複業がキャリアの可能性を広げる!複業における5つの壁を乗り越えるマインドを学ぶ〜マネプロ#37
こんにちは!
DeNAでHRビジネスパートナーをしている坪井(@tsubot0905)です。
マネジメントの進化を探求するnote
『マネプロ』は今回が第37回目です。
このマネプロnoteのシリーズでは、5分で分かりやすく学べるシンプルな構成と、相手とのコミュニケーションで使えるようなシンクロしやすい問いを意識した内容を心がけています。
さて、今回のマネプロの
テーマは「複業によるキャリアの多角化」です。
告知通り、その道のプロに4つの切り口から聞いてみました!
(聞いてみたシリーズの第5弾)
世の中のプロフェッショナルな方々と対話をしながら、学びと刺激を得ていくこのシリーズ、毎回とても刺激的です。
今回の探求で用意した問い/テーマはこちら!
この4つのテーマについて対話させていただいた
その道のプロは『複業の教科書』の著者、西村創一朗さんです。
複業について1500人以上にアドバイスしてきたという西村さんに話を聞けるということで、ワクワクしないはずありません!
さっそく、興味深い中身の話へ参りましょう!
目次はこちら!
<そもそも副業と複業の違いとは?>
もう少しお金を稼ぎたい。
もっとスキルアップしたい。
市場で自分の力が通用するか腕試ししたい。
社外でのつながりがほしい。
新しいチャレンジがしたい。
こんな動機から始める人が増えている副業/複業。
どうやって始めるかなどの本題に入る前に、
西村さんの著書『複業の教科書』を参考に、
副業と複業の違いを確認しましょう。
西村さんは、
副業と複業を「完全な別物」と定義しています。
なんとなく違いがつかめたでしょうか?
こちらの西村さんのツイートの図でいえば、
ライス・ワークを増やすのが副業。
ライク・ワークを始めたり、
ライフ・ワークを広げるのが複業。
そんなイメージです。
たとえば、社内で広報をしたい社員が、自らブログを立ち上げ、いろんな会社のユニークな広報戦略を調べて連載していたら、実際に広報へと異動できた、みたいなことが起きるのが複業です。
<Withコロナ時代は複業に追い風>
西村さんの『複業の教科書』の刊行は2018年。
つまり、コロナのご時世に入る前でした。
リモートワークの普及も進んでいなかったはず。
まず、西村さんが複業を始めた頃、
社会はどのような状況だったのでしょうか。
10年前は複業/副業がまったく一般的でなかったのがわかりますね。その後、国として2017年から副業を解禁する動きが加速しました。
着実に変化しているのを感じます。
そして
コロナ禍に突入して3年目になろうとしている今、
複業の世界はどのようになっているのでしょう?
たしかに。
特定の場所でしか複業/副業ができないとなれば、
かなりの制約になりますね。
私自身、オンラインでコーチングをしていて、
デジタルツールの普及に恩恵を受けています。
「移動」の時間を気にする必要がないのは、
物理的・心理的なメリットが大きいですね。
どうやら、コロナ禍は複業/副業にとってプラスに働いているようです。
<複業に大事な心構えとは?>
今が追い風の吹く折とあらば、
複業に一歩踏み出してみよう!
そう思った方がいらっしゃるかも?
では、複業を始めるにあたって、
どんな心構えでいるのがよいのでしょうか。
まず「Why 複業?」の部分が大切なのですね。
そして、西村さんは「楽して稼ごう」など、目先の利益にとらわれることが落とし穴となりがちだと続けて話してくれました。
働いた時間ではなく、自分が提供した価値に対してお金が支払われる。世の中の必要な場所に、必要なものをお届けしたお礼として利益が生じる。
こうした考え方が商売人マインドです。
最初は、自分や自分の提供するものを知ってもらうために無償でやることも必要かもしれません。
でも、目に見える、目先の利益がないと不安…。
そんな方にお伝えしたいのは、
お金だけが未来の安心材料じゃないということ。
貯金ならぬ「貯信」ですね。
あの人は信用できる、頼りたいと思えるという信頼が貯まれば、あとで必要な時に相談や依頼の形につながります。これは未来の大きな財産です。
複業の「業」は、事業の「業」である。
この西村さんの言葉が印象に残りました。
<複業に立ちはだかる5つの壁>
実際に複業を始めると直面する
「壁」についてお話を聞くことができました。
「複業には5つの壁がある」
と西村さんはおっしゃっています。
5つの壁とは
とのこと。
この5つの壁を順に乗り越えられるかが
複業を続けられるかの決め手となるようです。
組織の壁は複業を会社に認めてもらえないこと。
この壁が変化したトレンドは聞けたので省略。
西村さんがもっとも難しいというのが2つ目の意識の壁。これは先ほどの章の「商売人マインド」を持てるかという話でした。
では、そこを乗り越えたところにある、スキルの壁・有料化の壁を乗り越えるにはどうしたらよいのでしょうか?
