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忘備録(131)『アリラン物語 2nd』第26話 うつ病の周期が停止したきっかけ

第25話からの続きです👇

◆この記事の内容:

うつ病の周期が停止したきっかけについて

(注意)内容は18歳以上向けです。

書いてあることはすべてノンフィクションです。

うつ病の周期が停止したきっかけ

医師によると、うつ病や双極性障害は完治するものではありません。薬や治療を続けながら、うまく付き合っていくものだと言われています。

僕は専門家ではありませんが、うつ病が再発することは避けられないとしても、その周期を緩やかに、そして一定期間停止または、伸ばすことはできるのではないかと思います。そして今、僕自身がその状態にあると信じています。


医師や専門家のYouTuberも指摘していることですが、うつ病を適切にケアしないと、双極性障害に移行する可能性があります。その原因の一つとして、処方された薬が合わなかったり、その人にとって適切でない薬が出されることもあります。これは決して医師を批判する意図ではなく、人それぞれ病状が異なるため、専門医であってもその人に完全に合った薬や治療を見極めるのは難しいのだと思います。

「治す」とか「治さなければならない」といった義務感を持っていると、むしろ回復は遠のいてしまいます。なぜなら、そもそも治るものではないからです。しかし、健常者や身近な人たちはよくこう言います。

「いつ治るの?」「もう大丈夫?」「いつまで家でゴロゴロしてるの?」

この言葉はとてもつらいものです。


特に、会社や学校、アルバイト先などでバリバリ働き、成果を上げていた人、クラスの人気者だった人にとっては、なおさら苦しいでしょう。ですが、おそらく言えることは、そういった人は努力し続け、無理をして自分の限界を超えて頑張ってきたのではないでしょうか。

僕自身もそうでした。人からは「努力家」として評価され、よく褒められました。その結果、「もっと努力しなければならない」と思い込むようになってしまったのです。

この状態は非常に危険です。なぜなら、自分の心の声を無視し、自分自身を誤魔化そうとしてしまうからです。

確かに、努力をすれば成功する可能性は高くなります。学校でも、親からも「努力することは大切だ」と教えられてきました。特に日本人は、真面目に努力する姿を美徳とし、正しい行為だと信じがちです。

しかし、実際には次の4つのパターンしかありません。

  1. 努力する → 成功する

  2. 努力する → 成功しない

  3. 努力しない → 成功する

  4. 努力しない → 成功しない

僕はあることをきっかけにクリスチャンになりました。聖書には、この4つのパターンすべてが描かれています。

特に「努力しなくても成功する」ケースが書かれていることに驚きました。

例えば、一日中働いた人と、夕方から働き始めた人が同じ報酬を受け取る話。(マタイの福音書 20章1~16節)

長年家出していた放蕩息子が帰ってきたとき、父親は大喜びで迎え入れる話。(ルカの福音書15章20節)

悪事を働いている人が金持ちになり、優雅に暮らしているケースもあります。

だからといって、「じゃあ自分も好き勝手生きよう」と思うのは当然の反応かもしれません。

ただ、僕はキリスト教を勧めているわけではありません。むしろ、うつ病の人にはあまり勧めないかもしれません。なぜなら、真面目な人ほど聖書を一生懸命読んでしまい、義務感にとらわれる危険性があるからです。

それでも、僕自身は十字架に向かって祈ることで心を落ち着かせています。

仏教や神道でも構いません。手を合わせて神に祈ることで、心が少し穏やかになります。

手を合わせなくても、寝転びながら心の中で「自分に力をください」と祈るだけでもいいのです。

しかし、そんな気力もないこともあります。

「こんな苦しみがいつまで続くのか分からないなら、いっそこの世から消えたい……」

そう思う気持ちを否定しません。

自分の命をどうするかは、自分の自由です。

統計的に、精神疾患を持つ人は健常者よりも寿命が短いと言われています。だからこそ、死を焦る必要はありません。


とはいえ、「もう好き勝手に悪事を働いてやる!」という道を選ぶのは、できれば避けてほしいです。

合法的に、最低限の生活費を確保しながら、贅沢せずにのんびり生きる方法もあります。

僕はその方法について、noteで書いています。現在、その試みを実践している最中です。

まだ結論が出たわけではないので、断定的なことは言えませんが、もし興味があれば、ぜひ読んでみてください。

もちろん、強制はしません。


エピソード① K子とたこ焼き

事務所でK子とたこ焼きをして一緒に食べたことがあった。

興味を思ったのはK子のたこ焼きの食べ方。蛸を先に抜いて食べ、残りの部分を食べる。普通は一度にたこ焼きを口に入れるのではないか。。熱いからか。。いや、そうではない。十分、冷まして食べていた。それと具として切り刻んで用意してある蛸をつまんで食べてします。う~ん、これは双極性障害とは関係ないだろう。単にこだわりの強い食べかた。K子はもしかしたら、ADHDもあるのかもしれないと感じた点。

