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何も起こっていないのに、不安になるとき。

この幸せが一瞬で無くなってしまうかも。。。
過去に試験に落ちたように、今回も私が台無しにしてしまうかも。。。
何か予想外のことが起こって、計画がダメになってしまうかも。。。
出かける前に、あんな嬉しくないことが起こったのは、出かけるなってことかも。。。などなど。

過去に経験したことが、また起こりそうと感じる。
楽しみにしていたことへの期待が大き過ぎて、その期待を満たせなかった時の絶望を先に想像してしまう。

過去に経験した絶望や悲しみを少しでも和らげようと、無意識に思考は準備しようとする。自分を守ろうとする。

でも、残念ながら、未来のことはわからない。何が起こるかわからない。

思考は準備しているようで、逆に、私たちを縛っているのかもしれない。未来という無限の可能性を、過去の経験だけに狭めてしまっているのかもしれない。

過去に起こった「事実」は、完全に過ぎ去り、今は起こっていない。
未来に起こる「事実」は、誰にもわからない。

怠惰に過ごした昨日を、今更変えることはできない。
1年後、自分が生きているか保証できない。

だから、どんな時も、今が最も大切。
「不安」に襲われるとき、私たちは「今」を認識ていない。
「今」をすっかりすっ飛ばして、無視してる。感じない、体験してない。

それは、流れる川の上流と下流をぼんやり眺めているみたい。
目の前に、キラキラ光る水が潤沢に流れているのに、それに気づけない。
その川の中には、魚が泳いでいるのに気がつかない。

私たちには「今」しかない。

自分の掌の中にある温かいお茶碗を感じ、味わう。
「今」に目を開いて、本当に生きている証。

Image by Anna Zakharova, Unsplash

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