【起業・本】起業時に勉強になった本②:戦略プロフェッショナル シェア逆転の企業変革ドラマ(前半)
この本は、自分に戦略と戦術の違いを教えてくれた本。
起業当初に、確か、プロダクトのPMFは達成して、営業のPMFをどう達成すれば良いか悩んでいた時期に読み、自分が今まで戦略と思っていたものは、戦術レベルでしかなかったことに気づかされ、物事を考えているようで考えていなかったなと猛省させられた記憶がある。
会社やサービスの現状と課題を「マクロな市場環境の視点も含めて客観的に」「できるだけ正しく」認識し、限られた人的リソースの中でベンチャーが勝つべき戦略をどのように立て、そして立てた戦略を具体的にどのように実行していくかまでの一連を描いている。
三枝さんの戦略プロフェッショナルの三部作はどれも読み応えがあって素晴らしいが、医療系のサービスをどのように売るかに関しては、「シェア逆転の企業改革ドラマ」が、実際の医療機器をどのように病院に販売すれば良いかに関して具体的に描かれている(実話ベース)のでオススメ。営業戦略はこのように立てて、実行に落とし込むにはこのようにすれば良いのか、ここまで考えないといけないのかという一例を知ることができる。
以下、勉強になった部分のまとめ
プロダクトライフサイクルとベンチャーがつまずくタイミング
**ハイテク・ベンチャーがつまずく時は、技術開発で負けるというよりは、生産技術や営業体制で負ける場合の方が圧倒的に多い。**事業や製品がプロダクト・ライフサイクルの段階を進むにつれて、市場での競争のポイントが変化していき、そこで競合に勝つポイントも移行していく。
しかし、会社がガンガン成長しているときには、経営者はそれがずっと続くだろうと思いこんでしまい、競争のポイントが変化していることに気づきにくく、気づいたら負け戦に巻き込まれている
これは、本当にその通りだと思っていて、絶えず、競合や市場の状況に目を向けて、マクロでの市場環境や戦いの変化をできるだけ客観的に認識しておくことが経営者には必須だと思う。そうしないと、戦いのポイントが変化しているのにも関わらず、それまでのポイントにリソースを費やしたままで、自分は正しい戦略を立てているはずなのに、なぜかジリ貧になっていて理由が分からないとなりかねない。
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