Mモードを使う理由。
こんにちは、kazukame12 です。
この前の…note を見て…
知り合いから、ちょっと相談をされた。
「Mモードを使う理由は何かあるのか?」と…
笑。
オートモードで、露出をダイアルで、クルクル暗くしたり明るくしたりでも、いいのでは?
「そう習ったから、間違えてたなら困る…」
笑
そんな、話でした。
「逆に、Aモードを使いこなしてるなら、Mモードは、もう…苦手意識を持たなくていい」と、伝えると…
「今度…ためしても…良いかな?」
と、言ってました。
彼のスキルなら、手探りになったとしても、答えは導き出せるはずなので、心配はしてませんが…
「わからなかったら聞いてね〜。」と、話してました。
僕自身、最初の一歩は、Aモード(Avモード)を教材や、You Tube を見て、素直に使ってみたので、言っていることは分かるのですが…
露出ダイアルは、カメラの標準露出からの + − なので、「適正露出に直結しては、いません。」
あ…
“標準露出” は、カメラの考える露出の゙ことを言います。
“適正露出” は、自分で考える露出の゙ことを言うのです。
この違いを理解しておくと、初心者からのステップアップで、教材を見たときに、スムーズに勉強が出来ます。
初級者向けの教材は、標準露出や適正露出を…
サラッと、難しいから言葉だけ覚えてて〜。って感じで、深く触れないのに…
次のステップアップをしたら…
中級者、ハイアマチュア向けになるので、標準露出や適正露出の違いは、知ってて当然のように進みます。
独学だと…かなり困りました。笑
標準露出に、依存する露出ダイアル。
例えば…
動かないものを撮影するのに、カメラを三脚で固定して撮影するときは、「標準露出から2段分下げたら、良い雰囲気が写るな〜。」なんてイメージに合わせてオート(P/A/Sのモード)でも撮ることができる。
何も、反射率が変わらないからです。
けど、それは…
カメラも、被写体も固定のとき“ だけ ”です。
手持ちで、いろんな角度から、被写体を撮るときには、反射率は変わってしまうので、標準露出も反射率を基準に変わるから、一定ではありません。
ムズい?
簡単に言うと…
バラバラの反射率が基準なので、標準露出も瞬間、瞬間で基準を出すから…バラバラです。
最初に露出ダイアルで、2段分下げても…
基準がバラバラだと、自分の意図した露出では、なくなりますよね。
自分が動くたびに…
被写体が動くたびに…
露出ダイアルを回し続けなければ、反射率によって、自分好みじゃなくなるのです。
これが、一番の「Mモードを使う理由」です。
使い方として…
人が被写体なら、動かないで!と言えば、だいたい止まっていられるけど…
風に揺れる花を撮っていると、10秒止まってと、言っても…止まってはくれません。
笑
ゆらゆら揺れる花の反射率に合わせて、露出ダイアルを変えながら撮るのは…簡単でしょうか?
AEロックを押せばいいじゃないか?
1枚目だけなら良いですが、わざわざボタンを押し続けるの?
横構図も、縦構図も、下からや上からも、何枚も自分で選んだ露出で撮り続けるのは、簡単でしょうか?
僕は、それは…したくないです。
バラつかないように、一枚一枚を確認しながらは、大変そうですよね。
花の露出を、マニュアル(Mモード)で設定してしまえば、環境光が変わるまで、自分の作った明るさで、ゆっくり何枚も、集中して撮ることができます。
反射率が変わっても、同じ光が環境にあるなら、被写体に届いた光はこの場合は変わって無いので、設定したままで同じ露出で撮影することが出来ます。
Mモードで、イメージした適正露出で、撮影すれば反射率が変わっても、被写体は同じ明るさ。
これは、どうかな?
暗い部分が多くて反射率は違うけど
Mモードで撮影すると
サインを入れた写真と同じ明るさですよね。
1枚目と、同じ設定なので、当たり前と言えば…そうなんですが…笑。
鉄の質感も同じくらいの、明るさで表現出来ています。
言ってしまえば、この環境光でなら、設定を変えずに何枚でも、光の当ってる部分は、同じ露出で撮れるのです。
イメージした露出を作ってしまえば、構図を考えながら、いろんなパターンが撮れますよね。
これが、Mモードの良さです。
なので…
露出だけで言えば、同じ設定で、ほぼ同じ時間に撮影すれば、空気感は距離で変わりますが、素材の持っている雰囲気や質感の出方は、意外と似ていたりしますよね。笑
面白いと、思いませんか?
反射率に左右されないのがマニュアル露出なのですが、場所を変えても同じ露出が使えるのは、不思議な感覚かも知れませんね。
僕が、Mモードを使う理由
それは、Mモードだと、光と影に色、そのパワーバランスも、コントロールしやすいです。
レタッチと…までは、言いませんが、撮影するときに、影や色のイメージはある程度作れるので、自分の露出を作れるMモードは、使いやすいのです。
(ハンドリングがいいと、言う感じでしょうか?)
あまり誰も言いませんが、絞りだけでは、質感や空気感といった肌触りの良い写真には、ならなかったりしますよね。
でも僕は、Mモードにこだわっている訳では無いです。
簡単な操作でイメージした写真になるなら、なんでも良いのです。
きっと…
ストロボを面白がって勉強したのもあって、その作業で…
キーライトに、適正露出を合わせて、多灯ライティングすると…
カメラがオートで判断する露出だと、ストロボを増やしたとたんに、露出は変わってしまいます。
それを防ぐために、マニュアル露出を使うようになったと思います。
ストロボも、環境光も、どれを“キーライト”にして、適正露出を固定するのか?
それだけだと思います。
Mモードが都合がよい“ だけ ” なのかも知れませんね。
特別なことでは、ぜんぜん無いです。
どう頑張っても、写真は光しか記録できないです。
その、唯一の「光」を自分で決めて、写真を描く。
写真の本質は、そこにあるのかも知れない?
かも、知れないです。
かも…ね…
笑
一番大事なのは…
スキな露出で、撮れることですね。
それでは、良い写真ライフを!