いくらあなたが情熱を持って売ろうとしても、必要としている人が極端に少ないものは売るのに苦労するはずです。無名であればなおさら。
自分には、いったいどんな売りがあるのか?
ここをしっかり押さえておくのが大事です。
でも、リソースの棚卸しってどうやればいいの?
そもそも、やりたいことが見つからない場合は?
そんな方に向けたアドバイスもいただきました。
リソースの棚卸しのコツ。
それは「自分の持つコミュニティから反応をもらうこと」だそうです。
周りから何度も頼まれること。
手伝って感謝されてきたこと。
そうした経験はすべて複業のヒント。
あるコミュニティで「イラストが趣味だ」といったら、「私のTwitterのアイコン描いて」と周りから声がかかり、最初は相手の言い値で受注(有料化の壁の超え方)。コツコツと実績を作った。
気づけば依頼が殺到(需要>供給)。
徐々に値上げして複業にした。
なんてこともあったりするそうです。
では、「そもそも私にはやりたいことがなくて」
という方に向けた話に移りましょう。
<“やりたいこと”はラスボスだ!>
やりたいことがないと複業はできませんよね?
と思っていたら。
いやいや、そんなことはありません。
と西村さんは言います。
これは私も実感するところです。
数年前よりできることが増えた今の方が、
断然やりたいことは多くて明確になります。
西村さんいわく、
この表現、すごく分かりやすいですよね。
スライムを倒すことを目的に
ゲームを始める人はいません。
でも、スライムのような弱い敵を倒しながらレベルを上げないと、ラスボスを倒すことが現実味を帯びず、ゲームも面白くならないはずです。
“真のやりたいこと”というラスボスと戦う。
そのための経験値稼ぎが複業の第1ステージ。
そんな西村さんの表現も素敵でした。
<複業を本業に活かすパラレルプレナーの存在>
はじめに、副業と複業の違いで
「本業に活きるか」という観点の話をしました。
自己実現や社会貢献を目的として複業で得た
知識・人脈・経験はいずれ本業に役に立ちます。
と西村さんは言います。
パラレルプレナーってなんでしょうか?
西村さんが代表理事を務める、
一般社団法人パラレルプレナージャパンの定義を借りて紹介します。
5つの壁を越え、パラレルプレナーの域まで来れば、Will/Can/Mustが重なった、ど真ん中を生きている理想状態と言えるのではないでしょうか。
6つ目の壁といえる「本業の壁」を超える進化。
私も早く、その壁の先の進化へ辿り着きたい!笑
<終わりに>
最後に。
西村さんはnoteの大先輩。
2016年からnoteを始めていて、なんと5回聞かれたことは記事化しているとのこと。対話中にも「前に書いたんですけど…」とリンクをたくさんシェアしていただきました。勉強になります!
より詳しく複業について知りたい方は、
ぜひ西村さんのnoteもご覧になってください。
個人的におすすめの記事は、
今回の記事の一番下に載せてあります。
<今回のQuestions>
以上が37回目のマネプロで
お届けしたかったコンテンツでした!
いかがでしたでしょうか?
ということでマネプロ恒例、最後の問いです。
今回のテーマを通じて、リーダーやマネージャーの方々に問いかけたい4つの質問を選びました。忙しい皆さんの思考の整理と、新たな行動の後押しになれますように!
<次回にむけて>
今回は『複業の教科書』の西村創一朗さんと
複業について対話をさせていただきました。
みなさんが今している仕事の外でも、
やりたいことへの第一歩を踏み出す参考になれば幸いです。
さて、次回は
「キャリアプランニング」がテーマです。
キャリア資本の視点からキャリア戦略を考える。
今回のように複業だけでなく、
転職などにも話題が広がる内容をお届けします。
次回は2週間後の水曜日。お楽しみに!
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最後まで読んでもらえて嬉しいです。
ありがとうございました!