エピソード② マンションの鍵を失くす

突然、K子からLINE電話がかかってきた。LINEメッセージはよくあったが、電話は珍しい。スーパーで夕食の買い物をして、どうも籠の中に鍵を入れた記憶があって…でも籠にはない。だから、マンションに入れない。つまり、スーパーを出たのはいいが、家に帰れない。スーパー内に落ちている可能性が大。店長にそれを連絡したが、とりあえず、お客さんがいる営業時間中は店内全てを探すわけにはいかない。営業時間後、必ず探すからと店長からK子はいわれた。困ったK子は僕に電話をかけてきて、「家に行って、今日は泊まってもいい?」。珍しいなあ、K子から…それにしても突然だなぁ。「うん、いいよ。」駅まで迎えに行ってあげようと思っていたけど、僕の事務所へ30分後に直接来た。スーパーの帰りなので、軽装で袋に入った食材を持っている。

「これ、一緒に食べよう、麻婆豆腐作るから。」と言って、入ってキッチンで作り始めた。麻婆豆腐は分量とかきっちり測って、さらに動画でも麻婆豆腐のレシピやおいしい作り方を見ながら料理していた。確かに惜しかった。K子は料理が好きだし、上手。ただ、すごく時間がかかる。適当に分量を入れるとかできないらしい。ちゃんとレシピ通りにする。

僕は「来てくれるのはいいんだけど…マンションの鍵でしょ、弁償となったら結構お金かかるし、全部取り替えだから面倒だよ…」K子は「うん、わかってる。たぶん、籠を重ねたとき、籠の下からその下の籠へとどんどん落ちて床に転がってると思うの。」そこまで推測できるんだったら、そのときチェックすればよかったのに…とか。僕は正直なところ、鍵を失くしたのは口実で、今日は僕の事務所に来たかったのかなと疑っていた。というのも、鍵を失くしたわりにはどうでもいいって感じだし…。鍵が処理されるまで、僕の事務所にずっといるつもりかなぁ。それは別にいいんだけど…まったく動じない、気にしないのもK子の特徴である。僕だったら、営業時間が終わった頃に店長に電話するか、自分がスーパーまで行くけどなぁ。で、結局泊まって、次の日の昼過ぎくらいにスーパーの店長から電話があって、どうやら鍵が見つかったとのこと!「よかったね!」「うん、じゃ帰るわ」とすぐ帰ってしまった。いったい、あれは何だったんだろう。

エピソード③大型ゴミのベット用マットレス

K子は家族ごっこが大好きだったようだ。

アカスリ店(K店)のママさん(👇をご参照)が、お母さん役、僕がお父さん役、K子が娘役となり、毎日のように遊んでいた。

K子は自分で画像を加工し、家族3人が仲良く暮らしている写真を作っては、それをメールで送ってきたり、自分のスマホの待ち受け画面にしたりしていた。K子には両親はいるんだけど、法的にはいないことになっているというややこしい状態。僕はK子の本名、どこで生まれて、何歳で、親戚はどこにあってなどすべて掌握してるが、K子の口からは一切言わない。

さて、年末が近づくと、K子は「K子、おせち料理作るよ!何回も手伝ったことあるから、できるはず」と張り切り、「パパ、お年玉ちょーだいね!」と僕に言ってきた。えっ、もう二十歳過ぎてるのに……と思いながらも、それも楽しいかな、と僕は心の中で思っていた。

ある年末のこと。K子がLINEでメッセージを送ってきた。

「電信柱のところに大型ゴミでベッド一式が捨ててあるよ。ベッド本体は壊れてるけど、マットはきれい。まだ使えそう!」

「パパ、ママがこんなマット欲しいって言ってたやん。これ、ママにあげようよ!」

「それ、いいね!K子、ママに写真送って連絡してみて。俺からもママに電話するよ」

K子がママに連絡すると、すぐに二人でそのマットを取りに行ったようだ。しばらくして、二人でマットを運ぶ様子の写真がLINEで送られてきた。

ここで大きな心配事があった。K子とママと直接会って何をするのは初めてだ。大丈夫かな?K子は人見知りはしないけど。躁鬱性障害だから急に何かの拍子に怒りだしてママと喧嘩にならないかなぁ。いつも必ず3人で会ってたので何かあっても僕が対応してたんだけど。。。やっぱり心配なので後でママの店に行こう。

さて、僕が店に行く前に、マット搬入プロジェクトは失敗に終わったようだ。K子がその内容をたLINEで送ってきた。 つまり、ママのベッドのマットを取り替えようとしたのだが……思ったよりかなり大きい。小さければなんとかできたかもしれないが、大きすぎて部屋が狭くなってしまう。結局、使えなかった。

「もったいないなぁ……」

元の大型ゴミ置き場まで運ぶのも大変だ。どうしようかと困っていると、運よくそのマットには「粗大ゴミ処理シール」が2枚(400円×2)貼られていた。

するとママが、「捨てる場所は変わるけど、このまま店の前に置いておけばいいよ」と言う。

K子「え、そんなので大丈夫?」
ママ「大丈夫、大丈夫。ゴミ収集の人、私の友達だから」

僕「ひょっとして、シールとか買ったことないん?」
ママ「シールって何?」

市から委託されている中国人経営の会社の中国人従業員とママは仲良しなのだろう。なんでもややこしいことは支払いがないように上手くやっている。


K子については第18話をご参照ください👇