身を守る装備だけど危険な装備(エアバッグ)

この写真は自動車のエアバッグが展開した車両の写真です。
解体前の車両をエアバッグ展開させ撮影しました。

エアバッグは乗員をハンドルやダッシュボードへ接触するのを防ぐ装備です。
しかし事故等の衝突から一瞬で展開させるため、その展開スピードは時速１００キロを優に越えます。

車両助手席側のガラスにひびが入っていますが、これは外からのダメージではなく、エアバッグが展開しガラスに接触したために起こった破損です。それだけ強い衝撃があります。

エアバッグは乗員を保護する為の装備ですが、その特性上エアバッグで負傷する場合もあります。

それでも、エアバッグで負傷する以上のケガから身を守ってくれます。

しかし、使い方を間違えるとエアバッグその物が致命的なケガにつながる装備でもあります。

お車をお持ちの方は今一度、ご自分の運転席、助手席に座ってみてエアバッグが格納されている所を探してみてください。

エアバッグの格納場所は、一般的にハンドルの中央部、助手席ダッシュボードです。そしてシートの背もたれ部分やカーテンエアバッグも一般的になってきています。

エアバッグが格納されているところには「SRSairbag」の表記があります。

そのエアバッグが格納されている所やその周辺に、物を置いたりしていませんか。

芳香剤や、ティッシュ箱、後付けのポータブルナビ、ミニカーのような玩具、張り付け型のアクセサリー。

その物の後ろ側で、時速１００キロ、早いものなら時速３００キロを越えるスピードでエアバッグが展開されるとどうなるか、想像できますよね。

物だけではありません。

ごく稀に助手席でダッシュボードに足をのせて居る方がいらっしゃいます。
その状態でエアバッグが展開すると…

脚に後遺症を伴う重傷を負う覚悟がお有りであればそのままお続けください。


特に恐ろしいのは助手席にベビーシートやチャイルドシートをつけている方です。

グズるから、とか世話がしやすいからという理由から助手席に装着されている方を時々見かけます。

先程の足を乗せる方と違い、ベビーシート、チャイルドシートを装着する判断は運転手の判断です。座る本人に決定権はありません。

ここまで読んでくれた方なら、これ以上は書かなくても、その先が予想できるかと思います。

1番はやはり事故をしない事なのですが、事故はいくら自分が気をつけていても起こるものです。

その不慮の事故から身を守ってくれる装備のひとつがエアバッグですが、時には凶器にもなり得るのがエアバッグです。

自分の身や大切な人の身を守る為にもう一度車内を確認してみてください。