」こと。
自然の中にいるだけで、興奮・満足・脅威という人間にとって大切な感情がすべて刺激されるからだ。
積極的に外に出かけようと思った。
みんなが書き手になる時代のあたらしい文章入門 古賀丈健
2021/01/29追記
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の著者でもある古賀丈健さんが書いた1冊。
文字ボリュームは少なく、すぐに読み終わった。
でも、内容はけっこう濃い。読み手との対話を意識しているので、「うんうん、そうか、そうだよね」っていうふうに読み進められた。
そして、この書き方自体が読者を動かすテクニックになってる。
自分の主張したいことがあれば、その前に「?」で投げかけて、読者とのキャッチボールを成立させることが大事であるなど、すぐに使える書き方も参考になった。
春に出る予定の新刊も楽しみだ。
鬼滅の刃 吾峠呼世晴
2021/01/29追記
すごくすごく話題になったので遅れながらも読んでみた。
なるほど、これはなかなかおもしろそう。
勇気を出して立ち向かう主人公の姿はかっこいい。
まだ1巻しか読んでないけど続きも読み進めていこう。
2021/05/08
最終巻まで読み終えた。
炭治郎が勇気を出して立ち向かう姿には、心が震えた。
終盤にかけて展開が結構早いけど、物語のスピード感を表現したかったのかなーと。単行本で読むと、一気に引き込まれる感じはすごくよかった。
ちなみに好きなキャラは義勇さんと善逸。
文章だけで月100万円稼ぐ方法 藤原将
2021/02/10追記
以前からブログなどを拝見していた、藤原将さんのライティングに関する1冊。
タイトルの「月100万稼ぐ」ななんだか胡散臭そうだけど、ライティングの基本から月100万円稼ぐまでのロードマップを丁寧な文章でやさしく解説している。
自分もライティングの仕事が増えてるから、すぐに取り入れたいテクニックもあって参考になった。
記事構成からライターの管理業務もやってみたいな。
伝わるシンプル文章術
2021/05/21追記
「問題・結論・理由」の3つを備えた文章が大事な理由と、その書き方をわかりやすく解説してくれている本書。ライティングにも通じるところが多くて、参考になった。
特に読者に共感を得るための「〜か」の文章は1文に絞ったほうが、記事の内容がはっきりすることは、すごく理解できた。
翻訳地獄へようこそ
2021/5/28追記
すでに翻訳されている出版物で、誤った解釈で翻訳してしまっている部分を著者の知見を交えながら指摘している本書。
翻訳は1つの単語でも意味の取り違いで、その文全体の翻訳までも間違えてしまう。ますます翻訳は責任を伴う仕事だなと実感した。
小説を訳すには、想像力やユーモアが欠かせないこともわかった。
著者の偏見?も少し感じたけど、それだけ主張できる自信と実力があるんだなと。
仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則
2021/08/27追記
YouTubeで紹介されてて「新しい仕事は基本的に明日やる」というフレーズに惹かれて読んでみた。
今日中に取り掛からなければならないほど緊急性の高い仕事ってよく考えればないよね。でも、そのためには常に1日分のバッファを設けることも大切。
仕事を効率化していけば、空いた時間ができる。その時間に仕事を入れて忙しくするんじゃなくて、仕事に向き合う時間を持つことが大事ということが理解できた。
「カタリバ」という授業
2021/10/23追記
仕事で必要になって読んだ。
教育現場に新しい取り組みを導入することがいかに難しく、そして、固定概念が根強いかがわかった。
その中で、代表理事の今村久美さんの努力と諦めない心がすごくて、圧倒されたな。そういう熱量が持てる人がうらやましい。
羊をめぐる冒険 村上春樹
2022/2/5追記
うーん…終わり方がすばらしい。読んだことあったけど、内容を覚えてなかったから楽しめた。村上春樹はやっぱり好きだなー
無(最高の状態) 鈴木祐
2022/8/16追記
自己に関するトレーニングや、エビデンスをまとめた1冊。
その中で、感情の粒度を高めることの大切さを学べた。自分の感情をうまく表現することはメンタルの安定に結びつく。
「万物はあまねく常ならぬが世の習い」
この格言も好きになった。
ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法 ちきりん
もともと自分の考え方は、ゆるいと思う(妻にもそう言われる)けど、他の人のゆるい考え方を知れてよかった。ちきりんさんには、当然ながら自分とは違うゆるさを持ってて、「そんなゆるくていいんだ」と、ゆるい自分でも知らないゆるさがあった。
決壊 平野啓一郎
めちゃくちゃヘビーな内容で、主人公の心が壊れていくまでのリアルさが怖い。最後のオチまで含めてものすごく考えさせられる作品だった。ちなみに著書は高校の先輩。一度講演に来てくれたけど、何言ってるか理解できなかった笑。
限りある時間の使い方 オリバー・バークマン
いわゆるタイムマネジメントに関する本だと思ってたら違った。正しい時間の使い方よりも、これまで時間を使うことに関して間違った認識を持っていないって問いかけてくる内容だった。
自分の能力は限りがあるし、集中力の方向を見定めることが大事だと理解できた。
屍人荘の殺人 今村昌弘
母からもらった本でおもしろそうだから読んでみた。久しぶりにミステリーを読んだけど、めちゃくちゃよかった。特に予想もしなかった要素が出てきて、それも展開にうまくハマってて楽しめた。
魔眼の匣の殺人 今村昌弘
『屍人荘の殺人』がおもしろかったから、続編も読んだ。難しそうな設定だけど、あいかわらずドキドキする展開で楽しめた。最後の展開も二転三転してすごかった。
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