lacrima|詩
危うい影を踏まれて
私と言う存在は消去される
不安でぐらつく足元は
今日も私を檻の外へと出さない
「自ら檻の中にいる」そう言われた過去
振り返って見るとそうなのかな…
未だに分からない
ただ怖くて仕方ない
不安に苛まされ勝手に流れる涙にも
何処に行くにも沢山の種がある事
それは直ぐに芽を出し
毒牙を剥く
私の浮きたっていた足はそこで止まり
先に見えない霧がかかる
もう進めない
一歩も動けない
また閉じ籠って
鍵を掛ける
膝を抱えて小さくなって
やがて私という存在は
消えていく
誰に気付かれる事なく